美しい・・。
ここ数日、パリのあちこちで、こんなポスターを見かけます。
モナコ王妃だったグレース・ケリーの回顧展を、パリ市庁舎で開催しているお知らせです。
僕がフランスに来た1982年の秋に亡くなったから、あれからもう四半世紀以上経ったことになる。若い人にはあまりピンと来ないかもしれないけど、ぜひヒッチコックの「裏窓」や「ダイヤルMを回せ」、「泥棒成金」などを見て、その美しさを再発見していただきたい。今ならずいぶん安い値段でDVDも出てるし、この3作品は映画としても文句なしに面白い。
特に「泥棒成金」は、コートダジュールが舞台になっているので、その後の人生を暗示しているようで興味深い。この時はまだレーニエ大公とは出会っておらず、彼女が事故死することになるモナコ公国の上の断崖道路を、ドライブするシーンもあったりする・・。
彼女が亡くなって数年後に、大公を見かけたことがあったけど、伴侶を失った痛みはまだまったく癒えていないようで、それは悄然とした姿だった。かつては、映画俳優の藤田進(「姿三四郎」の主演俳優です)に気品を加えたような、さっそうとした偉丈夫だったのに。
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コメント
美しいパリの街並みが背景だからこそ映える、美しいポスターですね。
これがキンシャサの街だったら・・・。あ、頑張っても想像できなかった。
投稿: しろみ | 2008年6月17日 (火) 09時39分
なごみ系のレオ君が、いるじゃないですか!

投稿: ムッシュ柴田 | 2008年6月17日 (火) 12時22分
モノクロのポスターというのがパリらしくて素敵です。
レーニエ大公って、もう亡くなってしまったんですよね。天国で、グレース・ケリーと再会できたのかなぁ・・・。
「泥棒成金」ってすごいタイトルですね。今ならそんなタイトルはつけないと思いますが・・・。今度探して見て見ます。
投稿: みなみ | 2008年6月17日 (火) 14時47分
「泥棒成金」。確かにすごいタイトルです。原題が「To catch a thief」で、きっと翻訳に悩んだんでしょう。内容はロマンチックなラブコメディで(っていう表現も、なんか時代がかってますが)、きっと気に入ると思いますヨ。
投稿: ムッシュ柴田 | 2008年6月17日 (火) 15時21分