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2012年3月 2日 (金)

パリハーフマラソンの受付会場で、村上春樹人気を再認識する。

日曜日のハーフマラソンのゼッケンを受け取りに、ヴァンセンヌの森まで自転車でえっちら行ってきました。

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試験前の一夜漬けならぬ駆け込みトレーニングで、このところ身体が重いんですが、受付を済ますと「やるぞ〜」という気持ちが(少し)湧いてきます。今年のTシャツには、「20周年」の文字が入ってました。

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金曜日の午後というのに、受付会場はすでにけっこうな人手なんですよね。みんな、仕事なんかそっちのけ?で、シューズやウェアとか、他のマラソン大会の勧誘とか、いろんなブースを冷やかして回ってると、

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「ランニング・アチチュード」というフランスのランニング雑誌のブースに遭遇。見本誌をぱらぱらめくってると、先客のおじさんが接客の女性相手に、何やら熱く語ってました。

よく見ると、女性は村上春樹の「1Q84」を手元に置いている。それを目ざとく見つけたおじさんはどうやら激しい村上ファンらしく、いかに彼の小説が素晴らしいかを、滔々とぶっているのでした。でも彼女はこれが初めての村上作品らしく、それほど共感できてない風。

持て余し気味の彼女は僕に向かって、「あなたも、これ読んだ?」と振ってきました。僕が「いや、まだ」と答えると、おじさんはそれ以降僕をいっさい無視して、「ムラカミは毎年、ノーベル文学賞候補になってるんだ」だの、「もう30年以上も走り続けてる、偉大なランナーでもある」だの、熱弁はとどまるところを知らず、なのでした。

僕も本当は、いかにもランナー然としたおじさんに向かって、『走ることについて語る時に・・・』について熱く語りたかったけど、日本語の題名すら不確かなのに、フランス語のタイトルがとっさに出るはずもなく、そそくさとその場を失礼したのでした。

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