パリの地下鉄、おイヌ様騒動。
月曜日。朝8時半というのに、あまり混んでない地下鉄10番線に乗っていた時のこと。エミール・ゾラ駅に着いて、発車を待ってると、「キャア〜」というけたまましい女性の悲鳴。続いて、「ワンワンワンワン」次いで、「キャイ〜ン」という犬の鳴き声。
そして地下鉄は、完全停止。まったく動き出す気配がなく、乗客たちはゾロゾロとホームに降りてきました。
女性の連れてた犬が、おそらくネズミでも見つけたのか突然駆け出し(繋いでいたかどうかは不明)、線路に飛び降り、ホーム下の隙間に入り込んでしまったのでした。駅の職員が引きずり出そうとしますが、犬はパニック状態でおびえるばかり。
出勤途中の電車が止まってしまい、いつ出発できるかわからない。普通なら怒号が飛び交うところですが、動物がらみだとフランス人はとたんに優しくなる。
途方に暮れて泣き出した飼い主を責めるでもなく、「食い物で誘い出したら」とか、みんなで集まって知恵を出し合ったり。この突発事件を、むしろ楽しんでる風でした。
こういう時に頼りになるのは、やっぱり消防隊員。全部で4人ぐらい来ましたか。右のオジサンは、最初やじ馬の一人かと思ったのですが、腕に「事故担当」という腕章を巻いてました。で、隊員たちが線路に降りて行き、犬救出作業開始。
最終的には、細いロープを首に引っかけて、引きずり出したようです。足下で縮こまってるのが、救出されたばかりの犬。完全におびえてて、飼い主が抱き寄せても、じたばた必死に逃げ出そうとしてました。
これがアメリカあたりなら、救出の瞬間に大拍手でも起きるんでしょうが、何もなし。皆そのまま、しら〜っと電車に乗り込んだのでした。フランスっぽいというか、何というか。もうちょっと、起承転結がほしかったな。
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