上海では、会いたかった人々は皆いなくなってしまい・・。

上海到着の翌朝、嘉定区旧市街にランニングに出かけました。

時間が止まったかのような街並み。今朝は、紙焼きした写真を脇に抱えてのランです。去年まで毎年撮りためた、この界隈の人々のポートレイトを持って来たのでした。せっかくなので、モデルになってくれた人に差し上げようと。たとえば、これ。

2008年秋に撮った、若夫婦と赤ちゃん。でも今回訪れると、

家は、跡形もなくなってました。去年来た時は家は確かにちゃんと建ってただけに、もっと早く渡せばよかった・・。

この辺り、大規模な取り壊しの真っ最中で、来年来たら真新しいマンションか何かになってるのかも(｀ε´)

このお婆ちゃんたちを撮ったのは、まだ去年でした。

でも行ってみると、後ろに映ってる「冷飲所」は壊されてこそいないけど、すでに閉まってる。それで近所で消息を聞こうと戸を叩いたら、おばさんが怖い顔して出て来た。そりゃ、そうだ。言葉の全然通じない、短パンTシャツで汗みどろの男が、写真を持って何か言ってるんだから。

でも事情がわかったら、腕を掴んで何軒か先に連れてってくれました。どうやら右側のお婆さんの娘さんが、住んでる家らしい。

案内してくれた人。娘さん（らしき人）は写真を受け取ると、すぐに家に引っ込んでしまいました。

このおばあちゃんと孫も、去年の撮影。

なのに家自体はあったけど、すでに無人。近所で聞いても、残念ながら要領を得ませんでした。

元気で変わりないのは、この小籠包屋のオヤジだけだったな〜。

あ、帽子が変わってる（笑）。横の帳場にいたおかみさんに、「去年、この男が走ってきて、それで小籠包食ってさ」と、身振り手振りで説明してから、照れ臭そうにポーズを取ってくれました。そしたらおかみさんは、今日も汗かいてる僕に、紙ナプキンを渡してくれたのでした(^-^;