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2011年5月

2011年5月30日 (月)

モナコの休日。

 他のグランプリが金、土、日の3日間開催なのに対し、モナコGPは毎年、木曜、土曜、日曜の変則方式です。1日多く観客に滞在させて、その分お金をたくさん落としてもらおうという魂胆。金曜日は一応休みということになってますが、ドライバーを始め関係者はこの日も出てきます。

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 たとえばジェンソン・バトンは、スポンサー向けの臨時モデルのお勤め。スーツの背中の洗濯ばさみから、けなげさが漂ってます。

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 可夢偉くんもミーティングとサイン会。モーターホーム前で、僕らがオリビエ・パニス一家と久しぶりの再会を懐かしがっていたら、奥からうれしそうに出てきました。トヨタ時代の、先輩後輩ですね。

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 1996年のモナコ勝者。絶好調が続いていた翌97年、カナダで両足骨折の大けがを負い、オリビエのF1キャリアは暗転してしまいました。療養中だったブルターニュまで見舞い(兼取材)に行ったなあ。長いリハビリ生活を支えたのが、奥さん(名前忘れてしまいました・・)。

 次女のロレーヌちゃんは、小学校3年生。そして高校生の長男は、レーシングドライバーとしてレースを始めたところ。親父はうれしそうだったけど、パニス嫁はさすがに、「ちょっと心配なのよね」と言ってました。

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 もっとずっと生臭いところでは、元ルノー代表フラビオ・ブリアトーレが来てました。八百長事件でF1界永久追放の処分を下されたものの、許されて戻ってきた。

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 でも身体の具合が、明らかに悪そう。太ってるというより、むくんでる感じ。腎臓に重大な疾患を抱えてるとのことですが、話っぷりの威勢の良さは昔のまま。

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 すっかり変わってしまったといえば、この人。何度かパドックですれ違って、あとからようやく、「ああ、ボリス・ベッカーだった」と気付きました。









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2011年5月29日 (日)

ペレス、あわやの大事故。

 土曜日の予選中、可夢偉のチームメイト、セルジオ・ペレスが、大事故に遭遇しました。午前中のロズベルグとまったく同じ、トンネルを抜けた下り坂です。

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 ここですね。下り坂だし、路面はデコボコだし、一般舗装だから全体的にかまぼこ形状になってる。ほんの少しのミスで挙動を乱して、あとはガードレールにまっしぐらです。

 古くは、1966年の映画『グラン・プリ』での、同じ場所の事故シーンが、あまりにも有名です(こちら)。

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 1994年には同じザウバードライバーのカール・ウェンドリンガーが、ペレス同様タイヤバリヤに激突し、数日間生死の境をさまよいました。事故直後、まだペレスの容態がわからない時点でのペーター・ザウバー代表は、本当に沈痛な表情をしていました。おそらく17年前の事故の記憶も、頭によぎったことでしょう。

 幸いペレスは軽傷で、脳にも異常なし。おまけに翌日のレースでは可夢偉が大活躍するし、よかった、よかった。

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 レース後の可夢偉。いい顔してました。

 日本人のモナコ最上位入賞もうれしいけど、選手権暫定10位で、8位のマッサにわずか5ポイント差。フェラーリドライバーを射程距離内にとらえる日本人が、ようやく出て来たんですね・・・。




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2011年5月28日 (土)

F1カメラマンというお仕事。

 F1カメラマンという仕事は、傍で見ていてもなかなか大変そうです。

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 重い機材を抱えて、毎日坂道を上り下りし、

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 汗臭い男同士で重なり合い、

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 路面温度40℃をはるかに超える、灼熱の地べたに倒れ伏してローアングルを狙う・・・。

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 一方このオジサンは、モナコGPならではというショットを狙ってるところ。

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 消防士のマスクに映るF1マシンというやつです。僕もマネして撮ってみましたけど、この位置だとクルマより自分の方が大きくなってしまう。

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 こちらはプールシケイン一つ目に突っ込んでくるクルマを、超接近撮影しようというカメラマン。同じくマネして、真ん中のカメラマンのすぐ前にしゃがんで撮れたのが、

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 これ。近すぎです。十分に、怖いです。手を伸ばせば、余裕でヘルメット叩けるし。これだけ近づいても、係員は誰も制止しようとしない。「サーキットの安全性向上」とか言ってる中、モナコだけは超例外的な存在であることがよくわかります。







