カテゴリー「経済・政治・国際」の27件の記事

2016年8月19日 (金)

『居酒屋ゆうれい』に、日本のデフレの深刻さを実感する・・。

先日初めて、『居酒屋ゆうれい』をTVで観ました。

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居酒屋を営む主人(萩原健一)と、ちょっと訳ありの後妻(山口智子)、そこに先妻(室井滋)が幽霊になって現れ、奇妙な三角関係を繰り広げるコメディです。

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ストーリィ自体とても面白いし、ショーケンを始めとする主演3人も魅力的で、大いに堪能しました。細かいところでは、店内の雰囲気とか、店の外の様子とかが、『深夜食堂』にそっくりだったのも面白くて、もしかしてこの映画を参考にしたのかもと思ったりしました。

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細かいついでに、もうひとつ。時々出てくる品書きを読むと、たとえばおでんの大根が150円、客一人の勘定が、飲んで食って2500円だったりするんですね。1994年製作ですから、今から22年前の作品です。
2016年現在、西荻駅前の似たような居酒屋で僕が払う金額より、下手をすると高いかもしれません。日本のデフレはかなり深刻だと、感じてしまったのでした。

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2015年1月 9日 (金)

あのテロ事件から2日が経って・・・

風刺新聞『シャルリーエブド』の襲撃テロから、丸2日が経ちました。

昨晩8時には、犠牲者への追悼でエッフェル塔の明かりが消えました。

犯人は依然として、捕まっていません。昨日の朝には別のテロも起き、26歳の婦人警官が殺されました。娘の通うカトリック系の学校も含め、パリ市内の学校はすべて校外行事を中止。さらに今日になって、インターナショナルスクールは休校を決めました。

そんな中、連帯と寛容を呼び掛け、テロへの恐怖に負けるなと、人々が自然発生的に集まってます。その象徴となっているのが、この言葉です。

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ジュ・スイ・シャルリ「私は、シャルリ」。いろんな言語に翻訳されて、世界中に広まりつつあるようです(日本語は、まだ見当たりませんが)。

人々がここまで強い反応を示したのは、標的となったのが言論の自由の象徴というべき新聞社だったから。そしてイスラム教を風刺したことに、殺害というテロ行為で応えたことへの憤りです。

では実際に、どんな風刺だったのかというと、たとえばこれ。

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原理主義者たちの残虐行為に、預言者モハメットが「こんなバカどもに愛されて・・」と、嘆き悲しんでいる。

あるいは、

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テロリストたちから脅迫を受けた直後の表紙。シャルリーエブドの編集者がイスラム教徒とディープキスを交わす「愛は、憎しみより強し」。

彼らはイスラム教に限らず、あらゆる宗教の非寛容さに敏感でした。

Oveiled570ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖職者たちが、「シャルリーエブドに布を被せてしまえ」と怒ってるの図。

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邦題『最強の二人』という映画が大ヒットした時には、ユダヤ教徒とイスラム教徒に主人公たちを置き換えて。

どうしてこの程度の風刺画で、殺されなければならなかったのか。

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事件翌日に有名な漫画家Zepが発表した追悼の作品。シャルリーエブドを読む神様が、「カビュ?おいおい、ここに来るのはまだ早過ぎるだろう」と嘆いている。カビュやボランスキーには、フランスに来て以来ずっと楽しませてもらってました。

合掌。

 

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2013年12月18日 (水)

ネルソン・マンデラ(1918-2013)

Th_img_0603追悼のイルミネーションが、輝いておりました。

 

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2013年4月12日 (金)

上海で、鶏肉消滅!?

というのは、大げさかも。サーキット周辺に限ったことですから。

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グランドスタンド裏のフードコートです。10年前に比べると、若いカップル、若い家族連れがものすごく増えました。以前はここに来る観客というと、外人観光客か、いかにも成金風の中国人ばかりという印象でしたが。

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引退した世界チャンピオンの公式グッズ屋があって、ビックリ。こんなの、世界中でここだけでしょう。シューマッハの人気、いまだ中国で衰えずですね〜。

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去年の引退レースでチームスタッフが着用してた記念Tシャツが、売られてました。1枚500元(約8000円)・・をホイホイと買える経済力を、中国一般人民が持ちつつある・・のだろうか。

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フードコートの中に入ると、台湾牛肉麺やら

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日本のすき家やらに人がたかってました。日本とほぼ同じか、ちょっと高いぐらいの値段設定なんですけどね。

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中華風ソーセージ。おいしそ〜。

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このご時世なので、店の人がマスクしてるとちょっとドキッとしてしまいますが、考えてみればこれが普通なわけで。

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他の店も当然、みんなマスク。ちなみにこの店、尾張くんの話では去年は焼鳥屋だったのが、今年は豚を刺して焼いてる。

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こちらも、串イカ屋になってました。やはり鶏肉は、食べないのか。今夜あたり市内に遠征して、確認してみようっと。

