冬のサーカス。
友人一家と、「冬のサーカス」に行って来た。
パリ11区にある、石造りの建物。さほど大きくはないが、通りがかるたびに「立派な建造物だなあ」と思ってはいた。幕間の説明によると、19世紀にナポレオン3世が、常設のサーカス小屋を造れと命令し、出来上がったものだという。こけら落としの際には、皇帝自ら臨席したそうな。場末のイメージとは、対極のものである。
内部は、こんな感じ。中央の円形舞台は、今の感覚からするとかなり小さめだった。檻が組まれているのは、最初の出し物が「猛獣使い」だったから。
やや太めの、ホワイトタイガー・・・。
続いて白馬が出てきて、「『美女と野獣』から着想した演目でござい〜」などと団長があおるものだから、期待して見始めた。ところがこの白馬、いっこうに美女の言うことを聞いてくれない。途中から男の調教師が助けに入って、ムチを振るったりするものの、馬は全然動かない。これぐらい収拾のつかない芸も珍しい。ある意味、手に汗握りました。
でも幸い、そのあとの空中ブランコとか、
洗面器を使ったジョングラーとかで、どんどん盛り上がっていった。
フルバンドの生演奏なのも、いかにも本場という感じ。
ピカソも好んで描いた、アルルカン。
フィナーレでは、団長が驚くような美声で朗々と歌い上げて、幕となった。そういうところひとつとっても、フランスのサーカスは曲芸というより、ショービジネスという感じ。ひとつひとつの芸は決して最高水準ではなくても、見終わった観客は十分に満足して家路につく。さすがにうまいなあと、思いました。
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