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2008年10月

2008年10月30日 (木)

ブルゴーニュ三昧。

 久しぶりの、ワインネタです。

 コンゴからジュネーブへと赴任地を変わったM氏が、一夜パリに。彼から、「仲間内で開く『ブルゴーニュの夕べ』に、いっしょに行きましょう」と招待されて、いそいそと出かけた。

 客たちがブルゴーニュワインを持ち寄り、わいわい呑んで食べるという、それだけのことなのだが、同好の士の集まりは格別でした。

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 最初はブラインドで、あーだこーだと言い合う。僕にわかるはずもないが、あれこれ記憶の彼方から、似た味わいを引っ張り出す作業は、なかなか楽しい。これはかなり熟成が進んだ感じで、シラーっぽいなあとか思っていたから、いい加減なものだ。ブルゴーニュの夕べなのに。92年のクロ・ド・ヴージョ。アンリ・ジャイエの姪夫婦の、作っているものだそうです。

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 ドゥニ・モルテのジュヴレイ・シャンベルタン2001年。僕は全然知らなかったのだけれど、有名な作り手だったらしい。だった、というのは、2年前に自殺してしまったから。ベルナール・ロワゾーの悲劇を連想させる。覆いを外してから改めて呑んだら、「ああ、ジュヴレイらしい」と思ったりして、われながらあきれる。

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 宴たけなわになると、「これ、ちょっと珍しいんですヨ」と、ホストがこんなワインも出してくれた。ロワール流域トゥーレーヌの、「クロ・ヌフ・デ・アルシャンボー」。カベルネ・フラン100%で、こんな複雑精妙なワインができるんですよという見本。

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 僕が持って行ったのは、92年のルフレーヴ。ピュリニー・モンラシェのレ・ピュセル。喜んでもらえたようで、ホッとする。まだ十分に若々しく、なおかつ時間が経つほどに、どんどん変化して行く。偶然買ったとはいえ、偉大な年だったのだ。


 


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2008年10月28日 (火)

パリのハンバーガーって・・。

 2週間ぶりにパリに帰って、嫁と久しぶりにサンジェルマン界隈へと出かけた。

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 すっかり秋めいてきたけれど、まだそんなに寒くない。おまけにこの日は、ものすごい快晴だった。

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 嫁の目当ては、日本語のミニコミ誌で「パリで一番うまい」と紹介されていた、ハンバーガーショップである。(こちら)

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 普通でした。アメリカのハンバーガーに比べると、ちと迫力に欠ける。

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 むしろこちらの、パリのカフェの定番、ブランケット・ド・ヴォー(子牛の煮込み)の方が、はるかにおいしかった。やっぱりフランス人は、アメリカのマネをしてはいけないのだ。

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 食後は、20年前に住んでいた界隈を散策する。当時は週末ともなると酔っぱらった若者たちが大騒ぎして、それにウンザリしたことも引っ越した一因だった。でもあの当時、確かに活気はあった。それが今は、すっかり落ち着いた雰囲気になっている。観光客が静かに歩く、名所旧跡の一部になってしまった感じ。

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 すり減った石畳。バルザックや、革命の闘士たちも歩いた通りです。

 


 


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2008年10月27日 (月)

漢字の国の、こんな看板たち。

 上海の街を走っていると、漢字の看板がいやでも目に飛び込んでくる。何となく読めても、意味が違ったりする。だからつい、目が釘付けになってしまう。

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 自動車が中国語では汽車になることを知ってはいても、これはいかがなものか。壊れそうな掘っ立て小屋、手書きの大看板。愛車をここに持って行ったら、さぞ豪快な修理が施されそうだ。

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 大通りに面した学校らしき建物の、塀に掲げられていた看板。「生男」「生女」って・・?

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 この辺は、説明不要でしょうか。「女子減肥院」という名称は、見るからに効果がありそう。

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 この看板とは、町のいたるところで遭遇した。歯医者のことらしいけど、ほとんどの場合、建物はこんなバラックだった。抜歯専門?