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今朝の1枚。

 土曜日のモナコは朝から快晴で、真夏のような暑さでした。

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 いつもの上り坂で待ちかまえてシャッターを押したら、まぐれ当たり。最初から調子いいぞと思ったのもつかの間、2台目が全然来ない。しょうがないのでトンネルの脇まで歩いて行って、消防士たちが見てるモニターをのぞき込んだら、

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 直後にクラッシュして、赤旗中断だったのでした。




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2011年5月27日 (金)

モナコ写真教室。

 今年も、モナコGPにやって来ました。

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 この仕事も気がつけばずいぶん長く、モナコGPだけでも20回以上来ている計算ですが、ここだけは何度来ても飽きないです。グランプリのない時は面白くも何ともない観光地なのに、街中をF1が走るだけで、魔法のように雰囲気が変ってしまう。

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 ついついコース脇に喜んで出かけて行って、写真をばしばし撮るのですが、コンパクトカメラではやはり限界がある。いくらF1で一番遅いレースで、平均時速150kmほどと言っても、たとえばこの辺りでは、優に250km/hは出てる。だからのんびりシャッターを押してると、

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 遅すぎたり、

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 速すぎたりということに。

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 こういうのが撮れるのは、5枚に1枚くらいかな。いくらでも撮り直しが効くデジタルになって、つくづくよかったと思う瞬間。

 

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2011年5月25日 (水)

遅ればせながら、ミニ・クーパー。

 スペインでのレンタカーは、2段階ほどアップグレードしてもらって、

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 ミニ・クーパーを貸してくれました。パリの街中では今までいやになるほど見てますが、あまりピンと来ないクルマでした。

Rimg0159 外観、内装ともに、オリジナルの雰囲気をできるだけ活かしたデザイン自体は、うまいな〜と感心はしていましたけど。

 ところが実際に乗ってみると、とにかく楽しい。これだけ図体が大きいと、「ゴーカートみたい」というのはさすがに語弊があるのですが、ついつい攻めたくなる。これは、意外でした。以前に乗ったフィアット・チンクエテェントのような軽快さはないものの、オン・ザ・レールの感覚は実に爽快。

 ゆっくり流しても、飛ばしても楽しいクルマというのは、なかなかないものです。

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 そこかしこにミニ・クーパーの歴史は感じられるし、BMWの走る楽しさも存分に詰まっているという贅沢さ。返す時に、もう少し乗っていたいなんぞと、本当に久しぶりに思ってしまったのでした。

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2011年5月22日 (日)

そして今日は、ピレリ飯。

 続いて翌日は、取材も兼ねてピレリのモーターホームをお邪魔しました。

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 タイヤをイメージした、真っ黒けマットな外観。何か見覚えのある形だと思ったら、マイルドセブンがスポンサーしてた頃のベネトンモーターホームでした。イタリアつながりということ?

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 内部は、こんな感じ。エンジニアたちがのんびり食事してるところが、去年までのブリヂストンとは違うなあ。彼らはとにかく四六時中タイヤの横に張り付いて、食事もそこでサンドイッチ程度、というイメージでしたから。

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 ピレリといえば、美女カレンダー。反対側の壁には、おそらく50〜80年代と思われる代表作品のパネルが飾ってありました。

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 テーブルにプリントされてる図柄も、昔のピレリポスターです。

 で、肝心の食事ですが、

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 メインだけの紹介ですが、海の幸パスタです。中が中空になったかなり太い麺に、しっかり味付けされたソースの絡まり具合が、実に絶妙。フェラーリさんちのヴィンチェンゾのパスタも素晴らしいのですが、ピレリは対象人数をかなり絞っている分、いっそう手が込んでる印象です。

 いわゆるスコーリオと呼ばれる一品だと思うんですが、麺の種類が違うだけで、まったく別の料理になっている。こういう麺だと、味付けはかなり辛めの方がいいというのも、勉強になりました。パスタの世界も、奥が深いぞ・・・。





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2011年5月21日 (土)

ザウバー飯、すばらしい!

