カテゴリー「音楽」の22件の記事

2014年12月10日 (水)

格闘家のようなバイオリン奏者に伍して、この少女は

先日、パリ市内の音楽学校のバイオリン発表会に行って来ました。

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大学の階段教室のような、こぢんまりとしたホール。パイプオルガンが正面にドンと控えてるところは、いかにもです。

日本で言うと、中高校生に当たる少年少女たちが研鑽を積む学校です。

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ビジュアルに耐える生徒、多し。

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そしてもちろん、上手。勉強の成果を披露する場だからなのか、ことさら難曲を選んで弾いてる子ばかりでしたね。

Th_p1270469目まぐるしい弓使いを見ていると、ほとんど格闘技のような印象さえ受けます。

そんな中、最後に出てきた日本人の少女。まだ14歳の彼女は、先輩たちに比べるとひときわ小柄で、はかなげに見えました。ところがいったん弾き始めると、その音色の何と深みのあることか。音の厚みも凄くて、あの身体のどこから、こんな迫力が出てくるのかと、ただただ圧倒。かなり難易度の高い曲を、弾き急ぐ様子も見せず、実に優雅に演奏してました。

この日の聴衆は、大部分が自分の子供の演奏を聴きに来た親族かその友人たちと思われますが、ひときわ大きく長い拍手と、他の生徒の時にはなかった喝采が、少女の演奏に送られてました。

日本人の若き才能が世界に羽ばたこうとしているのを見るのは、気持ちのいいものです^^

 


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2014年8月 8日 (金)

久々に、紙の本を読んでます。

パリにも日本の本屋さんは何軒かあるんですが、気軽に行ける場所にはないし、何より新刊は高い。それで最近はもっぱら、Kindleで電子書籍をダウンロードして、読んでます。

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世界のどこにいてもKindleがネットにさえ繋がっていれば、あっという間にダウンロードできて(だからこそ、つい衝動買いしてしまうのですが)、気軽に読める。「紙の本に比べると、読みにくい」という声もよく聞くし、たとえばうちの嫁はほとんどKindleでは読書しません。でも僕は最初から、ほとんど違和感なく入って行けました。

でも先日、都内の本屋で欲しかった本を買って、久しぶりに「紙の読書」を再開してみて、僕にとっての電子書籍の大きな欠点を二つ、改めて感じました。

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まず、電子書籍のラインナップが、まだまだ圧倒的に少ないこと。この本も3年前に単行本が刊行されたのですが、結局Kindle版が出ることなく、今回文庫版が出版されました。(そもそも村上春樹作品の電子版がほとんど出てないのは、紙でも十分に売れるから?それとも本人の意向?知りたいものです)

もうひとつの電子書籍の欠点は、紙の本のずっしり感がないことですね。これから読もうとする本が、どれぐらいのボリュームがあるのか、どれぐらい読んで、あとどれぐらい残っているのか。それを視覚と触覚で確認できないのは、やっぱり相当に物足りないです。

それにしてもこの本、ものすごく面白いです。

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2014年5月28日 (水)

"Happy"は、Harajuku篇が一番好き。

ファレル・ウィリアムズの『Happy』という曲、聴いてると元気が出ます。「いいよね〜」と中学生の娘に言ったら、「もう去年から流行ってるよ」と、返されてしまいました。はやりものに、疎いもので・・。

ビデオクリップはロンドンとかパリとかアブダビとか、いろんな都市のバージョンがあるんですが(スターウォーズ篇も)、原宿篇が断トツに面白いし、よくできてると思います。ひいき目かな?

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2014年2月 6日 (木)

『眠れる森の美女』でバッタリ倒れたお小姓は、やっぱり演出じゃなかった!

新年最初に見たバレエ『眠れる森の美女』のことを、以前上げましたが・・(こちらです)。

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あの時も書きましたけど、始まってまもなく、舞台上手でお小姓役のダンサーが一人、バッタリ倒れて苦しそうにうめいてたんですね。仲間たちが大急ぎで運び去って、バレエは何事もなかったかのように進みました。でも演出にしては真に迫りすぎてるなあと、ずっと気になってました。

嫁も気になってたようで、知り合いのバレエの先生に聞いたところ、以下のような返答が。

「まあ、そんなことがあったんですか。『眠れる森』に、そんなシーンはありません。きっと急に具合が悪くなったんでしょう。実はあの演目すごい人気で、かなりスケジュールを詰め込んでたんですね。おまけに端役のダンサーたちは、他の出し物と掛け持ちするのも普通なんです。それできっと、ハードスケジュール過ぎて倒れてしまったんじゃないかしら」。

ちなみにパリのオペラ座の年間空席率は、ちょっとうろ覚えですがガルニエとバスチーユ合わせても、確か6〜7%ぐらいだったのではないかと。つまりすべての演目が、お客さんでほぼ埋まってるわけです。す、すごい・・。


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2014年1月 4日 (土)

オーロラ姫、かぶり付き鑑賞でした〜。

新年最初の観劇は、バレエ『眠れる森の美女』でした。

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相変わらず市民会館のようなオペラ・バスチーユ。伝統的なバレエは、やっぱりガルニエで観たいよな〜と思いつつ場内に入って行くと、

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何とまあ、一番前の席じゃありませんか。ネット予約した際には、もっと後ろだったはずなのに(???)。飛行機同様、アップグレードでもしてくれたのか。でも文句を言う筋合いは、全然ありません。オーケストラピットがかなり場所を取って、舞台まではけっこうな距離がありますが、とはいえオペラグラスで覗くと、ダンサーたちの全身が全然入らないほどの近さです。トウシューズのこつこつという音はもちろん、息遣いさえ聞こえそう。