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 世評とは違って、すごく清潔そうな公衆トイレ。奥で料金を徴収すると思われる。では、左側の立派な椅子は、何なのだろう。

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 町のパーマ屋さん。一番上の5元(約80円)は、カットだろうと見当がついた。でも下の3つが、わからない。帰りの飛行機で隣り合わせた中国人に聞いて、判明。「カラー」「パーマ」「ストレートパーマ」だそうです。


 




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2008年10月24日 (金)

上海で、激辛四川メシ。

 早朝走った庶民的な界隈は、夜ともなればこんな賑やかな場所に変身する。

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 本当はせっかく上海にいるのだから、小籠包とか上海ガニを食べたいのだが、今年も行きつけの四川料理の店に行ってしまった。

 まずは、あまり辛くないこの料理。

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 細長〜い茹でた豚肉とキュウリが、小さな物干し台みたいなものにぶら下がって出て来る。それを下の辛味噌ダレに付けて、食する。

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 続いて、トウガラシまみれのイカげそ。もちろんトウガラシは避けて食べるのだけれど、目がチカチカするくらいに辛い。うまいうまいと食っていると、同行のMくんが何だか元気がない。「どうしたの?」と訊いたら、「僕、辛いのまるきりダメなんですわ」。今ごろになって言うので、みんなで倒れてしまう。

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 メニューから飲茶とかサラダのような、辛くなさそうなものを、追加注文してあげる。これは寒天みたいなものを、甘辛ソースで和えた一品。

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 Mくんにかまわず、ひたすら辛さを求めたA巨匠がたどり着いた、牛肉とモヤシのトウガラシ練り込み鍋。一口食べたら、汗と涙が止まらなくなってしまった。

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 結局この店で一番おいしいと思ったのは、この平凡な麻婆豆腐だった。でも他の料理も、単に辛いだけではない。いっしょに青島(チンタオ)ビールをたらふく飲んで、一人40元(約600円)。さすがに安い。また、通ってしまいそう。







 


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2008年10月22日 (水)

上海を、走る。

 上海の人たちは、ものすごく早起きである。

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 朝6時半過ぎに街に出て行くと、もう路地裏はごった返している。通勤の人、買い物客、中国定番の太極拳に興じる人。それから何をしてるのか、よくわからない人々。食堂を覗くと、中はほとんど満員で、お粥を食べたりしてる。朝6時半過ぎですヨ。

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 上海郊外のこのあたりは嘉定区という地名で(日本語ふうには、「がじょうく」とでも読むのか)、運河のような川が縦横に走っている。そしてそれに沿って、日本映画「泥の川」のような家々が並んでいる。

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 石畳の道。でも意外に、そんなに走りにくくはない。

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 名物の上海ガニを、売ってるおばちゃん。その辺の川で、今捕ってきたばかりという風情。値札も何も、付いてない。

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 喫茶店?なのか。「冷飲」のメニューが張り出してある。「三色杯」というのは、何だろう。2元は、日本円にすると約30円。

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 長屋のようなところを走っていたら、若夫婦がいたので写真を撮らせてもらう。走りながら何人かに頼んで、断られたのはお茶を飲んでたオジサンだけだった。このパパ、デビューした頃の宇崎竜童に似てるけど、おそらくまだ20代と思われる。

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 こういう、相当に年季の入った家々もあれば、

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 伝統建築を模した、こんなピカピカの住宅もある。これ、1年前にここを走った時に遭遇して、「ああ、こういう家だったら、1年くらい暮らしてもいいかも」と眺めたことを憶えている。

 ところが今回再び通り過ぎて中を覗いたら、依然としてほとんど全部ガラガラなのである。入居者ゼロ。上海も住宅バブルは、すでに崩壊してるのかもしれない。

 


 





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2008年10月20日 (月)

夜の上海は、中島みゆきに迎えられ・・。

 

 上海国際空港に着いたのは、夜の9時過ぎだった。

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 そこから70km以上離れた上海郊外のホテルに向かおうと、タクシー乗り場に並んでいたら、ワンボックスタイプのタクシーがやって来た。運転手は中国ではまだ珍しい若い女性で、助手席に夫?、父親?、なんだかよくわからない中年男性が、無言で乗っている。

 カーラジオからは、中島みゆきの「時代」中国語バージョンが流れていた。

〜まわる まわるよ 地球はまわる〜

 でもこうして年中動いていると、回っているのは地球ではなくて、自分だと実感する。まるで地球に取りついてる、シラミみたいに。

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 車種はトヨタのハイエースを忠実にコピーしたことで、一時大きな問題になった、JIMBEI(ジンベイ)だった。真ん中に鎮座する魔法瓶は、おそらく中国茶が入っていると思われる。普通は大きな広口のガラス瓶に、お茶っ葉と水を入れたものを持っていることが多い。