 今週末はスペインGPということで、バルセロナ郊外に来ております。木曜の夜、小林可夢偉くんの所属するチーム・ザウバーが、日本人プレス関係者を夕食会に招いてくれました。

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 モーターホーム2階にしつらえられたテーブルに、チームの人々とわれわれが適当に混ざり合って着席。左の紳士が、チーム代表のペーター・ザウバー氏。ちょっと見はいかつい人なんですが、

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 実はけっこう、お茶目なおじさん。シャツのボタンで止めてるナプキンは、自分専用だそうで、「P.S.とイニシャルが刺繍してあるんだぞ」とかわいく自慢してました。

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 ザウバーのような独立系チームは、潜在的なスポンサーとして目をつけた企業関係者やお金持ちをGPに招待し、賓客として一生懸命もてなします。あわよくば、出資してもらおうというわけです。だからなのか、出される料理の質が非常に高い。これはつき出しのガスパチョ(スペインの冷製スープ)と牛フィレ肉をパイ皮で包んだ一品。

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 前菜は、サーモンのタルタルステーキ。シェフはまだ20代に見える若いスイス人ですが、レース開催国の食材や特徴を、毎回うまく活かしてるように感じます。

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 まだ酔っぱらってなかったんですが、ピンボケです。イタリアの発泡酒で乾杯したあとは、このスイスの白ワインが出てきました。冬にminmin家とジュネーブのフォンデュ屋で呑んだ、シャスラ種のような味わいでした。

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 続いて口直しのような感じで、泡にくるまれたニョッキが供され、

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 メインは牛フィレのステーキ。濃厚な赤ワインソースに舌鼓。かなり窮屈な厨房の中、たった3人のスタッフで、20人以上にほぼ同時に熱々の料理を出すのですから、大したものです。

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 赤はNo1(ヌメロ・ウーノ)というイタリアワイン。料理との相性も完璧で、ついついお代わりがススムくん・・・。

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 デザートも、いうことなし。

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 この道30年のアニー嬢は、アイルトン・セナやマンセルの広報も務めた人。「今だから言うけど、あの時はねえ」話で、大いに盛り上がったのでした。


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2011年5月20日 (金)

バスク料理のビストロ。

 日本から、親戚の叔母様たち来訪。「ご馳走してあげるわよ〜」というお誘いに、喜んで出かけて行きました。

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 「お任せコース」menu degustationがあったので、全員おまかせで。

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 ワインはまずは、サンセールの白を注文しました。ポール・プリウールPaul Prieurという造り手は知りませんでしたが、昔風のどっしりした感じの、決して洗練はされてないけれど好感の持てる白でした。

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 前菜は、鮭のマリネ。ロックフォール(青カビチーズ)のソースをかけたもの。ねっとり鮭とサンセールが、相性ぴったりだったな〜。

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 ふた皿目も、魚。鱈を焼いて、ラタトゥイユと和えてある。皮まで、おいしくいただきました。

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 このあたりで、赤に移動。ハリ・ゴリHarri Gorri2007というへんてこな名前のバスクワインで、ラベルもボジョレー・ヌーボーみたいだったけど、これがなかなか。

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 しばらく待つうちにまろやかになって、メインの豚の頬肉の煮込みとともに、おいしくいただきました。

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 これは娘が頼んだデザート。フルーツ盛り合わせの上に乗ってるのは、確か何かのチーズのシャーベットだったような。食べさせてくれなかったので、忘れてしまった。 

 あっと驚く創造的な料理ではないですが、正統派、まっとうなビストロ。飲み食いしてるうちに、自然に楽しくなるような店でした。

 

 

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2011年5月18日 (水)

エッフェル塔だらけ。

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2011年5月16日 (月)

天井、全開!

 久しぶりに、近所の市営プールに出かけました。

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 15区にある、「ピシーヌ・ケレール」。入った途端、ずいぶん明るいな〜と思ったら、

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 天井全開で、完全にアウトドアになってました。ものすごく快適。でもみんなそう思うみたいで、入り口に表示されてる入場者数はいつもの2倍に増えてる。ただしそのうちの半分ぐらいは、日光浴専門という感じ。外気温20℃ぐらいで、水から出てるとけっこう寒いんだけど、フランス人は全然気にしてませんでした。



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2011年5月15日 (日)

美術館の夜。

 今年で7年目になる、『美術館の夜La Nuit des Musées』という催し。ヨーロッパ中の3000以上の美術館、博物館がこの日だけ深夜まで開館し、基本的に無料になるという、粋なイベントです。せっかくだからと、歩いて15分ほどの「ケ・ブランリ美術館」に家族で行ってきました。

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 長蛇の列を覚悟していたのに、ガラガラだった入り口付近。

