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2008年5月

2008年5月31日 (土)

コートダジュールを走る。

 早朝、駅前旅館を出て、海岸沿いを走る。P1020327

 かなり本格的なペースで走ってる人に、500mほど必死でついて行きながら撮った1枚。最近のコンパクトカメラの手ブレ補正の技術は、つくづくすごい。

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 かつては、「ニースといえばネグレスコ」と言われたほど有名だった高級ホテル。「Mrレディ、Mrマダム」という爆笑コメディにも、ここのレストランが登場している。でも今は残念ながら、あまりいい評判は聞かない。

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 降り注ぐ光が、やはり北国のパリとは違う・・。

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 海も思ったより、ずっと澄んでいるし。昔、このあたりを素潜りしたら、野生のウニがびっしり生えてた(?)ことがあったっけ。

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 建物の色遣いも、イタリア国境が近いことを感じさせる。

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 「イギリス人の散歩道」(Promenade des Anglais)という名前の、全長5kmほどの遊歩道。イギリス人は昔から南フランスが大好きで、19世紀半ばに在留イギリス人たちが出資して、この道を作ったんだそうな。日本でいえば幕末の頃、ここを紳士淑女がのんびり散歩していたわけです・・。


 



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2008年5月29日 (木)

日本人シェフのフレンチ。その2

 「Makoto Aoki」の数日後、南仏ニースで行った店も、日本人シェフのフレンチだった。

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「KEISUKE MATSUSHIMA」。外観、内装ともにシックな感じ。雰囲気は違うものの、どちらの店も自分のフルネームを前面に押し出している。

お任せメニューでたくさんのお皿が出てきたので、印象に残ったものをいくつか・・。

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 つき出しの鮭のマリネ。料理より、お皿が・・。缶詰めのフタが開いた形の、ガラスの器なのだ。高そ〜。

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 フォワグラのねっとりした美味しさは印象に残ってるのだけれど、付け合わせはサテ何だっけ・・。

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 子羊の鞍肉をローストした一品。奥にラヴェンダーが1本、添えてある。ソースの隠し味にもなっていて、なかなか心憎い味付けだった。

 同じフレンチでも、「Makoto Aoki」とはアプローチがずいぶん違う。でもどっちも頑張って、高いレベルを維持している。残念だったのは、最初の白ワイン。ル・フレーヴのピュリニー・モンラシェ2002年を注文したら、硫黄の匂いが強く鼻についた。時間が経てば消えるかと思ったけれど、ダメ。ソムリエにそれとなく言ったら、「おかしくないですよ」という返事だった。そうかなあ・・。

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 でも赤は、大満足。4月に行った旅行のことが、懐かしく思い出されたのでした。といっても、確かこれは試飲しなかったけど。



 


 


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2008年5月27日 (火)

インディ・ジョーンズ、観ましたヨ。

 小雨が降り続けてランニングもできず、映画を観に行くことにする。バスに乗り、凱旋門の周りを回っていたら・・。

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 東洋人の新郎新婦、少なくとも10組ぐらいが、記念写真を撮ってるところに遭遇した。もしかして、XX教会の集団結婚式?おそるおそる近寄って聞き耳を立ててみたら、中国語のように聞こえた。確かに中国人は、何組かでまとめて結婚式を挙げることがある。でも10組は、ちょっと多いなあ・・。

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 それはさておき、シャンゼリゼのリド劇場隣にある映画館に向かう。フランスでは午前中の上映は、ひとり5,9ユーロの割引料金で入れる。日本円で、かろうじて1000円を切る値段。ユーロ高で息も絶え絶えの暮らしをしている僕たちにとっては、日本より安い、ありがたいもののひとつである(通常料金は、2000円ぐらい)。

 1981年の第1作からその都度封切りで観ていた者としては、懐かしさが先に立った。前作からでも、すでに19年。ハリソン・フォードももう65歳なんだから、あちこち年寄りくさいのはしょうがない。教室で講義するシーンでも、さすがに女子学生のまぶたに「I love you」なんて書いてないし。

 ネタバレしない程度に映画の話をすると。時代は1957年。インディ・ジョーンズとソ連の女性科学者が、不思議な力を持つ水晶製のドクロ(クリスタル・スカル)の争奪を繰り広げるという、いつものパターン。

 アクションシーンは、相変わらず上手。CG処理は自然だけど、過剰感はある。宝物の背後にいる「者」の正体も、あまりに陳腐だった。展開は前3作と同じだし、ナチもソ連兵も区別がつかない。でも懐かしい顔も出て来るし、19年ぶりの同窓会だと思えば、十分に楽しめる1本だったかな。