 道中、稲光かと思うような激しい光が、後ろから降ってくる。後続車からのパッシングだった。抜き去って行く時に、必ずパシパシやっていくのだ。一方われらがジンベイは、最初からライトはず〜っと上向きのままである。

 1時間ほどして、ホテル着。料金は、260元(約4000円)だった。年々高くなってるような印象だ。

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 すごいのは、入り口だけです。上海には、なぜかこういう感じの建物が多い。

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 部屋の中。一見、豪華に見える。栓をしてるのかと思うくらいシャワールームの排水が悪かったり、毛足の長いじゅうたんから小さな虫が湧いてくることに我慢できれば、1泊6000円は安い。

 それからこれは、着いてから3日後の光景だったけれど・・。

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 仕事から戻ってきたら、ロビーが宴会場と化していた。結婚披露宴を、ロビーでやっているのである。200人は、いたと思う。新郎新婦以外はみんな普段着だったけど、実に楽しそうだった。

 なんか年々、笑顔に出会う機会が増えてきた気がする。ホテルのチェックインの時も、カウンターの小姐は、もはやパスポートを投げ返してきたりしないし。

 


 


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2008年10月19日 (日)

再び、山中湖を走る。

 毎日通って3日目、ついに富士山が姿を見せてくれた。

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 水面が揺れていて、ちょっとだけ逆さ富士。

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 湖の反対側は、朝もやが美しかった。

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 ちょうどいい季節に来れたようで、走っていて本当に気持ちいい。このところ、前のめりになりがちなフォームを直したり、腕を心持ちしっかり振るようにしている。そのおかげなのか、特にペースを上げてるつもりはないのに、気がつくと1km4分台で走れてたりすることも、気持ちよさを増してくれる。

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 お国びいきというか、見慣れてるからか、富士山はやっぱり静岡県側から見た姿がしっくり来るかも。

 御殿場に宿泊していたA巨匠(自称、「初秋の詩人」(?))からもらった、静岡県から見た富士山。でもどちらから見ても、つくづく端正な立ち姿だ。どうか、大噴火なんてことが起きませんように。

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 そのわずか3日後、実家から東京へ戻ろうと東名を走っていたら、いつの間にか冠雪した富士山が少しだけ顔をのぞかせていた。

 

 

 


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2008年10月16日 (木)

山中湖を、走る。

 久しぶりの、ランニングネタです。

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 水曜日の昼過ぎに成田に着いて、都内からクルマで山中湖へ。中央道が空いていたおかげで、午後7時前には着いてしまった。翌朝、予想通りの時差ボケで、5時過ぎに起床。すっかり明るくなった6時過ぎから、湖沿いに走りに行った。

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 あいにくの曇り空で、富士山はまったく見えない。でもこういうサイクリングロードがずっと続いていて、すごく快適だった。とはいえ前日は12時間以上狭い機内で縛りつけられていたので、写真を撮りながら、のんびり走った。気温も14、5℃ぐらいで、本当に爽快。

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 観光客もいなくなって、そろそろお腹の空き始めた白鳥たち。

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 季節外れの、避暑地。なかなか、風情があります。

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 山中湖って、山梨県なんだよね。小学校の地理の授業で、「富士五湖は、すべて山梨県側」と習ったはずなのに、ナビで行き先を探す時に、しばらく静岡県内を探してしまいました。


 




 

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2008年10月15日 (水)

究極の、オーダーメイドシャツなのだ。

 これは、何でしょう。

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 そう。ワイシャツの袖見本です。

 そして、こちらが・・。

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 襟の見本。何百種類あると言ったっけ・・。顧客の求めに応じて、自由に形を変えるので、理屈の上では無限に存在することになる。中にはバーキンやケリーバッグのように、その襟がスタンダードのひとつになって、顧客の名前が付けられたものもあるそうな。

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 ここはパリの高級ブティック街、ヴァンドーム広場にある、「シャルヴェ」Charvetというオーーダーメイドのシャツ屋です。

 客はまず、個室で採寸される。上半身、18ヶ所(!)を測る。人というのは身体の左右前後で、全然サイズが違うから。そしてその寸法を基に、まず試着専用のシャツを1枚作る(!)。試着のためだけ。それを身に付けて、細かいアジャストをする。この段階で、襟や袖をハサミでちょきちょきして、自分だけの形を作ったりすることもできる。

 「そのシャツは、試着のあとどうするんですか?」と訊いたら、「当然、捨てます」だと。

 採寸のあと、この布地が積み上げられた部屋で、自分の好みの生地、柄を選ぶ。そして出来上がりは、4〜5週間後。値段は1枚、450ユーロから。ユーロが安くなったとはいえ、6万円近くする。それを客によっては、一度に100枚注文する人もいるんだと。

