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2011年12月 8日 (木)

『ラ・クーポール』を、バカにするなかれ。

 パリ14区にある、超有名なカフェ・レストラン『ラ・クーポール』。

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 パリに住んでいる日本人は、「観光客向けの店」という一般的評価ゆえ、行ったことのない人が多いと思います。実際、店内には旅行者も多いんですが、パリ在住の常連たちにも愛されている店です。僕も、年に一二度は来てます。

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 昔々、パリ郊外のフランス人家庭に居候していた頃の日曜朝の僕の日課は、パリで一人暮らししているお祖母ちゃんを迎えに行くことでした。待ち合わせ場所は、いつもこのカフェ。彼女はロシアの貴族の出で、日曜日は必ずここで、他のロシア人亡命者たちとお茶していたのです。

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 で、今夜は、シーズン終了お疲れ様の夕食会。店内もすっかり、クリスマスの装いです。

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 母娘が生ガキを取り合っている間、父親はひとり黙々とオマール海老のサラダを食しました。

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 続いて、いい感じにロゼに焼いてくれた鴨。

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  ワインはこのシャンペンと、

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 メルキュレの2009年。両方とも、ハーフボトルです。2009年のポテンシャルの高さを、再認識しました。

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 デザートもレベル高いし。しつこいですが「観光客向け」とばかり侮れない。実に惜しむらくは、電話予約に出た女性と、入り口で出くわす案内嬢(おそらく同一人物)が、あっけにとられるほど感じが悪いことでしょうか。

 でも、それに負けずに予約を取り、来る価値はあると思われます。料理だけじゃなく、ギャルソンの立ち居振る舞い、セリフのひとつひとつが、実に昔のパリっぽいですから。

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 久しぶりに来たら、店名の由来になったクーポール(天蓋)に、こんな絵が描かれてました。

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