ピュリニーよ、そんなに自己主張しなくても・・。
晴れると暑い上に日差しが強烈で、とても炎天下を歩いていられない。でもふだんはどんよりと曇って、肌寒い日が続く7月のパリ。フランスの北半分はそんな天気が多いようで、このままだとロワールやブルゴーニュの今年の葡萄の出来は、今ひとつかもしれない。
キリッと冷えたロゼ、というほど暑くなかったこの日は、重厚な白を開けることにする。
ピュリニー・モンラシェというのは、ブルゴーニュの有名な吟醸白ワインだ。そしてルフレーヴはその造り手としては、屈指の評価を得ている。この1992年のレ・ピュセルは、確か95、6年ごろピュリニー村まで行った際に、買ってきたものだと思う。もう、遠い記憶の彼方だけれど・・。
グラスに注ぐと、ソーテルヌのような黄金色で、香りも濃厚な蜜が優っている。92年といえば、16年前。でも口に含んだ時の迫力と、同時に感じるフレッシュさ、そしてあくまで長い余韻は、そんな歳月をいささかも感じさせない。
コンテやパルメザン、ポン・レヴェックなどのチーズ、それからサラミを用意したのだが、いっしょに食べたものの味をあっという間に蹴散らしてしまう、強烈な存在感。せめてフォワグラだったら、太刀打ちできたか。でなければ、パンとかクラッカーだけで飲むのが、一番いいのかもしれない。
ほぼボトルが空いた頃、クラゲと飯蛸のサラダが登場。次は何を呑もうかと、残っていたシェリーを探し出して、いっしょに食べた。タコもクラゲも純和風の味付けなのに、なんだかセビリアあたりのバールで、これをつまんでるような気分になれるんだから、われながら単純だ。
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コメント
またまた、すんごいの飲んでらっしゃる!
Sonnyのところは不景気も手伝って、
ブルゴーニュがあんまり充実してなくて
お恥ずかしい限りです
ルフレーヴは95のバタモン(通じますよね?)が
2本ございました。
・・・のみたい・・・
投稿: Sonny Katz | 2008年7月10日 (木) 12時10分
ルフレーヴのバタール・モンラシェは、非常に評価が高いですよね。残念ながら、未飲です。大事にして下さい。って、売らないと商売にならないでしょうけど・・。
投稿: ムッシュ柴田 | 2008年7月10日 (木) 14時59分
ルフレーヴのピュッセルは私としろみの結婚式で三々九度に使った想い出のワインです。89年を使ったのですが、式中にむせてしまうくらい強かったのを今も覚えてます。
投稿: minmin | 2008年7月10日 (木) 21時05分
三三九度がルフレーヴのピュッセルとは・・。まだ残ってますから、今度ぜひ呑みましょう。
投稿: ムッシュ柴田 | 2008年7月10日 (木) 21時21分