『マリリン7日間の恋』。
メルボルンからクアラルンプールへの移動中の機内で、こんな映画を観ました。
『マリリン7日間の恋』。1956年、マリリン・モンローがローレンス・オリビエ監督・主演作品『王子と踊り子』出演のため渡英。その際、サー・ローレンスの第3助監督を務めていた青年との、ひとときの恋を描いた物語です。
すごいなと思ったのは、この話がほとんど実話であること。この青年コリン・クラークの日記を基に、かなり忠実に作られているということです。映画のタッチは、これまた実話を基にした、『英国王のスピーチ』風でした。
モンロー役のミシェル・ウィリアムズは、最初はあんまり似てないなあという印象だったんですが、観ているうちにどんどん乗り移ってくる感じ。自分の女優としての資質を認められない苦しさ、哀しさが、痛いほどに伝わってきます。ハリウッドのスターシステムにがんじがらめになっていたマリリンが、英国でつかの間、解放感を感じる。そして貴族の青年との、うたかたの恋。その切なさにグッと来て、思わず立て続けに2回観てしまいました。
BBC製作のドキュメンタリーがYouTubeで観られるんですが(こちら)、映画を観てから見ると、すごく面白いです。
共演してる人々も、みんなよかった。ケネス・ブラナ、ジュディ・デンチ、英国俳優陣の層の厚さを感じます。ハーマイオニーも、いっそう愛らしくなられて。それから個人的には、大好きだったデビッド・スーシェ版『名探偵ポワロ』で、間抜けなジャップ警部役を演じていた役者が、渋い演技をしていたのもうれしかったです。
イギリス版ポスターは、ずいぶん印象が違いますね。
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