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2011年7月 1日 (金)

Et Alors?

 まさか、こんな法廷ドラマみたいな展開が待っていようとは・・。

 IMF前専務理事ドミニク・ストロスカーンの性的暴行事件。この人がぶっちぎりの次期大統領有力候補だったこともあって、フランスでは事件発覚当初は、多くの人が「政治的陰謀」を信じていたみたいです。

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 それが予備審理が始まってみると、DNA鑑定を始め動かぬ証拠がどんどん出て、陪審員の心証も真っ黒で、最悪の場合懲役50数年とか、とにかく有罪間違いなしとみんな思ってました。

 それが今朝のフランスのニュースは、「ストロスカーン無罪放免か」と、大騒ぎしてる。被害者であるホテルのメイドが、繰り返しウソの証言をしていたと。しかもその内容が、麻薬やマネーロンダリングに自ら関わっていた可能性があるというもので、こうなると事件の証言自体が信憑性がなくなってしまう。

 夕方のニュースでは、自宅軟禁が解除になりました。ただし検察官は、まだ起訴を取り下げる気はないようです。とはいえそれも、時間の問題と思われます。そうなったら下半身に寛容なフランスのことですから、大統領候補に返り咲くのかも。

 かつてミッテラン大統領は、隠し子の存在が明らかになった際、記者の質問に「 Et Alors?(それで?)」と答えています。ストロスカーンも、きっとそう言うんだろうな。

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コメント

よかったね、柴田さんにも住みやすいパリで。隠し子なんか恥ずかしくないから、堂々と胸張って生きるんだよ。

投稿: 赤堤仙人 | 2011年7月 2日 (土) 10時40分

仙人もいろいろ発覚した折りには、ぜひパリにどうぞ。

投稿: ムッシュ柴田 | 2011年7月 2日 (土) 12時51分

今のフランス政界の役者不足ぶりも深刻ですから、もしかしたら返り咲きはあるかもしれませんね。でも、DSKはちょっとミッテランとは格が違い過ぎですから,その言葉は彼には不釣り合いだと思います。

投稿: minmin | 2011年7月 2日 (土) 22時17分

まったくですね。ミッテランとは、とても比べられない。

ただ政治家の層の厚さで言うと、すぐにラガルドが出てくる辺り、日本人から見ると羨ましい限りです。でも来年の大統領選、もし僕に投票権があっても、あの顔ぶれでは棄権するしかないかも。

投稿: ムッシュ柴田 | 2011年7月 2日 (土) 23時08分

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