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2009年1月

2009年1月31日 (土)

パカレのシャンボール・ミュジニィ。

 近所のAミン宅で、夕食をご馳走になる。

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 グレープフルーツとアンディーヴ(西洋白菜)のサラダやら、スペインで買ってきた巨大な塊の生ハムやら、例によっていろいろご馳走を出していただく。メインは、鮭の切り身にシャンピニオンや人参を散らしてオーヴンで焼いた包み焼き。味噌マヨのソースとの組み合わせが、実に美味でした。

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 最初に出してくれたシャンペンも、なかなかだった。「ゲドーズ・フォルジェ」と読むのか。2002年のヴィンテージ・シャンパーニュ。初めて味わったのはもちろん、リュードLudesという地名すら初耳。何しろシャンペンの産地と言えば、ランスとエペルネイしか知らないぐらいで・・・。

 恒例のワイン市で気に入って、買ったものとのこと。色合いがすごく濃いだけでなく、口に含んでも重厚。真っ当に作ってる感じが、伝わってくる。さすが、樽担ぎブランド(©minmin)。


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 うちからは、これを持参した。日本でもすごく人気のあるという、フィリップ・パカレのシャンボール・ミュジニィ2005年。ラ・ヴィーニャに行くと、シャブリからボジョレーまで、この造り手の品揃えがこの1年ほどで、急激に充実している。それでしばらく前に、どんなものかと何本か買っておいたのだった。

 菫色がかった赤。透明度が高くないのは、ビオだから?フィルターを通してないから?1時間ほど置いておいても、なかなか開いてくれない。もうちょっと待った方がいいかなあと思いつつ、いつの間にか空いてしまう。

 非常に、正統的なワインだと思いました。特にミネラルも突出していなくてバランスもいいし、メインの鮭にも生ハムにもチーズにも、よく合う。自己主張が強いような偏見を持っていたけど、まったくそんなことはなかった。これでもう少し、安ければね・・。

 







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2009年1月27日 (火)

『20世紀少年』を、パリで観る。

 『20世紀少年・パート1』が10日ほど前から、フランスでも封切られている。

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 でも全国で、わずか6館ぐらい。ひっそり、という感じ。今回観に行ったシャンゼリゼの映画館も、1日1回の上映だけだ。日本での評判がイマイチというのを聞いてたし、こちらのレビューも読んでも、やはり芳しくない。

 それで無視しようかなと思っていたのだが、トヨエツ崇拝者に強引に連れていかれた。

 場所は凱旋門の、すぐ横。こじんまりとした、シネコンです。

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 館内には、こんなポップが立っていたりする。で、200人収容の部屋に、観客は僕たちを入れて総勢5人。がっかりする自分を想像しながら、上映を待った。

 ところが。予想よりはるかに、面白かったのである。映画評には、「あまりに原作に忠実過ぎて、芸がない」とか書かれていた。でも僕は幸か不幸か、原作をまったく読んでいなかった。そして、十分に楽しめた。カット割りもストーリー展開も原作のままらしいけど、面白ければ別にかまわない。2時間余りがあっという間だったし、パート2が待ち遠しい(この客の入りでは、フランスでやるかどうか危ういけど・・)。

 フランス在住の皆さん、だまされたと思って観に行ってみて下さい。

 


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2009年1月25日 (日)

パオロのカステラ屋さん。

 ラゴスから300km北上して、一路空港へ。その前に、リスボンにちょっとだけ寄り道した。

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 この写真は、2年前に旅行した時のもの。展望塔から、旧市街を見下ろすの図。今回は大雨で、とても観光どころではなかった。

 お目当ては、こちら。

P1060034 「パオロのカステラ屋」さん。長崎で修業したパオロさんが、ポルトガルに帰って開いた店だ。

2年前に初めて訪れて、日本のよりも濃厚なカステラの味のファンになってしまった。以来、一度知人からお土産にいただき、また食べられる機会を待っていたのだ。

 




 お土産用に普通のと抹茶味を何箱か買い込んで・・、

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 ちょうど昼食時だったので、鮭の漬け丼をいただく。2年前はマグロの漬け丼を食べたつもりになっていたが、帰って嫁に聞いたら、僕の勘違いだった。鮭の漬け汁が、醤油や味醂だけでなく、もっとねっとりした感じでオイシイ。オリーブオイルとかが、入ってるのかもしれない。昼定食は、7,7ユーロ(約900円)。

 同行したGPRAのO会員は、日本までの機内の夕食用に、掻き揚げ弁当までテイクアウトしていた。もちろん、カステラも。この店がある限り、リスボンでも暮らせるな。

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 デザートを食べてるヒマがなかったので、これまた2年前の写真。1ユーロでした。安い!