 ・・気になったことを、ひとつだけ。序盤、インディ・ジョーンズが核実験に遭遇し、無傷で生還するシーンがある。巨大なキノコ雲を、間近で眺めるインディアナ。きっとアメリカ人の大部分は広島、長崎に落とした原爆に対し、通常爆弾の単に大規模なだけのもの、という程度の認識しか持ってないんだろうね。

 


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2008年5月26日 (月)

日本人シェフのフレンチ。その1

 パリを始めフランス各地のレストランやパティスリーには、本当にたくさんの日本人が修業に来ている。大部分の人たちは何年かして日本に帰ると思うのだが、中にはこちらに残って、店を構える人もいる。

 青木誠さんも、そのひとり。そして彼は、フレンチの基本に忠実なところで、勝負している。メニューに天ぷらや、ワカメスープなんて出さない。

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 「Makoto Aoki」はシャンゼリゼ大通りから北に折れて、細い道を5分ほど歩いたところにある。

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 オフィス街なので、昼食時はビジネスマンでいっぱい。

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 日本人の客には、日本語訳のメニューをさりげなく手渡してくれる。右の日替わりメニューはさすがにフランス語だけだけど、ホール担当のシェフのお姉さんがちゃんと説明してくれるので大丈夫。

 僕たちはこの店の名物と聞いてきた野菜のマリネやリゾットを試してみたかったので、アラカルトで注文した。

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 上が、「春野菜のスパイシーなマリネ」。下は僕の注文した「モリーユ茸のクリーム煮とブリオッシュのトースト」。

 春野菜はカブやポワローネギ、カリフラワー主体で、彩りこそやや地味だったけど、粒胡椒を大胆に効かせて、「メインへの期待がとても高まった」(嫁談)。

 モリーユ茸は黒っぽい編み目模様の、フランス特産のキノコ。かりかりに焼いたブリオッシュのお焦げを隠し味に、クリームソース、キノコのハーモニーが絶妙。特にクリームソースの芳醇さは、日本人でここまでできる料理人は、なかなかいないのでは。

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 メインの二品。「鱈のリゾット」と「ピレネー産の子豚のロースト」。リゾットの上にド〜ンと鱈が載り、グリーンアスパラやドライトマト、パルメザンのせんべい(?)が添えてある。「ここで出る、あらゆる季節のリゾットを食べたい」(嫁談)。

 子豚は「乳飲み子と大人の中間ぐらいです」と、お姉さんが説明してくれる。皮の香ばしさと中のふっくら感は完璧だし、このお皿も、ソースが素晴らしかった。

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 季節感あふれるデザート「赤いフルーツとチョコレートの温かいケーキ、ココナッツのアイス」。

 唯一難を言えば、ワインリストがそれほど充実してないことか。でもそれがあまり気にならないくらい、料理自体の満足感は高い。フランスの伝統的な部分に真っ向勝負を挑んでいる青木さんは、その料理同様、きっと骨太な人なんだろう。

Makoto Aoki
19 rue Jean Mermez, 75008
TEL 01 43 59 29 24
日曜、定休

 

 


 




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2008年5月23日 (金)

トルコ飯のうまさに、まいった〜。

 イスタンブール名物、ボスポラス大橋付近の大渋滞に1時間以上はまり、へろへろになって市内に着いたのは、夜10時過ぎ。どこかに、レストランはないかなあと探していたら・・。

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 暗闇の中にぽっかりと、明かりが見えた。他に選択肢もなさそうだし、とりあえず入る。

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 店内はこんな感じで、小ぎれい。同行のOくんは、メニューの中にビールを見つけて大喜び。昼間、汗みどろで働いてたからね。

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 僕はアイランと呼ばれる、ヨーグルト飲料を注文する。できれば容器から出して、最初からコップに入れてほしかったところだ。でも、おいしい。

 そして、何より感動したのが・・。

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 この、長さ50cm以上はある、熱々の炭焼きパン。写真ではすでに中の空気が少し抜け始めてるけど、持って来た直後は焼き立てのホヤホヤで、パンパンに膨らんでいた。手でちぎると、中から湯気がフワ〜と出て来る。ハフハフとほおばると、もう他には何もいりませんという感じ。まだ料理が出て来る前に、あっという間に完食してしまった。

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 メインは、茄子と羊のひき肉の、これまた炭火焼きを頼んだ。上には、巨大なシシトウが載っている。これ、外見はまったく同じなのに、甘いのと死ぬほど辛いのが混在している。しかも辛い方は、先っぽは甘くて、途中から辛くなるという、だまし討ちシシトウなのである。

