ミシュランの調査員は、実はバレバレなんだそうな。
シャンパーニュ地方の首都ランスでもっとも有名なレストラン(+シャトーホテル)であるレ・クレイエールに行ってきました(ただし、取材で)。
外観からいきなり、威圧感バリバリ。冷やかしで入る人は、誰もいないだろうと思われる。シャンペンメーカー最大手の、ポメリー家の私邸だった建物だという。
でも一歩中に入れば、普通のレストランと変わりない。ゆったり、くつろげそうな空間だ。
特別に厨房に入れてもらったら、シェフ(右端の人)が黒服のオジサンの話に、耳を傾けている。ランス市内の老舗のパン屋が、自分とこのを使ってくれと、売り込みに来ていたのだ。老舗もたいへんだ。でもシェフは結局、自家製パンで今後も行くという結論を出したみたい。
左端に写り込んでる人は、日本人の副料理長、馬田さん。近ごろはアーチストのような料理人が多いけれど、「いかにも職人」、という感じの人だった。
ちなみにこの貫録たっぷりのフランス人シェフは、まだ30代半ばらしい。この店は名人と言われたボワイエ引退後にミシュラン2つ星に落ちてしまったのだけれど、彼が去年来てから盛り返してきた。そして今、もっとも3つ星に近いレストランと言われてるそうだ。
撮影が終わったところで、馬田さんのご好意で昼食を食べさせてもらう。前菜はセップ茸と手長エビのムース。
メインのひと皿目は、牡蛎の上にシャンペンソースをかけて天火で焼いたもの。6コ食べたら、お腹いっぱい!
二皿目は、ブレス特産の鶏肉のグリル。ソースはセップ茸(だったっけ・・?)。
フランボワーズ尽くしのデザート。これが一番、おいしかったかもしれない。何でもそうだけど、やっぱり自腹を切らないと印象が薄いかも。
馬田さんに、「ミシュランの調査員とかって、来たらわかります?」と、ミーハーな質問をしてみた。そしたら、「すぐわかりますヨ〜」とのことだった。
まず、名前でわかるという。「え、どういうことですか?偽名なんでしょ?」「おそらくそうだろうけど、だいたいみんな2,3種類の名前しか使わない。だから、わかっちゃう」。
それから仲間内のネットワーク。「今度はこの地方を重点的にやってるから、気をつけろ」という知らせが、すぐに同業者から来るんだそうな。
ただしレ・クレイエールほどのレストランになると、調査員が来たからといって、急にいい食材を使ったりとか、そういうことはしないらしい。「いつも高級なの、使ってるからね〜」と、馬田さんは笑うのだった。
Chateau Les Crayeres
64, boulevard Henry-Vasnier 51100 Reims France
tel +33-(0)3-26-82-80-80 / fax +33-(0)3-26-82-65-52
mail crayeres@relaischateaux.com
自腹だと、ひとり200ユーロぐらい。
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コメント
なんだー、葡萄収穫より、楽しそうじゃないですか(笑)。
投稿: minmin | 2008年10月 8日 (水) 21時30分
何をおっしゃいます。いろいろ、あったんですヨ〜。今回は運転手もしなければならず、このレストランでも、出されたシャンペンを匂いだけ嗅いでガマンしたくらいで・・(涙)。
投稿: ムッシュ柴田 | 2008年10月 8日 (水) 22時37分
素敵なレストラン
スパらしいお料理 嬉しいですね
牡蛎料理 おいしそうですね
投稿: ryuji_s1 | 2008年10月17日 (金) 01時27分