走り納め。
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「相棒2」の口直しには、いかにも映画らしいのがいいだろうと、翌日「ロビンフッド」を観に行ってきました。
クリスマス翌日の渋谷の、卒倒しそうな人混みをかき分けつつ、道玄坂の映画館にたどり着く。中は、こういうレイアウト。本来特等席のはずのド真ん中が通路になってる、昔懐かしい映画館でした。床が十分に傾斜してないので、前列の人のツンツン立ってる髪の毛もちょっと邪魔になる。
などという雑念は本編が始まるや瞬時に消えて、すっぽり物語世界に没入しました。
映像も語り口も、主人公も脇役も悪役たちも、すべてが魅力的。ラッセル・クロウのロビンフッドは暑苦しくも太めでも粗野でもなく、惚れ惚れするような男っぷりだし、ケイト・ブランシェットのマリオンも、ものすごく女っぽい。ストーリー自体はシンプルで、登場人物たちの造形も、複雑というわけではない。でもそれぞれの性格の際立たせ方がすごく上手だから、実在の人物のような存在感がある。
いや〜、面白かったなあ。もう1回、映画館で観たいな〜。
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で、浅草の観光地っぽいところからどんどん歩いて行って、Sさん家の自宅へと向かう。途中の商店街は、昭和の雰囲気を濃厚に宿している。
「結婚したら『主婦の友』」。そういえば子供の頃、本屋の店先には必ずこのコピーがあったっけ。
そして、とあるアーケード街にたどり着く。店はほとんどシャッターが閉まっている中、垂れ幕だけがそこかしこに翻っている。
「あしたのジョーのふるさと」。これを見てようやく、「ああ、山谷に来てるんだ」と気付きました。Sさん家はこのアーケードを抜けて、すぐのところ。オジサンたちが昼間から地べたに座り込んで、酒を酌み交わしているという、なかなかディープな界隈です。「泪橋」が実在の地名とは、知らなかったな〜。
実写版の「あしたのジョー」、相当期待できそう。伊勢谷さん、完全に力石だし。
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日本に戻って数日は寒かったけど、週末からまた暖かくなってきた。この日は日中17℃まで上がって、コートを脱いで歩いても汗ばむくらい。風もないので、長袖のTシャツ、短パンで走り始めました。
皇居コースは、話に聞いていたほどランナーがあふれ返っていたわけではなかった。でも僕らがのんびり走っている脇を、老若男女がすごいスピードでびゅんびゅん抜いて行く、というのは以前にはなかった光景かも。
麹町のランナーズステーションを出発して、ぐるりと2周。NikeGPSで測定しても、皇居1周ほぼ5kmでした。距離的にも、ちょうどいいジョギングコースです。しかもコース脇にこんなにたくさんお巡りさんのいるコースは、世界中どこにもないし。女性が夜一人で走っても、全然問題なし。
適度なアップダウンも心地よくて、終盤はわれわれもついペースを上げてしまいました。
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今夜は、かつてのご近所さん宅にお呼ばれ。
奥様とは10年ぶりで、ものすごく歓待していただきました。
メインは、すっぽん鍋。考えてみると、今まで一度も食べたことがなかった。
肉の見た目はちょっとナニだけど、淡泊な味で、何よりスープが絶品。なんてったって・・・、
甲羅がまるごと、入ってる〜。それをコトコト何時間も煮込むうちに、ゼラチン質が溶け出て、濃厚なスープとなる次第。
こちらからはモエ・シャンドンのロゼ2002年を持って行ったのですが、思ったほど個性がなかったかな・・・。そのあと出された八海山のすっきりした喉ごしの方が、好感持てましたね。
黒大根の辛〜いオロシと特に相性抜群で、すっかり呑みすぎてしまいました。
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同じ日のフランクフルト発東京行きルフトハンザ便が欠航になったとかで、その分の乗客がこちらに流れてきたこともあって、パリ発のANA便は超満席状態。でもそのおかげでわれわれは、エコノミー(3等車)→プレミア・エコノミー(2,5等車)→ビジネス(2等車)と、幸運なトコロテンとなって、前部の席へと押し出されて行ったのでした。
せっかくなので、リストにあるワインを全部試してみようと。
シャンペンから始まって、白がシャルドネ、リースリング、赤がオー・メドックとニュージーランド・マルボロのピノ・ノワールでした。知ってる造り手はひとつもなかったけれど、一口紹介文に目を通している段階から、舌なめずり状態に。
今は航空業界はどこも大変ですが、限られた予算内でできるだけいいワインを提供しようという意欲は十分に感じられました。特に最初に呑んだ2002年ビンテージのシャンペンは、悪くなかったです。もちろん2杯目以降も、堪能。高い気圧に子育ての疲れも加わって、相当いい気持ちになってしまいましたよ・・・。
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ルーブル美術館とつながっている地下のショッピングアーケードのかなり目立つ場所に、いつのまにかアップルストアができている。
ルーブル(宮殿)は今さら言うまでもなく、かつては代々のフランス王の居城だったところである。地下にはフィリップ2世時代の要塞の一部も保存されている。そのすぐ横に、こともあろうにアメリカ資本主義を象徴するような店が堂々と営業しているとは、ドゴール将軍も草葉の陰で泣いてるぜよ(←ここ、土佐攘夷派の口調で)。
