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2009年4月10日 (金)

『レッドクリフ1』は、メイキングこそ見るべし。

 冬に日本に帰った時に観た「レッドクリフpart1」。三国志の赤壁の戦いを映画化したものですが、その後、小説やコミック版にはまったりして(こちら)、ついでに先日DVDも買ってしまった。

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 改めて面白いなと思ったけど、2枚目のディスクに入っていたメイキングの衝撃度は、ある意味、本編をはるかに上回る。

 中国奥地に監督自らロケハンに出かけ、その後撮影が終わるまでをつぶさに記録しているのだが、とにかく悪戦苦闘、七転八倒の連続なのである。

 まず主演に予定し、OKももらっていたチョウ・ユンファが、クランクイン直前に原因不明のドタキャン。もう一人の主演級トニー・レオンも、体調不良を理由に出演を辞退する。そのため俳優を新たに探し、脚本まで大幅に書き直すハメになる(その結果、金城武が抜擢された)。

 トニー・レオンは監督の窮状を見かねて、復帰を決意。何とか撮影が始まった。ところが赤壁のロケ地は、連日暴風雨に襲われ、セットは崩れて石垣にスタッフが生き埋めになるわ、空撮していた無人ヘリがエキストラの列に突っ込むわ(いずれもその瞬間を、カメラがきっちりとらえている)。しかも中国側のスタッフは寄せ集めで、何も言うことを聞いてくれない。監督は何度も何度も、撮影を中断しようと思ったそうだ。

 虎のシーンでは、ぬいぐるみでは迫力が出ないので、本物を撮ることに。サファリパークに出かけて行き、カメラマンの入った檻をクレーンで吊るして撮影しようとした。ところが檻の隙間が広すぎて、虎が襲ってきた!絶叫するカメラマン。「助けて〜」。しかしモニターを見ながらクレーンを操作していた助監督は、少しも慌てず、こう言った。

 「大丈夫。死にはしない。少しぐらいケガするかもしれないけど」。

 さすが、中国。このメイキングのあとに改めて本編を観直したら、喜劇に見えて困った・・・。テリー・ギリアムの映画が挫折するまでを描いた、『ロスト・イン・ラマンチャ』に匹敵する面白さでした。

 

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