『三国志』に、耽(ふけ)る。
不景気ですね〜。今月は、ほとんど失業者状態です。こういう時には、晴走雨読しかない。さいわいここ数日は暖かいしほぼ無風で、ランニングには最高のコンディション。で、本は何を読もうかと思っていた矢先、近所のUさんからこんなものを差し入れしていただいた。
吉川英治の『三国志』全8巻。実は暮れに帰国した折り、ジョン・ウー監督の「レッドクリフ」(赤壁の戦い)part1を観て、すごく面白かったので、原作も読みたいなと思っていたところだった。
嫁は昔、横山光輝のコミック版を読んだことがあるらしい。それでオペラ界隈のブックオフをのぞいてみたら、横山「三国志」は並んでいたものの、「赤壁の巻」だけが抜けている。みんな、考えることは同じなのですね。
などという話を先日の夕食会で話していたら、金城武ファンのU夫人が即座に貸してくれたというわけである。本当に、ありがたい。
超有名な古典ながら、今まで触れたこともなかった。でも読み出すと止まらない、恐ろしい本である。ページを開くと、とたんに頭の中に講談師が出てきて、扇子をバシバシ叩きながら丁々発止と語りまくる感じ。おそらく山田風太郎も、ずいぶん影響を受けたんじゃないだろうか。
まだ4巻目に入ったところで、金城の演じた諸葛孔明も出てこない。でもここからいよいよ、赤壁の戦いだ〜。
(ちなみに「三国志」は歴史書で、僕が今読みふけっている吉川本の原典は、それを元にした説話から書かれた「三国志演義」というフィクションということです。詳しくは、こちら)
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コメント
Sonnyも最近読んでます。「レッドクリフ」見てないけどきっかけになったのは確かです。
三人の子持ちで経済的に苦しい私は、ブックオフで探してます。しかも105円コーナーでです。
今のところ1,2,3,5,6巻を手に入れました。(笑)
投稿: Sonny Katz | 2009年2月 7日 (土) 04時21分
おお、そなたも読んでござるか。
昨夜4巻目を読み終えて、ようやく諸葛孔明が出てきました。映画の先入観があるからか、その人物描写がまるっきり、金城武なんですよ。ぜひ機会があれば、映画も観てみて下さい。
投稿: ムッシュ柴田 | 2009年2月 7日 (土) 11時31分