でもそんなこと言っても、ついつい磁石のように引き寄せられてしまうのですよね。iPadが出た時も、娘といっしょに出かけて行って、「わーほー」言いながらゲームに興じたし、先日はランニングのついでに立ち寄って、新しいMacBook Airの薄さと軽さを確認してきました。
いま仕事で使ってる先代のMacBookがだいぶくたびれてきたし、でもまだまだ使えるし、でもこれだけ軽くて、しかも値段設定が絶妙だし・・と、買い替えようかどうしようか、心は千々に乱れるのでした。
WindowsマシンからMacに乗り換えたのが、かれこれ7,8年前。その後はMacBook、iMac、iPodを何台か買い替え、iPad、iPhone、AppleTVを今年購入し・・と、気がつけば完全にMac教に取り込まれてますね。
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昨日の大雪はパリ近郊の道路を寸断して、帰宅中の3000人以上の人がクルマの中やサービスエリア、即席の避難所で夜を明かしたそうな。ドゴール空港も閉鎖されて、ホテルにあぶれた人たちが床の上で寝てました。
一夜明けると、雲ひとつない快晴。これなら雪もあっという間に融けるだろうと走りに行ったのですが・・、
舗道の融けかかった雪はかちかちに踏み固められて、見事なアイスバーンになってました。
でも踏み出した足にしっかり荷重をかけて走る、いい練習になったかも(最後のゆるい下り坂で、油断してきっちりコケましたが)。
いつものコースになってるチュイルリー公園も、緊急閉鎖。こんなこと、初めてじゃないかな。
係員が、一生懸命雪かきしてました。
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最近好きなCMで、ジョージ・クルーニーとジョン・マルコビッチが共演してるネスプレッソのがあるんですが、その最後にタクシー運転主役のマルコビッチが、「天国は待ってくれるけど、(ネスプレッソの)カプセルは待てない」と言うんですね。
(CMの動画は、こちらです)
何か聞いたことのあるセリフだなあと思ったら、ルビッチの有名な映画のタイトルでした。しかもこれ、ずいぶん前にDVDで買って、本棚に置いてある!
地獄の入り口にやって来た主人公が、「私を早く地獄に落として下さい」と閻魔大王に懇願する。「そんなに極悪非道には見えないがね」と大王が応じると、「いえ、罪は犯してないんですが、女性たちに・・」と言って、これまでの恋物語を語り始めるという、ルビッチらしい洒落た構成。
彼唯一のカラー映画ですが(1943年!)、色使いが素晴らしい。昔懐かしい「総天然色」です。ルビッチの影響を色濃く受けた小津安二郎は生前この映画を観ていないはずなのに(戦争のため公開されなかった)、小津のカラー作品がこの映画の色調となぜかそっくりなのが、実に面白い。
最後まで十分に楽しめたんですが、途中から「あれ、これ前に観たゾ」と記憶が甦ってきて・・。こうやってボケて行くのも、ま、悪くないかも。
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娘の学年(日本風に言うと小学校4ー5年)が授業の一環で芝居を観に行くというので、父兄付き添いで出かけてきました。
場所はパリ10区にある、「テアトル・ド・ジムナーズ」。200年近く前に立てられた由緒ある劇場で、最初は劇団員の訓練のためだったとのこと(それでGymnase「体操場、訓練場」という変な名前が付いているのかも)。
内部の800席は、騒ぎたい盛りの子供たちで満杯。開幕を待つ間、いくら先生や僕たちが注意しても、制御不能状態になってました(あ〜声が枯れた)。一体こんな状態で、古典劇のモリエールなんか演れるのかと他人事ながらちょっと心配になってると・・、
衣装を身に着けた役者が一人二人と舞台に出てきて、準備運動を始めたり、ボソボソおしゃべりを始めたり。客席の方は、いっさい無視。そのうち演出家らしきおじさんが登場して、役者に注文をつけ始める(この人も、もちろん役者の一人)。開演直前の様子を、演じてるわけです。案の定、騒ぎ放題だった悪ガキたちも、「何だろう」と興味を持ち始めて、少しずつ場内が静かになって行く。
そして改めて緞帳が下がって、すぐに上がって、モリエールの始まり始まり。みんなシーンと静かになって、食い入るように見始めました。子供たちの扱いを、よく心得てるわ。
そこから大団円までは、あっという間。今回の演し物は、『いやいやながら医者にされ』という、彼の代表作のひとつだったんですが、いやこれが面白い。ほとんど吉本並みのドタバタ喜劇で、子供も付き添いの大人たちも大爆笑。途中、「こんなの子供に見せていいの」というちょっと際どいエロチックなシーンもありましたが、「わー」「きゃー」という悲鳴、笑いとともに無事通過。
名もない役者たちなんでしょうが、みんな本当に達者でした。特に主演のニセ医者のおじさん(中央の黒服です)。400年も前の作品で、時々聴き取れない言い回しがあるものの、それでも十分に理解できるし、全然気にならない。
だいたいフランス語って、日本語に比べると時の変化が少ないんですよね。モリエールとほぼ同時代の日本の劇作家というと近松門左衛門が思い浮かびますが、たとえば『曾根崎心中』のセリフを聞いて、すんなり100%理解できる自信はないです。
それにしても昔々、コメディ・フランセーズで同じ演し物を見た時、何だか古くさいイメージばかりで、こんなに面白いと思わなかったけどな〜。
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