ブルゴーニュ三昧。
久しぶりの、ワインネタです。
コンゴからジュネーブへと赴任地を変わったM氏が、一夜パリに。彼から、「仲間内で開く『ブルゴーニュの夕べ』に、いっしょに行きましょう」と招待されて、いそいそと出かけた。
客たちがブルゴーニュワインを持ち寄り、わいわい呑んで食べるという、それだけのことなのだが、同好の士の集まりは格別でした。
最初はブラインドで、あーだこーだと言い合う。僕にわかるはずもないが、あれこれ記憶の彼方から、似た味わいを引っ張り出す作業は、なかなか楽しい。これはかなり熟成が進んだ感じで、シラーっぽいなあとか思っていたから、いい加減なものだ。ブルゴーニュの夕べなのに。92年のクロ・ド・ヴージョ。アンリ・ジャイエの姪夫婦の、作っているものだそうです。
ドゥニ・モルテのジュヴレイ・シャンベルタン2001年。僕は全然知らなかったのだけれど、有名な作り手だったらしい。だった、というのは、2年前に自殺してしまったから。ベルナール・ロワゾーの悲劇を連想させる。覆いを外してから改めて呑んだら、「ああ、ジュヴレイらしい」と思ったりして、われながらあきれる。
宴たけなわになると、「これ、ちょっと珍しいんですヨ」と、ホストがこんなワインも出してくれた。ロワール流域トゥーレーヌの、「クロ・ヌフ・デ・アルシャンボー」。カベルネ・フラン100%で、こんな複雑精妙なワインができるんですよという見本。
僕が持って行ったのは、92年のルフレーヴ。ピュリニー・モンラシェのレ・ピュセル。喜んでもらえたようで、ホッとする。まだ十分に若々しく、なおかつ時間が経つほどに、どんどん変化して行く。偶然買ったとはいえ、偉大な年だったのだ。
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コメント
ピュセル美味しかったですね。しかし今回ははずしまくりました。でもまあ、こんなもんです。
ジュネーブにもいいフランスワインを売っている店が結構あって開拓中ですし、スイスワインにも面白いのがありそうで、ちょっと関心を持ち始めています。次にお会いするときには新しい発見を紹介できると思います。
投稿: minmin | 2008年10月31日 (金) 00時13分
期待しつつ、お待ちしております。
今週末、こちらは南米ワイン三昧です。
投稿: ムッシュ柴田 | 2008年10月31日 (金) 01時16分
また、すごいの飲んでいらっしゃる
ワインも気になりますが画像中のボトルブラインダー(?)の「平田」も、もっと気になりますなぁ・・・
投稿: Sonny Katz | 2008年10月31日 (金) 12時14分
すっかり、ご無沙汰してます。
僕はこのあと、途中退席してしまったのですが、まだどんどん出てきたようです。いやはや・・。
ところで日野皓正ライヴ、拝見しました。藤枝には、多才な文化が根付いてる感じですね〜。
投稿: ムッシュ柴田 | 2008年10月31日 (金) 12時30分