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始まってすぐに、お小姓役のダンサーが苦しそうにバッタリ倒れるハプニングがあったりしましたが、あとはすべてがめくるめく夢の世界。完全版の3時間、2回の休憩を入れて3時間半の上演が、本当にあっという間でした。

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オーロラ姫役のアウレリア・ベレは、年末からの上演中、この日1回だけの出演だったそうです。それもあってか、気迫がビシバシ伝わってきました。いやはや、凄い世界です。

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2013年5月16日 (木)

ふたたび、みたび、ホンダの『見果てぬ夢』。

ホンダが本日(5月16日)、2015年からのF1復帰を発表しました。今回はエンジン供給のみですが、これまでン10年も「HONDA」という名前にワクワクさせられてきたオジサンとしては、またも胸高まるものを感じます。願わくばサーティースやセナを知らない若い人たちも、今度の参戦でその感情が共有できますように。

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改めて、この傑作CMを観直しました。ホンダの『見果てぬ夢』(動画は、こちらです)。これはバージョン2で、個人的に好きな初期バージョンCMは、僕のfacebookに上げさせていただきました(こちら、です)。

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今回の挑戦は、今まで以上に厳しいはず。腰を据えて、見守らせていただきますよ。

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2013年2月20日 (水)

Kawaiiは、本当にフランス語になった?

先日、きゃりーぱみゅぱみゅのコンサートが1日だけパリで行われまして、うちの母子は友人母子と連れ立って出かけて、大満足で帰ってまいりました。以下は、彼女たちからの聞き書きです。

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ピガールにあるLa Cigaleという古い劇場での、1日だけのコンサート。

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椅子を取っ払った1階席は、ほとんど全員がフランス人の若者たち。そのうち4割くらいが、コスプレファン。2階は日本人の家族連れ、および招待された日本人幼稚園児たち、という構成だったそうな。フランス人たちの熱狂ぶりは、この写真でもよくわかります。

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では2階の日本人たちは白けてたかというと、全然そんなことはなく、幼稚園児から40代のお母さんたちまで、「かわいい〜」と声援を送り続けてたと。

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ちなみに写真撮り放題という、しごく自由なコンサートでもあったということです。

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今回はベルギー、フランス、イギリスを回るヨーロッパツアーだったわけですが、こちらでのきゃりぱみゅ人気は、実際のところどうなんでしょう。ウィキペディアでは日本語以外に13カ国語で、彼女のことが紹介され、こんなフランス語のファンサイトもできてます。

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今回のヨーロッパツアーを追った「情熱大陸」も、オンエア当日にさっそくリンクを張ってるという熱心さ。今のところは、少数の熱狂的なファンがあちこちの国に棲息してるという感じなんでしょうが、でも"Kawaii"という価値観が、普遍的になりつつあることは、確かみたいです。

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2012年5月21日 (月)

ピアノの発表会。

今日は娘のピアノの発表会でした。まず、会場が素晴らしい。

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パリ大学都市にある、日本館。以前も紹介しましたが、薩摩治郎八が出資して戦前に建てられたものです。

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生徒たちは、藤田嗣治の三連の壁画の前で演奏します。

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まるで絵の中の人物たちも、いっしょに演奏を聴いているようでした。

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2012年3月13日 (火)

『音楽の力』ー3.11追悼コンサート

朝の献花に続いて、午後はユネスコ本部のコンサートに行ってきました。

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日本の小学生から高校生までの、弦楽器だけで構成されたスーパーキッズオーケストラ。このレベルの高さには、たまげます。そして震災を機に、フランスの演奏家有志で編成されたジャポネード・オーケストラ。メイン指揮者は、佐渡裕さんでした。

ラムルー管弦楽団の常任指揮者時代から数年おきに聴いてますが、この人の指揮は、いつも心にずしんと響きます。今回は特にツボにはまったみたいで、佐渡さんの指揮+辻井伸行ピアノによるショパンのピアノ協奏曲第1番には、ほとんど取り乱してしまいました。20年以上前、アウシュビッツに取材に行った時の記憶とかが、個人的に甦ってきたりして。

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佐渡さんの隣の女性は、フランスで指揮者として活躍する阿部加奈子さんです。昨年のジャポネード立ち上げに尽力した一人でもあり、込み上げるものがあったのでしょう。最後に『ふるさと』を振って、客席を向いた彼女の顔は、涙でびしょびしょになってました。僕も歌いながら、とっくにそういう状態になってましたが。

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終演時のスタンディングオベーション。音楽の力を、あらためて感じることのできた3時間でした。

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「宿題たまってるし、行きたくないなあ」と言ってた娘も、大満足で帰ってきたのでした。

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2011年12月15日 (木)

リトルダンサー、がんばれ〜。

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 娘の通ってるバレエ教室が、父兄にレッスンを公開するというので見に行ってきました。

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 親が自分の子供だけをひたすら撮りまくるというのは、何も日本だけの現象ではありません・・。

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 先生のアレクサンドラ。いかにもバレリーナでしたという、一挙手一投足がいちいち美しいドイツ人女性です。

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 彼女の周りだけ、雰囲気は60年代・・・。

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 生徒は基本的に、女の子ばかり。でも、いましたね一人だけ。リトルダンサーが。

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 ただし映画の主人公に比べると、ちょっとぷよぷよしてたかな。女の子たちの輪にも入らず、孤独に踊ってました。健闘を祈りたいものです。

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