 最近は若い人も作るようになって、たとえば結婚式で1枚作って、それで病みつきになってリピーターになるとか。でも1枚6万円のシャツですか・・。

 他にもオーダーメイドのパジャマとか、3ヶ月からの子供服とかもある。いろいろ知らない世界が、あるものです・・。








 

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2008年10月13日 (月)

「さ・か・な」という名のレストラン。

 フランス西部ノルマンディ地方に、オンフルールという港町がある。

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 夏の観光シーズンはすごい人出なのでできれば避けた方がいいけれど、季節外れの、ちょうど今回のような雨上がりに訪れると、可愛らしい素敵な町である。

 旧市街の真ん中にはバイキングの時代を彷彿とさせるような、黒い木造りの教会が建っている。そこからほんのちょっと歩いたところにあるのが、このレストラン。

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 SaQuaNa。「さ・か・な」と読む。洞爺湖ウィンザーホテル内の「ミシェル・ブラス」でシェフを務めていたアレクサンドル・ブエルダスさんが、奥さんの故郷であるこの町に開いた。

 シェフは日本で働いていた時、食材をアルファベットで記していた。その時、魚は、「Saquana」と書いていたという(本来のフランス語にkはないので)。

 そしてずいぶん経ってから、Sa=Saveur(風味)、Qua=Qualite(品質)、Na=Nature(自然)とごろ合わせできることにハタと気付き、これを店名にしようと決めたそうな。

 日本料理が大好きで、「夢は日本に戻って、自分の店を持つこと」と語る彼の料理は、がっしりした風貌に似合わぬ、繊細なもののようだ(残念ながら、見ただけでした・・)。

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 たとえばこの、オマール海老の前菜とか。ちなみに器は、日本から持って来た石焼きビビンバ用のドンブリだ。ただ日本中を食べ歩いたというだけに、たとえば粉末のカツオダシとか、「ふえるワカメ」を使って、「日仏文化の融合」なんて喜んでるフランス人シェフとは、ちょっと違う。

 今回は予約で満席だったのが、本当に残念。ぜひ、また来たい。

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 メニューだけでも、拡大して見て下さい。「さ・か・な」とはいえ、魚料理専門店ではありません。

Sa Qua Na
Alexandre Bourdas
22 Place Hamelin  146000   Honfleur
TEL:02 31 89 40 80

www.alexandre-bourdas.com

 


 


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2008年10月10日 (金)

フジタの礼拝堂。

 フランスには日本ほどは、「ご当地名物」というものはない。でもたとえばランスには・・、

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 こういうお菓子がある。ビスキュイ・ローズ・ド・ランスと言って、バラの色の麩菓子のようなもの。きれいで、繊細な食感だった。「日本人は、あまり好きじゃないかも」と、娘の家庭教師をしてくれて、今は生まれ故郷のこの町に帰ったファニーちゃんは言ってたけど、僕はおいしいと思いました。

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 こんなふうに、デザートに使ったりもする。それ自体はほんのりした甘さの素朴なお菓子なので、いろいろ応用が効くみたい。

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 さてランスには、日本人ゆかりの見どころがあって、それがこの藤田嗣治のチャペル。午後しか開いていないので、今まで何度もランスに来ながら、いつも見逃していた。でも今回ようやく、中に入ることができた。

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 いかにも藤田らしい、淡い色調のフレスコ画(以下、できれば拡大してどうぞ)。

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 それが正面、左右、背面と、びっしりと描かれている。

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 これをフジタは、最晩年の80歳の時に描いた。その体力もさることながら、絵のみずみずしさに何より驚かされる。

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 ステンドグラスも、素晴らしい。必見です。

藤田のチャペル CHAPELLE FOUJITA
パリで活動した日本人画家・藤田嗣治が、友人でもありカトリックに改宗した際の洗礼親であるルネ・ラルーのためにつくった礼拝堂。壁一面を覆うフレスコ画は、二人の友情の証しとして藤田が80歳のときに制作したもので、暖かな雰囲気の漂うチャペルである。




住所 33, rue du Champ de Mars (G.H.マム社シャンパンセラーの敷地内)
バスは K線、停留所の名前は Foujita 
TEL 03 26 40 06 96
時間 14:00~18:00 (5月2日~10月31日) 
閉館日 水曜、11月1日~5月1日、7月14日
料金 3ユーロ、グループ1.5ユーロ、 子供無料、毎月第1日曜日は無料

