「さ・か・な」という名のレストラン。
フランス西部ノルマンディ地方に、オンフルールという港町がある。
夏の観光シーズンはすごい人出なのでできれば避けた方がいいけれど、季節外れの、ちょうど今回のような雨上がりに訪れると、可愛らしい素敵な町である。
旧市街の真ん中にはバイキングの時代を彷彿とさせるような、黒い木造りの教会が建っている。そこからほんのちょっと歩いたところにあるのが、このレストラン。
SaQuaNa。「さ・か・な」と読む。洞爺湖ウィンザーホテル内の「ミシェル・ブラス」でシェフを務めていたアレクサンドル・ブエルダスさんが、奥さんの故郷であるこの町に開いた。
シェフは日本で働いていた時、食材をアルファベットで記していた。その時、魚は、「Saquana」と書いていたという(本来のフランス語にkはないので)。
そしてずいぶん経ってから、Sa=Saveur(風味)、Qua=Qualite(品質)、Na=Nature(自然)とごろ合わせできることにハタと気付き、これを店名にしようと決めたそうな。
日本料理が大好きで、「夢は日本に戻って、自分の店を持つこと」と語る彼の料理は、がっしりした風貌に似合わぬ、繊細なもののようだ(残念ながら、見ただけでした・・)。
たとえばこの、オマール海老の前菜とか。ちなみに器は、日本から持って来た石焼きビビンバ用のドンブリだ。ただ日本中を食べ歩いたというだけに、たとえば粉末のカツオダシとか、「ふえるワカメ」を使って、「日仏文化の融合」なんて喜んでるフランス人シェフとは、ちょっと違う。
今回は予約で満席だったのが、本当に残念。ぜひ、また来たい。
メニューだけでも、拡大して見て下さい。「さ・か・な」とはいえ、魚料理専門店ではありません。
Sa Qua Na
Alexandre Bourdas
22 Place Hamelin 146000 Honfleur
TEL:02 31 89 40 80
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- しっかりドカ食い!の中国GPブログその2です〜(2018.04.18)
- 今年の上海は、異常に寒いっ!!(2018.04.14)
- 中東バーレーンから上海へと、旅がらすでございます。(2018.04.12)
- まずはバーレーンGPブログその1です。(2018.04.07)
- TOYO Tokyo、行ってきましたよ。(2018.04.04)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- しっかりドカ食い!の中国GPブログその2です〜(2018.04.18)
- 今年の上海は、異常に寒いっ!!(2018.04.14)
- 中東バーレーンから上海へと、旅がらすでございます。(2018.04.12)
- まずはバーレーンGPブログその1です。(2018.04.07)
- バルセロナは、大雪ですよ!(2018.02.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
お出汁と三つ葉の香りがここまで漂ってきそうな前菜ですね~。おいしそう。
だいぶユーロ安になったので、なんだかメニューも落ち着いて眺められます。
投稿: しろみ | 2008年10月13日 (月) 08時56分
そうそう。ようやく普通の値段に、下がってきましたよね。スイスフランも、一時はものすごく高かったですが。でもジュネーブは、物価高そう・・。
SaQuaNaの意味を書き忘れてたので、追加しました。読んでみて下さい。
投稿: ムッシュ柴田 | 2008年10月13日 (月) 12時59分
「サ・カ・ナ」、いいですね。是非行きたいと思いました。
投稿: 近所のKさん一家の主人 | 2008年10月14日 (火) 20時12分
「サ・カ・ナ」、いいですね。
店構えもいいです。是非行ってみたいと思います。
投稿: Kさん一家代表取締役 | 2008年10月14日 (火) 20時14分
なにぶん料理は「見ただけ」でしたけど、おいしそうでした。来年、薔薇の咲く頃に、「薔薇の村」を訪れつつ、行くのもいいのではないかと。
投稿: ムッシュ柴田 | 2008年10月15日 (水) 00時42分