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2012年7月17日 (火)

パリを走るのが、楽しくなる!Autolib体験記:試乗篇。

ということで、ようやくレンタルに成功。

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これは後日、革命記念日のパレードを見物し終わり、シャンゼリゼ横のステーションで借り受けようとしてるところです。付近はまだ車両通行止めだったんですが、オートリブだけはフリーパスでした。

レンタルの際注意するのは、外したプラグを左の柱の中にしっかり収納すること。ケーブルをいったん引っ張ると、ぐるぐるっと巻き取ってくれます。

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これをしないで車内に乗り込むと、上のモニターに「しっかり収納しなさい!」という警告が出て、発進できません・・・。上部モニターの表示は左からシフトレンジ、速度、バッテリー充電状態。下のナビは、付近のステーションに何台の駐車スペースがあるかも教えてくれます。

気になるバッテリー消費ですが、30分ほど走って数%減る程度。満タンで(満充電というのか?)、150kmほどは走れそうです。

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運転は普通のオートマ車と同じ。ブレーキを踏みながらレバーをDに合わせ、ハンドブレーキを戻してアクセルを踏み込めば、するすると発進します。

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生まれて初めてEV車を運転しましたが、同業者たちが口を揃えるほどの感動はなかったです。あくまでちょい乗りを想定して開発されたクルマですから、日本製EVに比べると洗練度は大きく劣る。内装はチープだし、運転ポジションは非常に調節しづらいし、スピードを上げるとモーター音がかなり賑やかだし。小型のモノレールに乗ってるような感じかな。

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デザインは一応、ピニンファリーナ。先日亡くなった、ご本人の作品ではないと思いますが。

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と、なんだかんだ文句をつけてますが、思ったよりはるかに便利、かつ楽しい乗り物です。パリ市内に限らず、大都市でクルマに乗る時に一番イヤなのが、渋滞と駐車場所を探すことなんですが、Autolibは街のど真ん中にステーションが密集している。目当ての場所の近くに必ず駐車できるとなれば、気軽に借りようという気になりますよね。

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クルマを停めたら、プラグを後部に差し込んでレンタル終了。

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するとその瞬間に、携帯にショートメールが入って来る仕組み。これまた便利です。「24分間の使用で、3.66ユーロでした」。今のレートだと、約350円。3人で利用すれば、メトロより安い!

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ヴェリブとオートリブの二つがあれば、パリ市内(それから、ちょこっと郊外も)の移動は完璧かと。

ガソリンは食わないし、空気は汚さないし。唯一、使用電力の約8割が原子力で作られたものだというのが、穏健な非原発派としてはちょっぴりひっかかるところですが・・・。

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2012年7月15日 (日)

これは楽しい!パリの乗り捨てEV(電気自動車)Autolib体験記:登録篇

1年前の発足以来、パリ市内でもちらほら見るようになったオートリブAutolib。ヴェリブVelibの電気自動車版ですね(ヴェリブ試乗記は、こちら。かれこれ、もう4年前ですか)。

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大都市の新しい移動手段として、多大な興味はあったんですが、ふだんは地下鉄か自転車で動いてるし、今さら自動車あんまり使わないし・・・と、二の足を踏んでおりました。

ところが先日、レンタカーを市内某所で返して、ヴェリブで帰ろうと思ったら、大雨襲来。近所に、オートリブの申し込み所(キオスクと呼ぶようです)があることを思い出し、発作的に飛び込んだのでした。

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これですね。中に入って、TV電話の前に立ち、

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担当のおにいちゃんとのチャットが始まります。「じゃあ免許証を、脇のガラス面に押し付けて下さい」と言われて、撮影中のところ。あとは顔写真を撮って、クレジットカードを登録して、おしまい。下の口から、仮のバッジがぽこっと出て来ます。けっこう簡単。

ちなみに料金は、1年間有効で144ユーロ(約14000円)。それ以外、乗車するたびに、30分ごとに約5ユーロ(約500円)かかると。

しかし。手続きはけっこう簡単だったんで、乗るのも簡単だと思ったのが間違いの始まりでした。

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こんなふうにクルマ後部につながってるプラグを外して、乗り込んでスイッチをひねれば発進、のはずが、車内のディスプレイに「運転は許可されません」の非情の文字が・・。なぜ?どうして?と考えてもしょうがないので、またキオスクに逆戻り。TV電話で、助けを求めました。

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そしたら半分笑われながら、「まずターミナルにカードをかざして、暗証番号を入力。『何番のクルマをご利用下さい』と出ますよ」と言われちゃいました。ターミナルというのは、この柱ですね。

言われた通りにやったら、今度こそ簡単でした。ふだんは説明書の熟読も苦にならないマニュアルくんなのに、この時ばかりは全部すっ飛ばしたのが間違いでした。
(試乗篇に続きます)

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2012年7月14日 (土)