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 女主人の智子さんに、「写真を撮らせて下さい」とお願いしたら、いっしょに働いていた女の子をさっと傍らに引き寄せた。その時はうっかりして気がつかなかったのだけれど、どうやら娘さんと思われる。失礼しました。

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 街角で売ってる焼き栗は、塩で固めて焼いている。これもまた、絶品である。

 


 

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2009年1月23日 (金)

ポルトガルを、走る。

 ポルトガルはメシも素朴だけど、景色もひなびている。

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 今回の滞在中は、連日雨。でも帰る前の日に、ようやく1日だけ晴れた。朝日が昇ったばかりの海岸沿いを、さっそく走りに出かける。

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 長く続く、散歩道。大きめのモザイクというか、小さめの敷石というか、見た目はきれいながら、細かいデコボコが足の裏を直撃して、非常に走りにくい。

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 「イルカが見られなかったら、料金は要りませんヨ」と、大見えを切ってるクルーズの看板。夏はさぞ、賑わうんだろう。

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 散歩道が途切れた先は、未舗装の上り坂になった。前日までの大雨で、ものすごくぬかるんでる。そこを上ったり下ったり、ランニングというより、クロスカントリーみたい。坂を登り切ると、こんな風景が開けた。ちょっと、ノルマンディ風?

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 海岸まで降りてみようと、石段を下って行く。

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 石灰質ではないところが、ノルマンディとは違う。でも切り立った崖がずっと続いていて、大昔、陸地がちぎれて大ブリテン島になった感じが、何となくわかる。

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 再び坂道を上って、港の方へと戻る。

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 ポルトガル名物の、染め付け風タイルの表札。製造元に注文すると、日本まででも送ってくれます。

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 イベリア半島の、お約束ポスト。

 


 



 

 



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2009年1月20日 (火)

ポルトガル飯は、素朴じゃ。

 日曜の夜から、久々にポルトガルに来ている。イベリア半島南端の、ラゴスという港町。季節外れのリゾート地で、さぞ寂れた雰囲気かと思いきや、年配のカップルでいっぱい。イギリス人が多い印象だ。

 朝早くホテルを出かけては、夜9時過ぎに帰ってくる生活。楽しみは食事ぐらいしかないのだけれど、どうも隣国スペインのようにはいかない。

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 ある日の昼食。社食みたいなところで食べた、スープとサラダとスペアリブとフレンチフライ。デザートのミカンが、侘びの世界へと誘ってくれる。これで13ユーロ(約1500円)は、ちと高いかも・・。

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 その晩はホテルから歩いてすぐの、大衆食堂風のレストランへ。とはいえ厨房では真っ赤に燃えた炭火で、魚や肉を焼いてくれるようになっている。席について注文を終えると、オリーブとパンとバター、それから魚(アジかな)のパテの小さな缶詰めが出て来る。これを食べながら、微発泡の赤ワインをチビチビやりつつ、料理を待つ。

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 今宵は、鳥の炭火焼き。添えてある野菜が、違う店なのに昼とまったく同じなのが、哀愁を誘う。でもこれでフルーツサラダのデザートがついて、コーヒーを飲んで、¼のワインも付いて、10ユーロ(約1200円)は安い。

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 店内は、こんな感じ。「薔薇色の人生」とか「枯葉」とか、フレンチ懐メロが大音響で流れている。賑やかなBGMだなあと思ったら、片隅できちんとスーツを着たオジサンが、キーボードで演奏しているのだった。これがまた、店の雰囲気に妙に合っていた。また今夜も、ふらふらと行ってしまうのかな・・・。

 



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2009年1月18日 (日)

