林檎の礼拝堂。
今回もリンゴのネタで、引っ張りますが・・。
サン・マルタン・ド・ミューSaint Martin De Mieuxという村にある、この小さな教会。正式にはサン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂Chapelle de Saint Vigor de Mieuxと言うのだけれど、実は日本と深い関わりがある。
20年以上前、田窪恭治さんという日本人芸術家が、荒れ果てた状態だったこの礼拝堂に出会い、家族とこの地に住み着いて、10年以上かけて蘇らせたのである。(彼の業績や修復のいきさつは、こちらが詳しいです。)
内部は、こんな感じ。たわわに実った林檎の木が、そこかしこに描かれている。
屋根がこんなふうにカラフルなモザイクになっているのは・・、
色とりどりのガラスが嵌めてあって、一種のステンドグラスのように外光を通す、素敵な工夫だ。
礼拝堂の奥には修復の模様が写真で紹介されていて、当時の田窪一家の写真もあった。
中を見終わって、外をブラブラ散策していたら、日本人らしき一行がタクシーでやってきた。気がつくと、嫁の姿が見えない。しばらくして戻ってきたと思ったら、「田窪さんの奥様だったヨ」という。「素敵な礼拝堂ですね」と話しかけたら、「ありがとうございます」と返されたので、もしやと思ったんだそうな。いろいろ話し込んだみたいで、日本語の世界だと、本当にフットワークの軽い人だ。
何でも今度、パリのギメ美術館で大規模な展覧会を催すので、その下準備ということで、ここに来たとか。いっしょにいた人たちは、香川県の金刀比羅宮の関係者だったらしい。(こちら)
教会の入り口には村人らしきオジサンたちがいて、おそらくボランティアで管理してるのだろう。入場料を払おうとしたら、表示よりずいぶん安い料金しか受け取らない。「撮影禁止」と書いてるのも、「大丈夫だよ」とウインクしてくれた。大ざっぱというよりは、日本人によって復元された礼拝堂への、愛情が感じられたかな・・。
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