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内部は、緩やかなスロープを上がって行って、各展示室に行き着く構造。薄暗い通路に降り注ぐ、世界中の言葉のシャワーが美しい。

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 「世界中の原始美術(プリミティブ・アート)を一堂に展示したい」と、先代のシラク大統領が実現に執念を燃やした美術館です。ポンピドーがポンピドー美術館を遺し、ミッテランがオペラ・バスチーユや国立図書館などを造ったことに倣いたかったんでしょう。「文化に強い」というのは、フランスの大統領に対する評価の中では、かなり上位に位置するものですから。

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 ただ実際に見て回ると、オセアニアとアフリカのコレクションが特に充実していることに気付きます。日本、中国はほぼ皆無で、北米もほんのちょっとだけ。埴輪とか土偶とかがアフリカ美術といっしょに並んでたら、けっこう見ごたえがあったでしょうが。

 それからシラクは、ここは「美術」館であって、「博物」館ではない。美を観賞する場であることを意識してほしいと強調し、それに対して研究者たちから抗議も起きたとか。

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 まあ、でも観に来たわれわれは、ただただ展示品の迫力に圧倒されるばかりでした。たとえばこのニューギニアの、人間の骸骨に装飾を施した仮面とか。

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 グリーンランドの、そのまんまピカソ風のマスクとか。

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 この木彫り像は、ガボンだったかな。

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 アニミズム満開の、チリのカーニバルの衣装。でもこういうのを全部まとめて、「原始美術」とくくるのは、ちょっと無理がある気がします。日本の数少ない展示は、紅型模様だったし。あれを原始美術と言われても、ねえ。

 とはいえ質量ともに圧倒的なコレクションですから、ただ口を開けて見て回るだけでも十分に堪能できます。次回はもっとじっくり、観に来ようっと。

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2011年5月13日 (金)

ボスポラス海峡のカモメ。

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 20年来の仕事仲間、熱田カメラマンの写真です。ヨーロッパ側からフェリーでアジア側に渡る際に、撮ったものでしょう。こういうスナップ1枚でも、プロは違うもんだ。本人は、「そんなにいいかなあ」と謙遜してましたが。

 F1の写真も実にいい感じですが、とにかく写真を撮るのが好きで好きでたまらないオジサンです。






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2011年5月12日 (木)

今年が最後?トルコGP。

 トルコGPの翌朝、イスタンブール空港でパリ行きの飛行機に乗り込もうとしたら、短パン、Tシャツ、ランニングシューズの若者が飛び込んできた。小林可夢偉でした。

 チームによっては、移動の際には揃いのジャケットを着用する中、可夢偉はホント、いつもリラックスモードです。こういう時には、仕事の話はしない。それでも可夢偉の方から、「ほんとにトルコGPは、今年限りなんですかね」と振ってきました。契約は今年いっぱい。主催者としては来年以降もやりたいのは山々ながら、開催料を2倍以上にはね上げられ、とても払えないのだという(推定20数億円とのこと)。
 「ここ、けっこう好きなんですけどね。サーキットだけ、どっかに移し替えたらいいのに」。

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 僕も決勝レース前日の夕方、1周だけランニングしました。足で走ってもいいコースだということがよくわかる。特にアップダウンのメリハリが、素晴らしい。

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 ゼイゼイ言いながらゴールしたら、ルノーのロシア人ドライバー、ペトロフと、今年から彼の担当になった小松エンジニア(左)が、グリッドの下見をしてました。地面にどれぐらいタイヤのゴムが付着してるか確認して、翌日スタートする際の参考にしてたんだと思います(かなあ?)。

 この二人、ほんとにいいコンビです。




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2011年5月10日 (火)

1981年5月10日。

 1981年5月10日、ミッテラン大統領が誕生しました。フランス第5共和制で初の社会党大統領という事実以上に、人々は変革への期待に熱狂したものです。

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 当時まだ日本にいた僕は、仕事を辞めてフランスに渡る決断だけはしていました。この日(時差からすると翌日だったか)タクシーに乗ると、ラジオから「Mitterand,President!」と叫ぶ支持者たちの声が流れている。窓を開ければ、そこにパリの景色が広がっているような臨場感を感じました。新しい時代を迎えるフランスで生きていくんだと、武者震いに似た気持ちが起きたことを、今も覚えています。

