あのテロ事件から2日が経って・・・
風刺新聞『シャルリーエブド』の襲撃テロから、丸2日が経ちました。
昨晩8時には、犠牲者への追悼でエッフェル塔の明かりが消えました。
犯人は依然として、捕まっていません。昨日の朝には別のテロも起き、26歳の婦人警官が殺されました。娘の通うカトリック系の学校も含め、パリ市内の学校はすべて校外行事を中止。さらに今日になって、インターナショナルスクールは休校を決めました。
そんな中、連帯と寛容を呼び掛け、テロへの恐怖に負けるなと、人々が自然発生的に集まってます。その象徴となっているのが、この言葉です。
ジュ・スイ・シャルリ「私は、シャルリ」。いろんな言語に翻訳されて、世界中に広まりつつあるようです(日本語は、まだ見当たりませんが)。
人々がここまで強い反応を示したのは、標的となったのが言論の自由の象徴というべき新聞社だったから。そしてイスラム教を風刺したことに、殺害というテロ行為で応えたことへの憤りです。
では実際に、どんな風刺だったのかというと、たとえばこれ。
原理主義者たちの残虐行為に、預言者モハメットが「こんなバカどもに愛されて・・」と、嘆き悲しんでいる。
あるいは、
テロリストたちから脅迫を受けた直後の表紙。シャルリーエブドの編集者がイスラム教徒とディープキスを交わす「愛は、憎しみより強し」。
彼らはイスラム教に限らず、あらゆる宗教の非寛容さに敏感でした。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖職者たちが、「シャルリーエブドに布を被せてしまえ」と怒ってるの図。
邦題『最強の二人』という映画が大ヒットした時には、ユダヤ教徒とイスラム教徒に主人公たちを置き換えて。
どうしてこの程度の風刺画で、殺されなければならなかったのか。
事件翌日に有名な漫画家Zepが発表した追悼の作品。シャルリーエブドを読む神様が、「カビュ?おいおい、ここに来るのはまだ早過ぎるだろう」と嘆いている。カビュやボランスキーには、フランスに来て以来ずっと楽しませてもらってました。
合掌。
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