"Les Intouchables"(邦題『最強のふたり』)を観てきました。
”Les Intouchables”を、遅ればせながら観に行ってきました。
昨年11月初旬に封切りされた直後から大ヒット、フランス映画史上最高の入りを記録するのではといわれ、3ヶ月以上経った今も、ロングラン上映中というお化け映画です。
主人公は、事故で首から下がマヒした大富豪と、郊外に住む貧しい黒人青年。失業中の彼が、ひょんなことからこの大富豪の邸宅に住み込んで、世話をすることになって・・・という話です。実話を基にした映画で、フランスではモデルとなった二人のドキュメンタリーも放映されたりしました。こちらのブログが、素晴らしい紹介になってます(勝手にリンクを張らせていただきました)。
「レ・ザントゥシャーブル」というのは、直訳すると「触れ合えない人々」という意味です。黒人と白人、富める者と貧しい者、健常者と障害者、本来なら対立関係にあって、触れ合うどころか知り合うこともなかったはずの二人が、深い友情で結ばれる。なので『最強のふたり』という邦題はちょっと違う感じなのですが、じゃあ何がいいかと言われると困る。
フランスでは「格差社会を美化しすぎ」「この大金持ちの障害者、鼻持ちならない」とか、けっこう批判もありました。でも僕は楽しんで観ました。よくできた映画です。
この映画を観ていて思い出したのですが、徳島での駆け出しの新聞記者時代、筋ジストロフィに冒された青年と知り合いました。最初は取材がきっかけで、でもなんだかウマが合って、それから徳島を離れるまでの2年間、ヒマを見ては泊まり込みで会ってました。
黒人と白人でもなかったし、金持ちと貧乏人でもなかった分、この映画ほど二人を隔てる敷居は高くなかったものの、でもintouchablesとしてすれ違っていてもおかしくなかった。貴重な出会いだったなあと、今さらながら思います。
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コメント
英語でいうuntouchableに「無敵の」という意味があるらしいので、そこからではないでしょうか。英語でみると、それ以外にも色々と意味がありました。
投稿: | 2012年6月20日 (水) 01時37分
なるほど。それは、気がつきませんでした。それにしてもこの映画の邦題付けは、なかなかむずかしいですね。
投稿: ムッシュ柴田 | 2012年6月20日 (水) 20時54分
ちょうど明日映画がみたいと思っていたので
intouchableを見に行きます。
フランス映画を見るのも久々です。
ご情報ありがとうございます。
投稿: megu | 2012年9月22日 (土) 04時58分
meguさん、こんにちは。コメント、ありがとうございます。
日本でも、評判になってるみたいですね。いい映画ですよ。後悔しないと思います。楽しんで下さい。
投稿: ムッシュ柴田 | 2012年9月22日 (土) 09時05分
ムッシュ柴田さん、はじめまして。
私も同じことを感じたので、
参考にさせていただきました。
とても良い映画だったので、DVD化したら、
また見たいなーと思っています!
勝手ながらリンクを張らせていただきました。
また、拝見致しますね。
投稿: 伊藤舞 | 2012年10月18日 (木) 11時27分
伊藤舞さん、こんにちは。
コメント、ありがとうございます。ブログ、拝見しました。面白いです。また、寄らせていただきます。
投稿: ムッシュ柴田 | 2012年10月19日 (金) 21時58分
ムッシュ柴田さま、はじめまして。
この映画とても楽しく鑑賞しました。
主演のふたり、特にオマール・シーのキャラが非常に良かったです。
フランスでは大ヒットではありますが批判の声もあったのですね。
タイトルに付いて私もいろいろ考察しました。
語源は同じでも英語とフランス語の意味は少し違うのですね。
「シャルリー・エブド」の表紙の漫画がこの映画のパロディーでしたが、フランスでの反響はいかがだったのでしょうか?
また寄らせていただきます。
投稿: ryoko | 2012年10月31日 (水) 02時21分
ryokoさん、こんにちは。コメント、ありがとうございます。
楽しくご覧になられたようで、よかったです。日本語タイトル、最初は違和感があったんですが、何だかもう慣れてしまいました。
オマール・シーは人気TV番組のコントコーナーで、有名になった人です。役者としても、素晴らしい存在感ですよね。今朝、環状線を走ってたら、彼主演の新作の広告が出てました。また相棒ものですが、今度は刑事に扮するようです。あの笑顔、また観に行ってしまいそうです。
投稿: ムッシュ柴田 | 2012年10月31日 (水) 05時44分