「UTMB」想像以上に、凄いレースでした・・。
モンブランから戻ってもう数日が経ちましたが、まだボ〜ッと余韻に浸っています。UTMB(ウルトラ・トレイル・デュ・モンブラン)。僕はそのレースを、ただ脇から観戦し、山に登ってちょっと並走しただけですが、それだけでも十分に凄さを垣間見ることができました。
100の言葉よりも、写真中心に。
フランス、スイス、イタリアの国境を越えながら、モンブランをぐるりと1周(170km)、獲得標高10000mを走破するメインレースUTMBは、今年は金曜日午後6時スタートでした。
「その時」を待つランナーたち。
彼らのスタートして数時間後、100kmレースCCCのランナーたちが次々にゴールしてきました。11時間53分で駆け抜けた、優勝者ザック・ミラー。
その後、家族たちに迎えられる市民ランナーたちを見届け、午前2時過ぎぐらいからモンブラントンネルを抜けて、イタリア側の山に入りました。
満月を背景に、山あいや木々の間に見える、ランナーたちのヘッドランプの列。無音の世界に、か細い光だけが延々と続きます。
そこから標高2400mのモン・ファーブル嶺まで、1時間ほどかけて上がりました。
夜明け前。装備を入念に点検しているのか、じっと動かないランナーが、まるで祈りを捧げているようでした。
ここまでですでに一晩目を徹して70kmを走ってきたランナーたちは、かなり疲弊してました。
そしてここからは、UTMBの名物の一つ、20kmもの下りが待ち受けてます。
トレランでは普通、下りでタイムを稼ぐものですが、UTMBだけは別格です。
20kmを下った頃には完全に足がやられていて、前方に上りが見えると逆にホッとするんだそうな。その上りも、絶壁のような傾斜なんですけどね。
今年は30℃を超える暑さもあって、リタイア率が30%を超えました。
そんな中の、別次元のふたり。
男子優勝者グザビエ・テブナールの平均速度8,03 km/hという数字は、あのコースを間近に見た僕には、信じられない速さという他ありません。並みの人間なら1週間かかってもおかしくない山道を、21時間で駆け抜けました。
そして2位以下に1時間15分近い大差をつけて女子の部を制したナタリー・モークレール。総合でも、20位(!)。現在45歳の彼女が走り始めたのは、ほんの5年前だったそうです。
レース前日に一家と偶然出会った僕の、「レース後に、よかったら話を聴かせて下さい」という図々しいお願いをちゃんと覚えていて、レースのこと、家族のこと、これまでの人生、そして補給食としてオニギリを食べたことまで、いろいろ話してくれました。
ナタリー、小学生のボクより小さいんだ・・・。
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