ちょっと、パスタ。

 ここ数日は、ようやく気温がプラスに転じてくれた。天気もいいので、ランチはパスタを作ってみた。

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 ニンニク唐辛子パスタにフルーツトマトを載せて、パルメザンをかけた、シシリー島トラーパニ風のと、カルボナーラのハーフ&ハーフ。同時に2種類作るのは初めてで、フライパンふたつを使い分けて、タイミングを計るのはむずかしい。しかも食べてるうちに、すぐに冷めてしまった。プロの作るパスタは、どうしていつまでも熱々なんだろう。ま、おいしかったけど。

 ワインは、アルボワ・ピュピランのシャルドネ2005年を合わせました。濃密な蜜の余韻が、さらに深くなっていた。また、買い足しておこうっと。(以前にこのワインを呑んだ時の記事は、こちら。そっか、うっかりして同じ人に、同じワインを出してしまったのだった・・・。)

 

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2009年1月15日 (木)

日本のイタメシは・・。

 一時帰国して食するたびに、その完成度の高さに驚かされる。

 今回は、東京・代官山にあるリストランテASOにランチに行きました。(店のサイトは、こちら)

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 昭和初期の洋館を改装した建物は、入り口がカフェ、奥がレストランになっている。店内もしっとりとした、いい雰囲気だ。

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 昼のコースは、まずは根セロリの冷製スープから始まった。上にちょこんと載ったサラダが、食欲をそそる。

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 続いて、フォアグラ。ミシェル・ブラス風の生野菜が添えられ、柚子味のメレンゲを載せることで、繊細な感じが出ている。フランスでもそうはお目にかかれないような、おいしいフォアグラだった。

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 ホタルイカとトマトソースのパスタ。焦がしたカリフラワーが、香ばしい。

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 この皿には、こんな柚子ゼリーが添えられている。つぶしてパスタに混ぜると、また違った味わいですよと教えてもらったのだが、気がついたらパスタを完食していたので、単体でいただく。オイシイ。

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 メインのパイ包み。ナイフで中を割ってみると・・・。

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 やわらか〜い和牛頬肉が、球形にカットされた野菜といっしょに登場する。

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 ワインの価格設定がちと高いのが、唯一残念な点かな・・。

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 栗尽くしのデザート。フォンダン・ショコラも、チョコの代わりにマロンクリームが流れ出てくる。

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 氷の上の、三色シャーベット。

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 締めに出てきた、花といっしょに生けられた、お菓子やフルーツの盛り合わせ。

 どの皿もとにかく、視覚への訴え方が凄い。もちろん味も、素晴らしい。一人前5000円という値段は決して安くないけれど、これだけの料理の粋を体験できて、大満足だった。

 





 


 

 


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2009年1月13日 (火)

朝焼けやら、虹やら。

 この時期、毎朝アパートを出る時には、パリの街はまだ夜の闇に沈んでいる。それでも娘の学校に着く8時半頃には、ようやく辺りが白々としてくる。帰ろうと方向転換したら、東南の方向が真っ赤に燃えていた。

 あ〜、カメラ持ってくれば良かったなあと後悔するぐらい、見事な朝焼けだった。そしたら嫁から電話がかかってきて、反対側の空には虹も出ているという。

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 これが、トイレの窓から見た朝焼け。

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 そして北の空にかかっていた虹。朝方まで、小雨が降っていたからね。

 空はだいぶ明るいし、雪や氷もすっかり溶けただろうからと、のんびり走りに行く。

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 ところがルーヴル美術館の中庭の噴水は、あまり日が射さないせいか、まだカチカチに凍っていた。

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 氷の厚さは、3、4cmはありそう。でもランニング自体は、実に快適だった。この時期のパリにしては珍しく、川沿いでもほとんど風が吹いていなかったのだ。無風状態。こういう時は、つい頬がゆるむ。ムフ、なんて(・・・)。

 


 

 

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2009年1月11日 (日)

「マリー・アントワネット」のマカロン。

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 今年食べたガレットからは、こんなフェーヴが出てきた(ガレットについては、こちらを)。

 天使は、近所のパン屋製。カメオは、ラデュレのガレットを奮発して、そこから掘り出したもの。この店の名物マカロンのタワーを、象っていると思われる。嫁いわく、「ラデュレが全面協力した映画『マリー・アントワネット』に出て来るスイーツの中に、確かこんなケーキも登場していた」とのことでした。

