老エンジニアに、会いに行く。
テロ事件、それに続く100万人規模のデモが終わったばかりのパリは、まだザワザワとしています。アメリカ系の学校は、今週になってからも休校しましたしね。そんな中、TGVで南仏に日帰り出張してきました。
朝8時のパリ・リヨン駅は、意外なほど閑散としてます。
自動小銃を構えた警備兵の姿もほとんど見当たらず、
列車に乗り込む際も、各車両の入り口でチケットを確認するだけ。荷物検査はなく、爆弾でも何でも持ち込み放題でした。まだ飛行機の方が、安全かも。こうなると、腹をくくるしかないですね。
幸い何事もなく、3時間半後にはマルセイユ着。
構内に置かれた「弾くのは、あなた!」と書かれたピアノで、おそらくフランス人だと思うのですが、10代とおぼしき若い女性が「風の谷のナウシカ」の主題曲を弾いてました。日本人としては、やはりちょっとうれしかったです。
そこから在来線に乗り換えて、海辺の保養地バンドールに向かいます。
糸杉とローマ松と、独特の落ち着いた色合いの丸瓦屋根と白い壁。紛れもなく、プロヴァンスだ〜。
今回の目的は、かつてルマンやF1で活躍したエンジニアに、昔話をしてもらうことでした。
小高い丘の上の一軒家。
テラスからは、地中海が望めます。
アンドレ・ド・コルタンツ。日本での通称は、デコタン。トヨタのルマンやF1マシンの開発責任者でした。
この家を訪れたのは、2001年以来14年ぶり。でもお世辞抜きで、夫婦揃って全然変わってないので、びっくりしてしまいました。もう70歳を、はるかに過ぎてるんですけどね。今でも、すごくエネルギッシュ。
同行したカメラマンのジャン・フランソワにたっぷり写真を撮ってもらい、
僕もサロンで、1時間半近く話を聴かせてもらいました。「今だから話そう」的な打ち明け話はそれほどなかったですが、自分がずっとやって来たことをとにかく楽しそうに語ってくれて、さらに決して唯我独尊に陥らず、本当に頭の柔らかい人なんだな〜と思いました。おかげで聴いてるこちらも、すっかり楽しい気分になったのでした。
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コメント
柴田さん、こんにちは。
このインタビュー記事は、いつかのAS誌に掲載でしょうか?是非とも読んでみたいです。
投稿: ベイツ | 2015年1月15日 (木) 23時52分
ベイツさん、こんにちは。ありがとうございます。素直に、うれしいです。
今回は、レーシングオンの取材でした。ルマン特集の一部のようです。発売日は・・・知りません(申し訳ないです)。おそらく月末か、2月初めと思うのですが。誌面が限られてるようで、話してくれた内容の半分以上は収録できそうにないのが、ちょっと残念です。
投稿: ムッシュ柴田 | 2015年1月16日 (金) 09時39分