 でも涙を流しつつ、大変おいしくいただいた。

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 こちらは昼間、仕事先で食したケバブ。パリでも同じものを出す店がたくさんあって、サンドイッチで食べたりする。でも本場のは、右側の加熱部分に、真っ赤な炭火がおきている。それでゆっくりあぶるから、おいしくないはずがない。あ〜、思い出したら、よだれが出てきたゾ。

 




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2008年5月21日 (水)

イスタンブールを走る。

 久しぶりの、ランニングネタです。

 トルコ・イスタンブールに着いた翌朝、旧市街にあるホテルから丘の上に登っていく。起き抜けの身体が、重い・・。

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 イスタンブールといえば、このスルタン・モハメト・モスク。内部が青いタイルで装飾されているため、通称ブルーモスクと呼ばれる。ジョギングの格好ではさすがに中に入れず、中庭まで行って引き返してくる(内部は、こんなふうです)。

 そして、その真向かいにあるのが、

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 アヤソフィア大聖堂。17世紀に立てられたブルーモスクよりはるかに古く、最初の聖堂は、な、なんと紀元360年建立(日本で言うと、大和朝廷の時代)。もちろんまだイスラム教は存在してなくて、キリスト教の教会だった。

 この町が東ローマ帝国の首都コンスタンチノープルだった頃は、「聖ソフィア寺院」と呼ばれていたそうな。それが15世紀にオスマントルコによって占拠されてからは、モスクになってしまった。

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 この写真でもわかるように、イスタンブールはすごく坂道が多い。坂の途中に小さなテーブルと椅子を置いてあるのは、商人たちが朝のお茶を楽しむため。

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 お茶屋のおじさん。こういうお盆にミントティを載せて、あちこちの店を配達して回る。「写真撮っていい?」と訊いて、快諾してくれたのはいいんだけど、それまでニコニコしてたのが、急に固まってしまったのが残念。

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 朝のお茶には、パンをいっしょに食べることが多い。常設のパン屋もあるけど、たいていはこんなふうに屋台で流してるのを、呼び止めて買う。小麦がいいのか、炭火で焼くからなのか、トルコのパンはものすごくおいしい!

 屋台のオヤジにポーズを取ってもらってたら、後ろから関係ないおじさんが飛び入りしてきた。

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 走りながら5、6人に声をかけてモデルになってもらったけど、このじゅうたん屋のおじさんが一番自然な笑顔だった。いずれにしてもトルコの人たちは、恥ずかしがりだけど、人懐こい。

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 美容院の広告。インパクトは十分。でもこれを見て、店に行こうと思うかどうか・・。






 


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2008年5月19日 (月)

レジスおじさんのヴォルネイと、カラスミ。

 毎日2分以上、日が長くなっていく。

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 5月に入って、日没は午後10時近くまで延びてきた。セーヌの橋の上から下流を眺めると、太陽の沈む位置が、たとえば1ヶ月前に比べて、ずいぶん右側にズレているのがわかる。

 シャンゼリゼ大通りから凱旋門を望んだ時、年に2回、アーチの中にちょうど日が沈む時期があるんだけど、いつ頃だったっけ・・。

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 昔住んでいた界隈を、中華の夕食後のんびり散歩する。パリ市庁舎の正面に、V字型に夕日が当たっていた。

 さて、ブルゴーニュから帰った翌日、近所のOさん宅で夕食をご馳走になった。イタリアから帰ったばかりのO夫妻が、秘蔵のカラスミを出してくれる。

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 それをMさんが、スパゲッティに仕立てた。ふだんほとんど料理はしないなどと言っていながら、パスタの茹で加減やニンニクとトウガラシの効かせ方など、絶妙。トウガラシだけに、鷹の爪を隠してるわけ?ねっとりとしたカラスミを薄切りにして和えると、最高の一品になった。

 他にもチーズとか持ち寄って、ワインが進むこと。

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 とりあえず、第1陣だけをカメラに収めた。左の2本がMさん供出分。右の2本は、拙宅から持って来た。右端のルイ・ジャドの2000年ムーラン・ア・ヴァンは以前、「これがボジョレー?」と感動した一本(こちら)。でも前日までの試飲で呼び覚まされた感覚がまだ残っているのか、タンニンの粗さがずいぶん気になった。そこまでの洗練をこのワインに求めるのは、酷だとは思うが。

 シャルム・シャンベルタンは、先代ペロ・ミノHenri Perrot-Minotのもの。でもこの93年は、残念ながらすっかり峠を越えていた。同じ造り手の90年は、まだまだ元気なのに。

