コンコルド広場を抜けて・・・、
一方通行のリヴォリ通りを逆走する。このあたり、ほぼ真東に向かって走り続けるので、正面から直射日光をずっと浴びることになります。帽子とサングラスを、用意しておいてよかった。
クレーンの上から応援しているのは、消防隊員です。
参加している隊員も多く、この黄色のTシャツは殉職隊員の子供たちを支援するグループかと。
スタートが長い下りというせいもあって、序盤から飛ばす人が多いと聞いていたのですが、1km5分40秒前後のほぼ4時間ペースで走っていても、ほとんど抜かれることはありませんでした。
ちょっと見づらいですが、僕以上にたくさんの旗を付けたオジサン。バスチーユ広場を抜けて、ヴァンセンヌの森に近づきつつある、10km地点ぐらいかな。
ちなみにこれが、コース図です。拡大すると、パリ名所案内の趣なのがよくわかります。
森をぐるっと回って、セーヌ川沿いの自動車専用道路に降りて来ると、折り返し点を少し過ぎた23kmぐらい。ちょっとふくらはぎが張って来たけど、まだ大丈夫。この辺でペースを上げれば、4時間以内も夢じゃないぞと、呑ん気な事を考えていた頃です。
ところがそのあと、トンネルの中へ入ったり出たリを繰り返すコースになりました。これがけっこうアップダウンがきつくて、この辺から歩き出す人が多くなってきたかな・・・。
そしてほぼ30km地点のパッシー界隈。ここでみんなが待っててくれたのですが、最前列で巨大な女性が歓声を張り上げてる(嫁撮影)。
と思ったら、豚の耳を付けたオジサンだったそうな。バカ受けだったらしいけど、こちらはそれどころではなく・・・(同上)。
そろそろ、ヘロヘロになり始めてる。元気なのは、頭上の旗だけです〜。
この30kmのゲートをくぐってすぐのところで、リタイヤしたランナーたちがずらっと座って、マッサージを受けてる。ものすごく、気持ち良さそう。思わずフラフラと引き寄せられそうになりましたが、何とか持ちこたえて再び苦行へ。「何で好き好んで、こんなことを・・・」という思いが、頭の中をグルグルし始めましたね。
そしていよいよ終盤。残り約10kmは、ほとんどがブローニュの森の中のコース。あっちこっちを右往左往するレイアウトで、ゴール地点に近づいては遠ざかるを繰り返す。このコースを考えた人は、絶対にSだな。僕の周りを走っている人たちは、もはやM・ジャクソンのスリラーみたいな夢遊病ゾンビ状態。もちろん、僕も含めてでしたが。
40km地点。あとたったの2195mが、どうしてこんなにキツイんだ?マラソンの42,195kmという距離は本当に絶妙だと、ヘロヘロになりながら感心してました。
ゴ〜ル〜。後半にペースを上げるどころか、もはやラストスパートの余力もなく、よっこらせとフィニッシュ。ネットのタイムは、4時間9分1秒でした。
で、区間タイムはというと、
5 km |
00:28:51 |
10 km |
00:57:54 |
15 km |
01:25:20 |
21.1 km |
01:59:19 |
25 km |
02:21:56 |
30 km |
02:51:02 |
35 km |
03:22:51 |
ハーフの時点では、かろうじて4時間以内のペース。35km地点でも、まあまあ頑張ってる。ところがそこからのわずか7kmに、46分もかかってることになります。典型的な30km(35km)の壁にぶち当たり、粉砕されたんですね。
ちなみに5kmごとの給水所で必ずきっちり500ccの水を受け取り、走りながら飲み干し、バナナも半本か1本ずつ、計5〜6本は食べてました。自宅を出る前にトイレを済ませ、そのあとざっと4リットル以上の水を飲んだのに、自宅に帰るまで尿意を催さず。すごい量の水分が、汗(と涙?)で消えて行ったことになります。
それから朝体重を量ったら、ちょうど70kg。そして走行後に量り直すと71kgと、1kg増えてる。もしちゃんと補給してなかったら、2,3kgは水分を失ってたのでしょう(走っただけでは、脂肪はほとんど燃えません。残念ながら)。
いやはやフルマラソンは、身体に悪い。でも、病みつきになる気持ちが、少しわかったかも・・・。
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