 


 

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2008年10月 8日 (水)

ミシュランの調査員は、実はバレバレなんだそうな。

 シャンパーニュ地方の首都ランスでもっとも有名なレストラン(+シャトーホテル)であるレ・クレイエールに行ってきました(ただし、取材で)。

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 外観からいきなり、威圧感バリバリ。冷やかしで入る人は、誰もいないだろうと思われる。シャンペンメーカー最大手の、ポメリー家の私邸だった建物だという。

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 でも一歩中に入れば、普通のレストランと変わりない。ゆったり、くつろげそうな空間だ。

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 特別に厨房に入れてもらったら、シェフ(右端の人)が黒服のオジサンの話に、耳を傾けている。ランス市内の老舗のパン屋が、自分とこのを使ってくれと、売り込みに来ていたのだ。老舗もたいへんだ。でもシェフは結局、自家製パンで今後も行くという結論を出したみたい。

 左端に写り込んでる人は、日本人の副料理長、馬田さん。近ごろはアーチストのような料理人が多いけれど、「いかにも職人」、という感じの人だった。

 ちなみにこの貫録たっぷりのフランス人シェフは、まだ30代半ばらしい。この店は名人と言われたボワイエ引退後にミシュラン2つ星に落ちてしまったのだけれど、彼が去年来てから盛り返してきた。そして今、もっとも3つ星に近いレストランと言われてるそうだ。

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 撮影が終わったところで、馬田さんのご好意で昼食を食べさせてもらう。前菜はセップ茸と手長エビのムース。

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 メインのひと皿目は、牡蛎の上にシャンペンソースをかけて天火で焼いたもの。6コ食べたら、お腹いっぱい!

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 二皿目は、ブレス特産の鶏肉のグリル。ソースはセップ茸(だったっけ・・?)。

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 フランボワーズ尽くしのデザート。これが一番、おいしかったかもしれない。何でもそうだけど、やっぱり自腹を切らないと印象が薄いかも。

 馬田さんに、「ミシュランの調査員とかって、来たらわかります?」と、ミーハーな質問をしてみた。そしたら、「すぐわかりますヨ〜」とのことだった。

 まず、名前でわかるという。「え、どういうことですか?偽名なんでしょ?」「おそらくそうだろうけど、だいたいみんな2,3種類の名前しか使わない。だから、わかっちゃう」。

 それから仲間内のネットワーク。「今度はこの地方を重点的にやってるから、気をつけろ」という知らせが、すぐに同業者から来るんだそうな。

 ただしレ・クレイエールほどのレストランになると、調査員が来たからといって、急にいい食材を使ったりとか、そういうことはしないらしい。「いつも高級なの、使ってるからね〜」と、馬田さんは笑うのだった。

Chateau Les Crayeres
64, boulevard Henry-Vasnier 51100 Reims France
tel +33-(0)3-26-82-80-80 / fax +33-(0)3-26-82-65-52
mail crayeres@relaischateaux.com

自腹だと、ひとり200ユーロぐらい。

 




 

 


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2008年10月 5日 (日)

シャンパーニュで見つけたショコラ。

 久しぶりに本業以外の仕事をしたら、くたびれて更新を怠けてしまいました。

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 この週末はブルゴーニュでminmin家と、葡萄の収穫を手伝う予定だったのに・・・(涙)(こちら)。

 今回の仕事で最初に出かけたのは、パリからクルマで1時間半ほどのシャンパーニュ地方。こちらの葡萄も、すっかり紅葉していた。残念ながら収穫はちょうど前日に終わっていて、摘み残された房がほんの少し残っている程度だった。

 ランス市内で、町の名物はないかな〜と探していて、このチョコ屋さんを発見。

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 ラ・プチット・フリアンドという、創業19世紀の老舗らしい。

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 こういう色とりどりのフルーツゼリーや、果物をかたどったパット・ダマンドとか・・。

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 ホワイトチョコに彩色したお菓子とかも、おいしそう。でも一番の名物は、

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 これなんだそうな。現当主のおじいちゃんが、1950年代に創作したシャンペンのコルク形のチョコ。中にシャンペンのマール酒が入っている、オトナの味である。

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 試しに買って帰って、駐在員の奥様方に試食してもらったところ、大好評。まだ日本には全然紹介されてないそうで、もしかしたら売れるかもね。

 

 


 

 


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