 翌年早々にパリに渡り、悪戦苦闘の日々を送りながらも、ミッテランのことは、いつも意識の片隅にあった気がします。その後のシラク、サルコジとは、比べ物にならない存在感の持ち主でした。言葉を大事にする政治家であることは、異邦人の僕にも十分にわかりました。だから重要な節目に行ったTV演説は、僕もじっと聴き入ったものです。

 あの日から、今日でちょうど30年。思えば、遠くに来たものです。





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2011年5月 9日 (月)

好奇心みなぎってる、トルコのガキたち。

 3夜連続して、例の「恵方巻き」地元メシ屋へ。

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 店の内外、いたるところに自慢のメニュー写真が貼り付けてある。

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 今夜もトルコらしい、がっつりした食事を食べていると・・(これは炭焼きの羊をピタで巻いてから切ったのを周りに並べ、真ん中に塩味ご飯とピスタチオを振りかけた山羊のチーズを鎮座させた、迫力の一品)。

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 写真左端のテーブルに座っていた大家族連れのうちの、小学生らしき男の子二人が、こちらを凝視している。盗み見てるという感じじゃなくて、珍しい生き物をじっと眺めてる風。

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 そのうちお母さんが、「ほら、あっち行ってきなさい」という風に子供たちを僕らの方に送り出すと、無言でケイタイを構え始めました。

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 あとは双方入り乱れての、記念撮影大会。この辺りは小さな集落があるだけで、観光客もほとんど来ない。おそらく東洋人に遭遇したのは、生まれて初めてだったんだろうな〜。




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2011年5月 6日 (金)

トルコで、恵方巻き。

 去年も行った地元料理屋を再訪したら、「おお〜」と両手をあげて歓迎されました。イスタンブール市内からかなり離れてるし、周りはサーキット以外何にもない田舎。おそらく日本人なんて、1年に1回僕らが来るだけなんでしょう。それにしても、よく覚えていてくれたな〜。

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 当然のことながらアルコール類は出ないので、アイランという地ヨーグルトで乾杯。付き出し代わりに出て来た山盛りのサラダと、熱々焼きたてのピタ(っていうのかな)、おいしかった〜。

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 僕は煮込んだトマト、ピーマンと羊肉の盛り合わせを注文。

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 津川オヤジは、茄子と羊の串焼き。肉自体はほとんど同じ味付けだけど、こっちの方がイケてました。

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 そして尾張くんは、ピタで巻いた羊のひき肉料理。「恵方巻きみたいだよね」って感想を洩らしたら、

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 期待にたがわず、すぐに演じてくれました(笑)。イスタンブールの夜は、平和にシラフに更けて行く・・・。









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2011年5月 5日 (木)

ふ〜ゆの〜、リビ〜エラ〜。

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 ではなくて、初夏のマルマラ海です。5月初めとは思えないほど、冬枯れておりました。晴れたら、きれいなんだろうな。

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ちょっと訂正を・・。

 ホテル・ランカスターのレストラン、いくつか訂正です。

・このレストラン(La Table de Lancaster)自体がトロワグロプロデュースで、シェフは3年前にジョルジュVから引き抜かれたとのことです。メニューの基本はトロワグロが決めてるみたいで、本家に行ったことのある人は、「ああ、あれね」とわかるそうな。

・シェフ・パティシエだった日本人女性は、2007年にピエール・ガニエールのシェフ・パティシエに出世されたようです。長江桂子さんという方です。

 ちなみに今回の食事はメールで予約したんですが、そしたら翌日に「いかがでしたか?」メールが来ました。こういうフォローは、初めてでした。


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2011年5月 4日 (水)

さすが、トロワグロ一門であると。

 記念日ということで、ものすごく久しぶりに、ちゃんとしたレストランに出かけました。

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 ホテル・ランカスター内のレストラン。ごくこぢんまりとしたホテルですが、シャンゼリゼ大通りからちょっと入っただけなのに、非常に落ち着いた雰囲気です。上が、軽食もできるサロン、下が、食堂。何か、政治家、実業家っぽい紳士たちが多く、われわれは明らかに浮いてましたね。

 メゾン・トロワグロで修業した若きシェフ(名前、忘れました)の繊細かつ独創的な料理が評判と嫁が聞きつけ、出かけてきたわけです。ただしディナーはちと高いので、昼の定食で。一応、アラカルトのメニューも見せてもらいましたが、一品50ユーロ(約6000円)以上の皿がズラリ。こんなの、誰が注文するんだと思ってたら、周りのオジサンたちはほとんど皆、アラカルトでした・・・。

