親子3人パリ暮らし。
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3月初めにパリから送った船便が、ゴールデンウィーク明けに新居に届けられました。
段ボール箱や家具などなど、全部で84個・・。それが全部運び込まれた直後の惨状はとてもお見せできないので、比較的整理が済んだ数日後の様子をごく一部分をば。
パリでは娘の寝室で洋服ダンスに使っていた、Bonetterieと呼ばれる、本来は帽子入れだった家具。あまり機能的じゃないし、日本では置くところもないだろうしと、引っ越し直前まで処分するつもりだったのですが、持ってきてよかったと今はしみじみ思っています。
こういう古い家具が部屋にあると、雰囲気がグッと落ち着くんですよね。なにぶん他の家具はほとんど、IKEAのショールーム状態ですので・・。ちなみにその左は、壊れたまま地下室に放り込んでおいたランプです。素敵なデザインなので、修理して復活させようと、はるばる運びました。
そして帽子入れの上に鎮座してる、サンタクロースとコウノトリ。かわいいでしょ。
これ、アルザスのクリスマス市で買ったお土産なんですが、実は日本人作家の作品。しかも何と、作者は親しい友人の友人で、僕たちも何度か会っている人だったのです。なんとまあ・・。
一方こちらは、もちろん船便ではないのですが、
フランス直輸入の極太ホワイトアスパラです。
感涙にむせびながら、賞味いたしました。
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次にクローゼットから発掘したのは、レース用ヘルメットでした。
1990年代前半、今はなきF1専門誌『GPX』から、イギリスの有名な「ジム・ラッセルレーシングスクール」を受講・取材してこいと依頼されました。しかも編集部がヘルメットからレーシングスーツ、グローブ、シューズにいたるまで、すべて新調してくれ、ドニントンサーキットにあるスクールの1週間コースに送り出してくれたのです。
当時は日本経済のバブルがはじける直前ということもあり、今思えば信じられないくらいに景気が良かったんですね・・(遠い目)。
その後はアラン・プロストを始めとする数々のF1ドライバーを輩出したフランスの老舗「ウィンフィールド」も受講し、気分は完全にレーシングドライバーでした。クルマは直列4気筒搭載の、せいぜい150馬力ほどのフォーミュラルノーでしたが、こんなに気持ちのいい乗り物が世の中にあるのかと、本当に夢のような体験をさせてもらいました。
もしかしたらヘルメットは、Araiが太っ腹に提供してくれたのかもしれません。「オリジナルデザインのカラーリングもできますよ」とのことでしたが、スクール開始が目前だったこともあり、アイルトン・セナヘルメットの色違いを大急ぎで作ってもらったのも、今は懐かしい思い出です。
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無くしてしまったとばかり思っていた写真が、書斎を整理していたら引き出しの奥から出てきました。
在りし日の川端康成です。なぜこんな写真が、僕の手元にあるのか。入手の経緯は、少しばかり奇妙なものでした。
今から30年以上前、当時勤めていたイースト・パリのオフィスに向かおうとセーヌ通りを歩いていた時のこと。舗道脇の下水溝にこの写真が落ちていたのが、なぜか目に入ったのです。「ん?日本人ぽい人が写ってる・・」とかがんで拾うと、どう見ても川端康成じゃないですか。裏には、こんな文字が記されてました。
「1970年8月18日、軽井沢に川端康成を訪問する」
1970年といえば、川端の自死2年前です。おそらくこの左側の人物が、書いたのでしょうね。フランスの日本文学研究家か、翻訳家と思われます。パリの街に落ちていた川端康成の写真を日本人が拾う確率は、はたしてどれほどのものなのか。不思議な縁を感じながら、持ち主のことを調べもせず、いつの間にか30年以上が経ってしまいました・・。
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このたび、本帰国することになりました。3月上旬の旅立ちに向けて、引っ越し準備や片づけ、最後の買い物の合間に旅行に出かけたり、F1取材に行ったり、てんやわんやの忙しさで、ブログもすっかりごぶさたしてしまってます。
帰国後もしばらくは、アップが途絶えがちになるかと思いますが、元気でやってます。帰国にまつわる、たとえ引っ越しのドタバタとか、落ち着いたらたっぷり報告させていただきます。
今朝は知り合いのポーランド人に、挨拶に行ってきました。
息を切らせてサクレクール寺院にたどり着いてから、このおじちゃんと話すのが日課のひとつでした。「当分会えないかもしれない」って言ったんだけど、しっかりわかってくれなかったかも。普段は大道芸で生活してますが、本職は画家です。
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日本人シェフのレストラン『ソリレス』に、再びお邪魔しました(以前伺ったブログは、こちらです)。
相変わらず美味しい料理もさることながら、今回はこのワインが大当たりでした。
ロベール・ドゥノジャン(Robert Denogent)という造り手のプイイ・ヴァンゼル2013年です。最初に来た時にグラスで頼んだビレ・クレッセがすごくよくて、今回もそれにしようと思ったら、ソムリエの女性が「あの時の2013年は、もうなくなってしまったんです」と、2014年をわざわざ試飲させてくれました。そしたら確かに、期待していた厚みがちょっと足りない。それならと奨めてくれたのが、このワインでした。
グラス提供はなかったんですが、「赤身の肉でなければ、メインでも全然大丈夫」とのことなので、これ1本で最後まで通しました。まだちょっと樽香が強かったものの、重厚なのに主張が強過ぎず、確かにどんな料理にも上手に寄り添ってくれました。
前回ウニを堪能した奥さんは、今回は生牡蠣。海水のジュレで、固めてる!
