『ピカソと巨匠たち』展へ、雪中行軍。
朝起きたら、大雪だった。
1月上旬にも降ったけど、今度の方が積雪量ははるかに多い。10cmぐらいかな?これで大雪と言っては豪雪地帯の人たちに申し訳ないが、1ヶ月で二度も雪が積もるのは、最近のパリでは珍しいのです。
娘を学校まで送って行って、その足でシャンゼリゼへ。この辺りは、まだ雪かきもしてなくて一面真っ白だった。普通の靴で行ってしまったので、足がチベタイ〜(帰途、すぐにスノーブーツを買う)。
お目当ては、これ。グランパレで開催されている、『ピカソと巨匠たち』展。ピカソの数々の傑作と、その製作に影響を与えたと思われる巨匠たちの作品を、一堂に集めた展覧会だ。
ピカソの「本歌取り」は有名だけど、これだけの規模でその軌跡を追った試みは、今回が初めて。だからすぐに大評判となり、3時間4時間待ちはざらになってしまった。ネットでも予約ができるのだが、すぐに満杯。そこで会期の最後の週末3日間は、美術館側はなんと24時間オープンで対応した。やるもんである。
それなら予約できるかもと思ったのだが、甘かった。空いていたのは、最終日月曜の午前4時のみ・・。そうまでして行く気もなく半分あきらめていたら、その最終日は大雪という予報が流れた。
それで朝9時前に、ダメ元で行ってみたノダ。
そしたら、こんな感じ。
並んでることは並んでるけど、1時間もガマンすれば入場できそう。実際、50分ほどで、中に入ることができた。
そして展覧会は、期待を上回る素晴らしさだった。レンブラントやらゴヤやら、マネ、ゴッホ、セザンヌなどなど、ピカソが影響を受けたとされる作品もどっさりあるし、同時に14歳から90歳までの(!)ピカソの画業を跡付ける形にもなっている。
レンブラントの晩年の傑作「水浴びする女」が、「小水する女」になってたのには、大笑い。この可笑しさは、2枚いっしょに見ないとわからないかも。
それから、もうひとつ。最初の奥さんだったオルガをモデルにしたりして、1920年代のピカソは線描の肖像画を何点か描いている。しっとりして、すごく好きな絵なのだが、時期的に言っても藤田嗣治の影響を受けていなかったのだろうか。フジタとピカソの絵が並んでるところを、できれば観たかったな。
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