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 われわれはメゲずに、定食メニューを注文。定食といっても、ちゃんとアミューズ・ブーシュ(つき出し)が出て来ます。いかにも、ZEN(禅)的たたずまいの、え〜と中味は何だっけな・・。

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 そして、つき出し第2弾。嫁が「おっぱいみたい」と喜んでましたが、本体はレモン風味のヨーグルト。周囲は、プチポワ(グリーンピース?)の冷製スープでした。

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 ようやく、前菜。僕が手長エビの乗った柚子胡椒風味のブランマンジェ。手前の白身魚のサラダが絶品で、これだけ山盛り食べたかったくらい。

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 嫁は、グリーンアスパラのスープに、山羊のチーズを浮かせたもの。グリーンアスパラと山羊チーズが、こんなに相性がいいものとは。

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 メインはともに、子牛のレバーステーキにしました。焼き加減、ざくろのソース、ともに文句なし。いや、素晴らしい。

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 昼定食にはグラスワインが1杯付くのですが、それでは足りずに、ブルゴーニュのメルキュレイ1級のハーフを注文。2002年でしたが、いい感じに熟成していて大満足。この店は、ハーフボトルのリストが充実してるのも、好感が持てます。

 そしてデザートは・・、

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 僕が、柚子を利かせたココナツシャーベットやチョコの並んだの。

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 嫁は、フランボワーズとホワイトチョコ。シェフ・パティシエは日本人女性という情報あり。これまた、レベルきわめて高し。

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 食後のカフェといっしょに出てくるお菓子も、全然手を抜いてません。今どき52ユーロ(約6200円)の昼飯は確かに高いけれど、でもこのコストパフォーマンスと満足感の高さなら、仕方がない、マイりましたと思いました。

 久々に、フランス文化を食したという感じ・・。素直に、お勧めです。

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2011年5月 2日 (月)

旬のアスパラには、モーゼルワイン。

 近所の市場に出かけたら、今年も白アスパラが出てました。さっそく1kg買い込んで、

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 ぐらぐら煮立たせた塩湯に、15分ほど浸からせてあげる。

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 今夜はごくシンプルに、マヨネーズとマスタードを合わせたソースで、熱々をいただきました。

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 何と合わせようかと考えて、2年前に購入したminminコレクションの1本に思い当たる。ドイツ・モーゼル地方のカルトホイザーホフ。2002年のリースリング・アウスレーゼです。同じリースリングでも、アルザスのそれとはまったく違う印象。この凛とした酸味には、しばし言葉を失いました。残ったもう1本は、ぜひじっくり熟成させて味わってみたいものです。もうちょっと余分に、買っとけばよかった・・・。

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2011年5月 1日 (日)

シトロエンのCM、なごむな〜。

 シトロエンのTVCMは歴代、傑作が多いのですが、この新作もなかなか笑わせてくれます(動画は、こちら)。

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 ポンコツ同然のクルマに乗り込もうとしているオジサン。キーを向けて、「トゥトゥ」と開けるまね。

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 もちろんナビなど付いてないので、「50m先、左折です」と、自分でしゃべる。

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 暑くなってきたら、「ブ〜」と、手動エアコン。

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 そして縦列駐車で後ろのクルマに接触しそうになったら、「プププププ、プ〜」と警告音を自分で鳴らす。

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 オチは、これ。クルマを止めてカフェでくつろいでいると、男が勝手にボンネットに腰かけている。

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 すかさず、「ファオファオファオファオ」と人間アラームを響かせる。

 新しいシトロエンは、これらの装備が標準で付いてますよというCM。でも面白いのは、このCMを笑いながら繰り返し見ているうちに、「別にこれが全部付いてなくても、いいかなあ」という気分になってた自分に気付いたことでした。

 確かに集中ロックやエアコンぐらいはあった方がいいけど、ないとどうしても困るというほどでもない。なにしろ僕がフランスに住み始めたン十年前には、エアコンどころかカーラジオもないのが普通。右側のドアミラーすら付いてなくて、車線変更の際は必ず振り返って確認してたぐらいでした(こっちの方が、安全だったかも)。

 図らずも、乗用車の基本とは何か。人間とクルマの関係はどうあるべきかなんてことを、ほんの少し考えさせてくれるCMなのでした。






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