ルッコラの林をかき分けると、黒米のリゾットを敷いた上に、フォワグラのポワレが登場。このフォワグラ、ミシェル・ブラスに負けてないかも。
メインは鳩のロースト。フォワグラ風味の濃厚なペリグーソースが、鳩の美味しさを引き立ててました。
これは子牛のロースト。例に寄って完璧なロゼの焼き加減と塩加減。右の野菜は、何とエシャロットです。タマネギの小さいのみたいなのなんですが、こんなに巨大なのは初めて見ました。これを皮ごとオーヴンで焼いてあって、ナイフを入れると中味がとろりと出てきます。
この晩は娘のプチお祝いで、フォンダンショコラのデザートにロウソクを立ててもらいました。
帰る頃には、完全に満席。
手前の窓側にわれわれが座ってたんですが、席を立ったらすぐに隣のオランダ人のオジサンが、僕らが空けたばかりのボトルを手に取って眺めてました。この人とは食事中にビレ・クレッセの話でちょっと盛り上がって、このワインも興味深そうにしてたから、「1杯どうですか」って奨めたのに、なぜか「いやいや」って断ってたんですよね。単に遠慮しただけだったのか・・・謎のオランダ人。
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かなり遅ればせですが、先週末にノートルダム寺院まで家族で初詣でに出かけてきました。
11月の無差別テロから、まだ2ヶ月。今もパリ市内のあちこちは、完全武装の兵隊が警備に当たってます。イスタンブールのアヤソフィア横でも、自爆テロが起きましたしね・・。家内安全、娘の学業成就といっしょに、世界平和もちょびっと祈ってきました。
ノートルダムに行く前には、すぐ近くのサントシャペルにも寄ってきました。ほんの10分も並ばずに入れてしまったのは、やはり観光客が激減してるからなのか。娘は初訪問。われわれ夫婦も16年ぶりでしたが、荘厳な美しさは変わらずでした。
ガレットは今にいたるも、ちょこちょこ食し続けてます。ジャン・ポール・エバンはあまりにお高いので、フェーブの入ってない最小のでガマンしました。
近所のカフェ、カレット(Carette)で買ったガレットには、店を描いたフェーブが入ってました。他にはカフェテーブルとか椅子もあるらしく、これはセットで買ってもいいかも。
今年初めて買ったローラン・デュシェーヌ(laurent Duchene)というショコラチエのフェーブセット。6個合わせると、パリが完成するようになってます。パリに住んでた記念、かな・・。
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曇り空とはいえ、穏やかな正月二日。
セーヌ川に沿ってのんびり走り初めをしながら、目星をつけておいたケーキ屋を数軒廻りました。最近はもう、元旦の翌日からガレットが出てるのですね。
最初に立ち寄ったアンジェリーナでは、フェーブだけを購入。今年は、モンブランを始めとする同店看板商品のミニチュアシリーズでした。左端のはチューブ入り化粧品みたいに見えますけど、
マロンクリームです。焼きたてかりかりのトーストにバターと塗って食べると、実に美味ですよ。
アンジェリーナから虎屋に廻ったんですが、こちらは4日からとのこと。そこでラデュレへ。
ここもフェーブセットで済ませようとしたところ、「フェーブだけでは、販売しません」と言われ、小ぶりのを買いました。
そこからビクトル・ユーゴー通りまで上がって行って、「ルノートル」に到着。
今年は何と、老舗香水店「フラゴナール」とコラボしたフェーブで、ふたを開けると華やかな香水の香りが広がります。何だか年々、凝って行ってますね〜。
今日はこれぐらいにして、早速ラデュレを実食しました。
ガレット自体はアーモンドの粒々が入ってて美味だったんですが、フェーブはちょっと微妙・・・。
これだったら暮れに買った冷凍食品チェーン「ピカール」のガレットに入ってた、
サンタさんの方がずっといいかも。
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