『第9地区』。面白い!
昨年日本公開の南アフリカ映画『第9地区』を、遅まきながらDVDで観ました。
ある日ヨハネスブルグに、巨大UFOが飛来。ところが中にいた異星人たちは弱り切っていて、人類が面倒を見ることに。それから20年後、収容施設はすっかりスラム化し、増え過ぎた異星人たちを強制移住させることにしたのだが・・・というお話。
発想は斬新ながら、語り口は非常にオーソドックス。人のよさそうなオジサン(主人公)の自己紹介から始まり、そして不良異星人たちが街をうろつく冒頭の描写から、「何なんだ、この映画は」という感じで、目が離せなくなりました。
話自体は、ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』に代表されるような、「突然災難の降りかかった主人公が、いかにピンチから脱するか」パターンの映画です。監督はこれが長編第1作の若手とのことですが、きっとあらゆる映画を浴びるように観て育った人なのでしょう。演出の定石から決して外れず、そして少しも古くささを感じさせず、うまいなあと思わせます。
主人公ヴィカス役の、シャールト・コプリーも素晴らしい。あのボーッとした感じだからこそ、災難に遭ってからの展開が生きてくる。フィルモグラフィーを読むまで全然気がつかなかったのですが、「特攻野郎Aチーム」のあのイカレたパイロットも、彼だったんですね。快優です。
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