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2009年1月 9日 (金)

お正月は、志ん朝で。

 自分へのクリスマスプレゼントに、志ん朝全集(上)を購入した。それからはヒマを見つけては、ひとネタずつ、一人で聴き入っている。

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 志ん朝の高座は、本当にきれいだ。もっとくすぐって、いっそう座を湧かせるぐらいは朝飯前だろうに、その境界は決して越えない。おだやかで品が良くて、今どきのように30秒に1回笑わせるようなこともないから、長い噺では途中でうつらうつらしてしまうこともある。でもそれも、心地よい。聴く度に、日本語を母国語にして本当によかったと、しみじみ思う。

 冒頭の「文七元結(ぶんしちもっとい)」が、このDVD8枚組の中でも白眉ではなかろうか。最初はこのあまりにオーソドックスな江戸前噺に没入するのに、少し時間がかかる。でも一度浸ってしまえば、豊かな物語世界に陶然とするばかり。そして長い余韻が、いつまでも後を引く。

 実際の志ん朝は1990年代初め、パリの「日航寄席」で一度だけ聴いたことがある。50台前半の、円熟期だったと思う。聴衆は日本語の笑いに飢えているであろうと察したのか、軽妙なネタだったように記憶する。とにかく場内は、大爆笑だった。でもこのDVDの中には、もっと静謐な時間が流れている。落語で静謐というのも変だけど、だからいっそう、何度も聴き直したくなるのかもしれない。

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2009年1月 7日 (水)

この頃は、日本酒が・・。

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 マスオさんしている嫁の実家で、今年も心尽くしのお節料理をいただいた。年末年始の短い休暇に日本に帰るのは、実家の母に会いに行くのが一番の目的ながら、娘に日本の行事を体験させることも大きい。

 ともすれば彼女は、お正月がお年玉をもらうためだけに存在すると思っているフシがある。だから元日にかしこまって、こういうものを食べる機会を得るのは、本当にありがたい。「豆は、マメに働くように」「数の子は、子だくさんの象徴」「昆布は、よろこぶ」とか、親もかなりうろ覚えながら、教えながらいっしょに食べる。どれだけわかってくれてるかは、ま、この際、置いておいて。

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 で、お屠蘇として呑んだのが、この酒。これまで半世紀以上生きて来て、日本酒がオイシイと思ったことはほとんどなかったのだけれど、「へべれけ本舗」さんのブログで紹介されたこれを見たら、俄然呑みたくなってしまった(記事は、こちら)。

 「生酛(きもと)造り」という言葉は、これまで聞いたことはあっても、実際にどういう意味なのか、まったく無知であった。それがこの説明を読むと、完全に理解できたかどうかはともかく、猛烈に呑みたくなる。それで実家に帰る途中、藤枝に途中下車して買い込んだのでした。

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 呑んでみると確かに、冷では清冽、温燗(ぬるかん)ではほわーっとまろやかな旨味が広がる。こういう味わい方は、ワインでは無理。堪能しました。毛ガニとの相性も、完璧。

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 蓮根をピュレ状にして、百合根や鰆(さわら)の蒸したのと炊き込んだこの料理では、特に杯が進みました。なぜもっと早く、日本酒という飲み物のおいしさに気付かなかったのだろう・・。

 


 


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2009年1月 5日 (月)

明けまして、おめでとうございます。

明けまして、おめでとうございます。今年は、どんな1年になるんでしょうね。

 年明け早々、実家まで日帰りしてきました。雲ひとつない快晴だったので、新幹線の窓から雪を被った富士山を狙う。

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 でも、さすがに開業当時、弾丸列車と言われただけあって(言うことが、古過ぎ)、あまりの巡航スピードの速さに、手前の邪魔者がつい入り込んでしまう。

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 「障害物が過ぎたッ」と思った瞬間にシャッターを押すと、すでに次の電柱がこんなふうに登場している。それじゃあと、画面に電柱が入り始めたタイミングで撮ってみたら・・、

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 ようやく、何とかうまく行きました。

 今年もよろしく、お願いします。




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