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2008年12月18日 (木)

豚と教皇。

 先日夕ご飯をご馳走になったOさんから、嫁が豚の角煮の作り方を教わった。ばら肉の固まり600gを二つ買ってきて、鍋で煮込む。

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 その時に活躍するのが、日本のスーパーで見つけた、「落とし豚」。この駄洒落、かなりうまくない?シリコン製で、鼻の穴から、いい具合に湯気が抜ける。

 最初に下茹でして、醤油、紹興酒、みりん、生姜などの調味料を加え、ついでに大根やゆで卵も投入し、小1時間ことこと煮込めば、出来上がり。簡単だし、初めての割りには、けっこううまくできた。(出来上がり写真、撮るの忘れた・・)

 その豚の角煮には、このワインを合わせた。

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 1989年のシャトーヌフ・デュ・パップ。シャトー・ド・ラ・ガルディーヌという造り手のもの。10数年前に86年と89年を6本ずつ買ったうちの、これがおそらく最後の1本だったと思う。

 ほぼ20年経っているにもかかわらず、開けた直後はまだ閉じ切っていて、固くて飲めない。色も深いルビー色で、本当に若々しい。びっくりした。ポムロールを1本空ける間、放置しておいて、改めて味わってみると、すっかりまろやかになっている。でも少しも、くたびれてない。凄い迫力と、豊饒さ。

 チェリーやプルーンがたわわに実った、深い深い茂みの中を歩いて行く感じ。その行く手に、豚の角煮が湯気を立てて待っててくれてるという寸法である。

 シャトーヌフ・デュ・パップというのは直訳すると、「教皇の新しい城」という意味。14世紀初頭、ローマ教会はフランス王の言いなり状態で、ついに法王庁まで南仏アヴィニョンに移転することになる。もちろん時の法王クレメンス5世は、フランス人である。世界史の教科書に必ず出て来る、「アヴィニョンの捕囚」という出来事です。

 その彼が出身地のボルドー地方から、銀行家と葡萄農家、ワイン醸造家を連れて来たのが、このシャトーヌフ・デュ・パップの始まりであると。アヴィニョン時代の法王庁内部は腐敗しきっていたというけれど、でもおいしいワインができたんだから、良しとしないとね。

 

 

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コメント

このシャトーヌフ、我が家が初めて柴田宅にお呼ばれしたときに開けてくださいましたよね。妻ともどもこのワインのことはよく覚えています。年は確か86年だったように思います。
ジュネーブも結構いいワインが手に入るので、私もそのうちまたワインネタやります。

投稿: minmin | 2008年12月22日 (月) 20時38分

そういえば、そうでしたね〜。確か86年の時も、「20年経ってる割りに若い」と言って、盛り上がったような記憶が・・。

日本滞在中の今回は、初めて日本酒が美味しいと思いました。ちょっとハマりそうです。

投稿: ムッシュ柴田 | 2008年12月23日 (火) 12時56分

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