日本で芝居2連発。
一時帰国早々、それほど日を置かずに2本、芝居を見に行きました。
1本目は、こちら。
三谷幸喜作・演出の『ペッジ・パードン』。ロンドン留学中の夏目漱石と、下宿先のメイドとの恋物語。このメイドは下町訛り(コクニー)の激しい実在の女性だったそうな。I beg your pardon?が漱石の耳には「ペッジ・パードン」にしか聞こえないという実際の日記の記述を、ロンドンの漱石記念館で目にしたのが創作のきっかけだったと。にしても、そこからこれだけの喜劇を紡ぎ出す三谷幸喜の才気には、ただただ恐れ入ります。
出演陣の演技も実にすばらしい。いつもは堂々たる押し出しの野村萬斎が、頼りなげで神経衰弱気味な漱石を好演するのを始め、マイフェアレディのオードリー・ヘプバーンを意識した深津絵里の演技が本当に可愛らしい。大泉洋の舞台映えにも驚きました。そして浅野和之さんの、単なる早変わりなどではない一人一人が十二分に個性的な一人11役(!)。もう大爆笑。
一方こちらはうってかわって、
題名を言うのもはばかられる(笑)、『奥様お尻をどうぞ』。作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチ、主演の古田新太が、「まず、題名を決めました」「それからどうするかは、成り行きで決めた」と言ってる通り、完成度の高さなどハナから問題にしてないデタラメさ。でもこれが下北沢本多劇場の雰囲気と絶妙にマッチして、嫁なぞは終始笑いっぱなしでした。
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