良いお年を!
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もうほとんど死語かもしれないけど、「出羽守(ではのかみ)」という言い方がある。外国での見聞を吹聴して、何かといえば「イギリスでは〜」とか、「パリでは〜」と言う人のことですね。
なるべくそういう言い方は気をつけようと思ってましたが、一連の新型インフルエンザのワクチン接種に限っては、どうも日本のやり方はおかしい。
だってフランス「では」、こんなですヨ。
まずワクチンの製造と、供給体制である。最初は政府も国民もけっこう、この病気に対してタカをくくっていた。ワクチン接種の呼びかけもさほど熱心ではなかった印象だし、周りのフランス人たちも、「打つつもりない」と言ってる人が少なくなかった。
ところが学級閉鎖が相次ぎ、新種が出現した先月末くらいから、風向きが変わり始めた。「打っとかないと、マズイかも」と考える人が急増したようなのだ。すると保険省は即座に、ワクチン供給も接種場所も大幅に増やし、特に接種所は朝8時から夜10時まで開けるようにした。日曜日も。フランス人が日曜日も働くというのは、大変なことなのですよ。
しかも、無料です。
なのでわれわれも、この日曜日の昼前、川を渡った向こう側の接種所へと出かけて行きました。
街はすっかり、クリスマスの雰囲気、・・・でもないか。
タテマエ的には、「ワクチン接種に来て下さい」という紙が各家庭に郵送され、それを持ってないと注射を打ってくれない。でもそこはフランスだから、会場でパスポートを見せて、名前を言うだけで、外人でもOKだった。
会場は、区営の体育館。そこを巨大な段ボールの壁で(!)いくつかの小部屋に区切ってあるだけ。まず簡単な問診を受け、すぐに注射。あっという間に、終わってしまったのでした。
日本国内産に比べると、効き目が若干強い分、副作用の可能性は高いらしい。でも今のところ、わが家は大丈夫。それから筋肉注射なので、けっこう痛かったです・・・。
なお、パリ市内の接種所リスト、その他の情報は、こちらをご覧下さい。
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恒例のパリ・ワイン市に行ってきました。人ごみを避けて、最終日の月曜日の訪問です。
12月は毎年、パリの南西の端、ヴェルサイユ門にある見本市会場で、開かれます。シンボルマークの「樽担ぎ」(© minmin氏)が、いつものように燦然と輝いています。
何しろ1000軒近い造り手が終結してますから、片っ端から試飲して回ることはしばらく前に止めて、テーマを絞ることにしています。今回は、比較的早飲みの、気軽に開けられるキリッとした白がいいかなと。アルザスのリースリングを中心に、あちこち見て回りました。(中の様子は、ちょうど2年前の訪問記をどうぞ)
それにしても同じアルザスのリースリングでも、造り手や畑違いでまったく別物になってました。ものすごくミネラルが効いていて、口に含んだ瞬間に強風吹きすさぶ雪山に連れて行かれたような、峻厳なワインもあったり。
それはそれで魅力的でしたが、今回はもっと優しいリースリングを2種類。それにしても地方性なのか、アルザスの人たちは皆人懐っこくて、愛想が良くて、でも商売っ気をあまり感じさせない。こちらもついつい話し込んだりして、楽しい時間を過ごせました。
少しは寝かせておこうとと思いつつ、翌日の晩にはスッセンベルグ2007年の方を、ついつい開けてしまう。うれしいことに、会場で試飲した時よりさらにおいしく感じる。買っておいた生ハムとマスカルポーネチーズをはさんで焼いたパニーニや、ブロッコリー、ズッキーニ、人参などの温野菜との相性も抜群。ふだんは嫁と二人で半分ぐらいしか空かないこともあるのに、この夜はほとんど飲み干してしまいましたヨ・・。
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