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2009年3月 2日 (月)

フランスワインに、しみじみ浸る。

 今回の旅では、minmin家にお世話になりっぱなしであった。ほぼ連日連夜、国境を越えて押しかけ(といっても10kmちょっとだけど)、週末には泊めてもらう始末。ある晩は、鴨鍋をご馳走になった。

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 前菜のプチトマト・モッツァレッラ・ルッコラのサラダをいただいていると、表面を香ばしく焼いた鴨が登場した。

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 それを鍋で甘辛く、ぐつぐつと煮込む。鴨には、ネギが欠かせない。下仁田ならぬヴェルソワ産とのことだったが、とろけるように甘いネギだった。豆腐や椎茸、白菜にも十分に味が滲みて、はふはふ夢中で食べる。おいしかったな〜。

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 ワインはまず、マコン・ピエールクロ「ル・シャヴィーニュ」2004年。マコンの白はあまり馴染みがなく、最初はピュリニーかなと思った。実にエレガントな、それでいて鴨の濃厚な風味にも負けないワインだった。minmin氏はごくさりげなく出してくれたけれど、ギュファン・エナンGuffens-Heynenというのは非常に有名な造り手だと、あとで知った。

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 うちからは、ボルドーを持って行った。レオヴィル・ラスカーズの89年。1年ほど前に飲んだ時には、とうとう最後まで開いてくれず、よくわからないままだった。今回はminmin氏がデキャンタしてくれて、さらにかなり待ってみた。タンニンはさすがにずいぶんまろやかになっていたものの、でもまだ固かった。ラベルを眺めながら飲んだせいもあるんだろうけど、ガッシリした石造りの建物のイメージ。

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 では、これはいかがです、と出してくれたのが、ムニュレ・ジブールのヴォーヌ・ロマネ96年。この造り手は、昨年5月に両家でブルゴーニュに旅行した折り、最初に訪問したところだ(その時の訪問記は、こちら)。

 その時もヴォーヌ・ロマネを試飲させてもらったが(2006年)、残念ながら買うことはできなかった。これはちょうどその10年前のヴィンテージということになる。華やかで、でもミネラル感もあって、やっぱりいい。飲みながら、造り手の顔が思い浮かべられるのも、うれしい。

 それにしてもフランスのワインというのは、やっぱり偉大ですねと、実に月並みな結論を口にしながら、楽しい夜が更けて行ったのだった(午前3時過ぎまで・・・)。

 

 


 


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コメント

楽しかったですね。ラスカズは期待した以上に美味で、久しぶりにしびれました。あの硬さ、いいですね。

投稿: みんみん | 2009年3月 6日 (金) 23時10分

昨晩、レジスおじさんのVolnay 1er cru2004を飲んで、改めてその愛らしさにノックアウトされたところです。売り切れてしまう前に、2005年も買いに行かなきゃ。

投稿: ムッシュ柴田 | 2009年3月 7日 (土) 08時28分

その時はぜひまたご一緒させてください♪そして、カタツムリも食べましょう!

投稿: しろみ | 2009年3月 7日 (土) 16時16分

カタツムリ!ブルゴーニュならいくらでもありそうなはずなのに、ずいぶん探しましたね〜(しみじみ)。うちにも「スイスなら、フォンデュが食べたい〜」と、いまだに騒いでるのがいます。

投稿: ムッシュ柴田 | 2009年3月 7日 (土) 23時40分

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