気分はちょっとだけ、ワイン評論家・・。
パリ12区のイベント会場に、
平日の昼間だっていうのに、人がわさわさ集まってる。
僕らもよくお世話になってる、小規模な造り手たちによるワイン市(通称『樽担ぎ市』)。その主催者が開く試飲会なのでした。
中に一歩足を踏み入れると、平均年齢高めのオジサン、オバサンたちがぎっしり。
各テーブルに付いたテスターたちが、生産地別のワインをブラインドで評価して、それが3月末のパリワイン市での金銀銅各メダルを決める材料となる。責任重大です。
われわれのテーブルは、ボジョレーに10ある銘醸ワインのひとつフルーリ(Fleurie)のテイスティングでした。2013年ビンテージが11本。2012年と2011年が2本ずつの、計15本。最初は正直、ボジョレーかあ・・とちょっとガッカリしたんですが、実はすごく奥が深く・・。
テイスティング4種の神器。グラスとミネラルウォーターとパン、そしてワインを吐き出すバケツです。
なにしろ15の造り手のフルーリを、次々に試飲するわけですからね。全部飲んでたら酔っぱらってしまいます。
試飲のたびに、この評価表に書き込んで行きます。見た目、香り、味わい。その中にさらに細かい評価項目があって、最後に20点満点の総合評価とコメント欄。このワインには、僕は8点しかつけてないですね・・。
味わって、評価して、みんなで議論して、という作業を15回繰り返すわけです。けっこう大変。右の人はシャブリの醸造家。こういうプロも、参加してるのですね。左のオジサンは一般の人みたいでしたが、いかにもワイン命という感じ。評価の語彙が、実に豊かでした。
いろんなワイン歴の人が集まってましたが、面白いことにいっしょに味わってるうちに、うまいまずいの評価は大体同じところに落ち着いて行きました。天候不順であまり期待してなかった2013年ビンテージに、メダル候補が集中するという面白い結果になりました。若いワインは、今後どんな風に熟成して行くかも、予想しないといけない。手に余ります・・・。
われわれは結局、金を3つ、銀と銅をひとつずつの候補を選出。それが実際のメダルにどう反映するのか、あくまでブラインドなので最終結果を知ることはできません。でも実に楽しい体験でした。次回もぜひ、参加したい!
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コメント
こんなのやってるんですね!いつも安いワイン(1000円以下)しか飲んでないんですけど、ワインって値段と味って比例してるんですかね?(素朴な疑問)
投稿: 中田達也 | 2014年3月22日 (土) 13時27分
今回試飲したのも、高くてもせいぜい現地価格1500円程度のものだったと思います。値段と味が比例しているかというのは非常に難しい質問ですけど、ある程度はイエスです。特に値段のものすごく高いものは。
われわれに手の届くものに関しては、産地と造り手、ビンテージによって、時に驚くほどコストパフォーマンスのいいものに当たります。今回、天候不順だった2013年のボジョレーに、いいものがいくつもあったことはうれしい驚きでした。おそらく値段も、大したことないはずです。
投稿: ムッシュ柴田 | 2014年3月22日 (土) 16時36分