パリの南、ヴェルサイユにほど近いところに、「ガリー農園」という、なかなか楽しいところがあります。
春から秋にかけて、いろんな果物や野菜を取り放題。日本のその手の農園との一番の違いは、その場で取って食べる分には、タダだということ。家に持ち帰る分だけを計量して、お金を払うシステム。
だからたとえば朝早くからここに来て、トマトやとうもろこしやイチゴやブルーベリーやらをたらふく食べて、満腹になって手ぶらで帰ってもかまわない(あんまりそういう人はいないでしょうけど)。
できれば6月から7月あたりが、いろんな果物が実って一番オススメかな。今回は8月末で、残念ながら果物はフランボワーズだけでした。もう数日遅かったら、晩生(おくて)のイチゴが収穫できたんだけど、この時はまだ立ち入り禁止になっていて、うらめしく金網越しに写真を撮るだけ・・。
でもせっかく子供たちを連れて来たので、アトリエでやってるパン焼きを体験させました。
農場の細長い建物の中を仕切って、「パン焼き教室」「バター作り教室」「はちみつ収穫教室」などなどが開かれてる。「パン焼き教室」には、薪の竃(かまど)までしつらえてあります。
各自、150gの小麦粉を支給され、そこに水と塩と酵母を加えて、ひたすら捏ねる。
伸ばして〜、
丸めて、
それを何度も繰り返してから、形を整えると・・、
こういうものが、できあがる(娘は、クマさんのつもりみたい)。ただしこの教室ではここまでで、あとは自宅に持ち帰り、2〜3時間寝かせてから、オーブンで焼くと。こんがりとキツネ色の熱々を期待して、待つこと20分。
ところが・・、
確かに熱々なんだけど、全然キツネ色にならないんだよね(クマ色にもならない)。とはいえバターを塗ってほおばったら、それだけで十分美味しゅうございました。でもついうっかり、「やっぱりプロのパン屋は偉大だね」って感想を漏らしたら、娘に「それは、私のパンがまずいってこと?」と、にらまれましたけど。
収穫してきたプチトマト。枝に実っている時は、それほど赤くない。でも取ってから、うちに帰ってきた頃にはすっかり赤く色づいてる。不思議です。そして、なんという甘さ。
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