素晴しい映画を2本、立て続けに堪能しました(^^)
1本目は、すでにご覧になった方も多いであろう、
『美女と野獣』です。好評なのは聞いてたのですが、「今さらディズニーアニメの焼き直しもな〜」と、ちょっと二の足を踏んでいたのでした。いやいや、よくできてました。ミュージカル映画としての完成度の高さもさることながら、エマ・ワトソンの美しさに完全にノックアウトされてしまいました。共演陣もひっくり返るほど豪華なんですが、それでも彼女がベルを演じてなければ、魅力半減だったでしょう。久しぶりに、DVDが欲しいと思った映画です。
もう1本は、ANAの機内で観ました(以下、ネタバレもあります)。
『The Founder(創業者)』という映画。あのマクドナルドがいかにして世界最大のファーストフードチェーンにのし上がって行ったかを描いた実話に基づいた映画なんですが、ただの成功物語じゃありません。
マクドナルド兄弟が大繁盛させた店を、料理用ミキサーのセールスマンだった男が口八丁でフランチャイズ化を承諾させ、最後は商標権まで乗っ取ってしまうという話です。
独創的なアイデアにあふれ、誠実な物作りを身上とした兄弟は、セールスマンに次々と約束を反古にされ、裏切られて、最後は没落してしまいます。マクドナルドを乗っ取ったセールスマンは、自らの名刺に堂々と「The Founder(創業者)」という肩書きを入れる、というのがこの皮肉の効いたタイトルの由来です。
映画の終盤、商標権引き渡しの契約を交わした直後、マクドナルド弟とセールスマンのトイレでの会話は、なかなか忘れ難いシーンでした。
「最初にお前が店に来た時、ノウハウを残さず見せただろう。なのにどうしてそれをマネして、自分で開業しなかったんだ?」「俺の前にそうやったヤツは、いくらでもいただろう」「ああ」「そして、うまく行かなかった」「その通り」
「どうしてだと思う?」「・・・」「わからないのか?」「わからないね」「名前だよ。マクドナルドという名前さ。こんなに素晴しいネーミングはない。いかにもアメリカじゃないか。この名前を、俺は欲したんだ」。
創業者も気付かなかったマクドナルドの最大の魅力は、その名前にあったというんですね。それにしてもマイナスイメージ満載のこの映画、よくまあマクドナルドが公開を許したものです。というか、阻止できなかったんでしょうね。
『バードマン』で怪演を披露したマイケル・キートンが、今回も冷酷なビジネスマンを全開で演じてます(^^)。
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