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2008年10月13日 (月)

「さ・か・な」という名のレストラン。

 フランス西部ノルマンディ地方に、オンフルールという港町がある。

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 夏の観光シーズンはすごい人出なのでできれば避けた方がいいけれど、季節外れの、ちょうど今回のような雨上がりに訪れると、可愛らしい素敵な町である。

 旧市街の真ん中にはバイキングの時代を彷彿とさせるような、黒い木造りの教会が建っている。そこからほんのちょっと歩いたところにあるのが、このレストラン。

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 SaQuaNa。「さ・か・な」と読む。洞爺湖ウィンザーホテル内の「ミシェル・ブラス」でシェフを務めていたアレクサンドル・ブエルダスさんが、奥さんの故郷であるこの町に開いた。

 シェフは日本で働いていた時、食材をアルファベットで記していた。その時、魚は、「Saquana」と書いていたという(本来のフランス語にkはないので)。

 そしてずいぶん経ってから、Sa=Saveur(風味)、Qua=Qualite(品質)、Na=Nature(自然)とごろ合わせできることにハタと気付き、これを店名にしようと決めたそうな。

 日本料理が大好きで、「夢は日本に戻って、自分の店を持つこと」と語る彼の料理は、がっしりした風貌に似合わぬ、繊細なもののようだ(残念ながら、見ただけでした・・)。

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 たとえばこの、オマール海老の前菜とか。ちなみに器は、日本から持って来た石焼きビビンバ用のドンブリだ。ただ日本中を食べ歩いたというだけに、たとえば粉末のカツオダシとか、「ふえるワカメ」を使って、「日仏文化の融合」なんて喜んでるフランス人シェフとは、ちょっと違う。

 今回は予約で満席だったのが、本当に残念。ぜひ、また来たい。

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 メニューだけでも、拡大して見て下さい。「さ・か・な」とはいえ、魚料理専門店ではありません。

Sa Qua Na
Alexandre Bourdas
22 Place Hamelin  146000   Honfleur
TEL:02 31 89 40 80

www.alexandre-bourdas.com

 


 


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コメント

お出汁と三つ葉の香りがここまで漂ってきそうな前菜ですね~。おいしそう。

だいぶユーロ安になったので、なんだかメニューも落ち着いて眺められます。

投稿: しろみ | 2008年10月13日 (月) 08時56分

そうそう。ようやく普通の値段に、下がってきましたよね。スイスフランも、一時はものすごく高かったですが。でもジュネーブは、物価高そう・・。

SaQuaNaの意味を書き忘れてたので、追加しました。読んでみて下さい。

投稿: ムッシュ柴田 | 2008年10月13日 (月) 12時59分

「サ・カ・ナ」、いいですね。是非行きたいと思いました。

投稿: 近所のKさん一家の主人 | 2008年10月14日 (火) 20時12分

「サ・カ・ナ」、いいですね。
店構えもいいです。是非行ってみたいと思います。

投稿: Kさん一家代表取締役 | 2008年10月14日 (火) 20時14分

なにぶん料理は「見ただけ」でしたけど、おいしそうでした。来年、薔薇の咲く頃に、「薔薇の村」を訪れつつ、行くのもいいのではないかと。

投稿: ムッシュ柴田 | 2008年10月15日 (水) 00時42分

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