今年の革命記念日パレードは、上から目線で見物でした。

革命記念日当日。ご近所のT夫妻が、「シャンゼリゼのパレードを、屋上から見ませんか。シャンペン付きで。」と誘ってくれたので、いそいそと出かけました。

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朝9時半には、付近の道路はすでに閉鎖。

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代わりに戦車が、我が物顔に路駐してます。

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シャンゼリゼ大通りに面したビルの屋上に上がると、凱旋門がドンと目に飛び込んでくる。就任以来、主要行事はすべて雨の下で行ってきたオランド雨男大統領も、今日はかろうじて大丈夫そう。

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沿道の見物客は、ギュウ詰めというほどではなかったです。

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建物の屋上に配置された狙撃手たちも、退屈そうに携帯いじってるし。

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マリオットの宿泊客たちは、バスローブのまま優雅に見物しておりました。

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ほどなくして、新大統領登場。

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それから騎馬隊が行進してからは、コンコルド広場で大統領のスピーチなどが延々と続く。

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ヒマになるとすぐダラケるのが、ま、フランス人の好感の持てるところですが。

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それでも、いざ行進となると、これぐらいピシッとはできるぞ、と。

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堪能の半日でございました。

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2012年6月30日 (土)

『パリのデモから考える』。

哲学者の國分功一郎さんの書いた『パリのデモから考える』という文章があんまり面白かったので、勝手にリンクを張らせていただきます。

こちら、です。

東京では今、原発再稼働に反対する人たちが、毎週何万人も国会議事堂、首相官邸の周囲をデモ行進しています。なのに大新聞やNHKはまともなニュースとして報じず、フランスにいる僕はリベラシオンの記事やfacebookの書き込みで事態を知るというていたらく。

デモ参加人数の膨大さ、そしてその人たちがまったり、夏フェス気分で歩いているというのを読んで、僕もちょっと参加したくなりました。ただ、ダラダラ歩き、ゴミを撒き散らしてるパリのデモとちょっと似てるぞと。

見た目は夏フェス気分でも、何万人の人間が「お前ら、調子に乗るなよ」と、為政者に無言の圧力を送っている。もしかしたらこの国は、遅まきながら変わるのかもしれません。

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2012年6月22日 (金)

どうしてスペインは、こんなに物価が安いんだろ。

今日(金曜日)は昼過ぎまで曇ってたこともあって、最高気温はせいぜい26℃ぐらい。

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でもカンカン照りだった昨日は、街中で38℃!しかもこれ、午後7時半の気温でしたから、午後3時頃はいったい何℃だったことやら。30分かけて学生寮まで歩いて帰ったら、さすがに焦げました。

さすがにビールでも飲まないとやってらんないと、近所のスーパーでいろいろ食料調達。

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缶ビール2本と、つまみのナッツ一箱。スペイン特産のメロン1個半(外見は瓜みたいだけど、へたなマスクメロンよりはるかにおいしい)、ミネラルウォーター1,5リットル1本で、合計5,9ユーロ(約600円)でした。

パリの物価と比べると、確実に半分以下の印象です。経済危機だから?経済危機なのに?理由はよくわかりませんが、これなら暮らせるな〜。

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2012年6月21日 (木)

あのフェラーリでさえ、経費削減。欧州危機は、そんなに深刻?

今週末は、スペイン・ヴァレンシアに滞在中です。

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毎年のことですが、今年も能天気に晴れまくり、午前中からすでに30℃超え。カラッとはしてますが、暑いことには変わりはない。海沿いは風が強くて、巨大ドライヤーの熱風に当たってるみたいです。

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スペインはいうまでもなくアロンソの国で、木曜会見では週末のレースについて訊かれて、「大好きなグランプリ、大好きな町」と、満面の笑みを浮かべて答えてました。

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ところがそのあと、「スペインは破産寸前だ。そういう状況でF1を開催するのは、いかがなものか」と質問が飛ぶと、がらりと真剣な表情。答えは、「そういう時こそ、僕らが夢を与えるべき」とかの通り一遍のものでしたが、とはいえ何を訊かれてもそつなく、ちゃんと記事にできるぐらいの長さで答えるのはさすがです。

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で、そのフェラーリで、「スペインの夕べ」みたいな催しが開かれました。タパスとスペインワインを振る舞ってくれる、毎年恒例の行事なんですが・・

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今年は何とも、さみしい会でした。

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開始後30分ほどしてから行くと、残っていたのはこれだけ。補充される気配もなく・・。タダ飯、タダ酒をいただきながらこんなことを言うと罰が当たりますが、でも去年までの太っ腹フェラーリに慣れ切っていたものですから(正確にはこういう催しを仕切っているのは、フェラーリではなくマルボロですが)。

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フェラーリは今年、スタッフの泊まるホテルの格も落としてるというし、欧州危機の影響はじわじわとF1にも来てる感じです。

でもマグナムのリオハは、おいしうございました。

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