 左端のヴーヴレイは、ロワール地方の有名な白ワインで、これは上品な甘口。アペリチフで飲んだり、デザートといっしょに楽しんだ。

 そして真打ちが、左から2番目の2004年ヴォルネイ1級。レジスおじさんのところで買って、Mさんがコンゴに持っていくはずだったのが、勢いで食卓に載ってしまう。なにぶん、あのトラックのようなミニバスで運んだので、輸送中の揺れ方はすごかった。

 「ほんとは、もう数日休ませないといけないんですけどね・・」と言いながら開けたのだが、そんな悪条件など少しも感じさせなかった。試飲の時の感動が、ふたたび蘇ってくる。張りのある若々しさと、十分な余韻の長さ。そしてなにより、いとおしいほどの繊細さ。年を取ってブルゴーニュに魅かれるのは、こういうところなんだろう、きっと。



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2008年5月17日 (土)

「今の人たちは、ラベルでワインを飲んでるんです」

 2日目の宿は、ブルゴーニュ・ワイン街道のまっただ中、ヴジョー村の小さなホテルだった。

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 この建物の、屋根裏の部屋。

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 部屋からは、葡萄畑が一望できる。

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 あまりに見事な風景だったので、朝食に下りていった際に、畑まで出てみた。遠くに、クロ・ヴジョー城が見える。

 で、最後に訪れたのが、ここから15分ほど北上したマルサネ村にある、ブリュノ・クレールBruno Clairという造り手だった。Mさんに教えてもらうまで僕は全然知らなかったのだが、日本でもずいぶん人気があるみたい(こちら)。

 Mさんも言うように、「ブルゴーニュの大御所」なのだけれど、これまでに会った二人同様、人懐こく、ワインについて語り出したら止まらない人々だった。(またまた、Mさんの報告をどうぞ)

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 左がカーヴの中を案内してくれた、フィリップ・ブランPhilippe Brunさん。そして右が当主の、ブリュノさん。フィリップさんが醸造一切を担当し、ブリュノさんは葡萄作りに専念と、完全に役割分担している。

 なんでも70年代のお家騒動ですっかり規模が縮小し、存続の危機に陥った時、醸造学校時代の同級生だったフィリップさんに救いを求め、以来ずっと二人三脚でやって来ているということだ。

 試飲が一通り終わった頃、ブリュノさんがふらっと現れた。「ぜひ、いっしょに」と勧めたら、照れくさそうに並んでくれた。二人のチームワークは、見るからに悪くない感じだ。

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 さて肝心の試飲の方だが、フィリップさんの説明を聞きつつ、ボンヌ・マール、シャンベルタン、あるいはジュヴレイ・シャンベルタンの1級畑、特級畑を次から次へと飲ませていただく。めくるめく体験とは、こういうことをいうのだろう。

 柔和なフィリップさんは、時にけっこうキツイことを言う。たとえばシャンベルタンを樽から飲ませてもらってる時、「乳酸発酵の前、あるいは終わった直後、それをテイスティングして優劣を判断する自信は、私にはない」などと言う。これはもちろん、ワインジャーナリストたちに対する皮肉である。まだ全然完成されてない状態なのに、何がわかるんですか。その評価で、私たちのワインの優劣が決まってしまうんですよという、これに似た嘆きは、レジスおじさんも言ってたなあ。

 それから、「今の人々は、ラベルを飲んでるんです」という言葉も、耳が痛かった。これまたレジスおじさんの、「うまけりゃ、いいんだ」という表現に通底するものがあるかも。ただしこの人たちはものすごい蓄積があって、その上でそう言っている。いわば、悟りの境地みたいなものだ。

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 秋の出番を待っている、巨大な開放樽。収穫された葡萄をここに入れて、棒でかき混ぜたり、人が裸で入って足で攪拌したりする。

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 今回訪れた3つの造り手はいずれも、造り手自身の個性を前面に押し出すというよりは、葡萄や土地の声に耳を傾けることを心がけている。「ブルゴーニュの特徴は、フィネスfinesse(繊細さ)にある。そのテロワールの特徴を伝えるのでなければ、ブルゴーニュで造る必要はないでしょう」というフィリップさんの言葉は、まさにその決意表明と受け止められた。

 そんな素敵な旅に誘ってくれたMさんに深い感謝を表しつつ、さあ次はどこに連れてってくれるのかな・・。

 







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2008年5月15日 (木)

「偉大なビンテージかどうかが、そんなに大事なことなのかね?」

 2日目は、ボーヌから南に少し下がったヴォルネイVolnay村へと向かう。ロシニョール・シャンガルニエRossignol-Changarnierという、小規模な造り手。でもminmin家を始めとする日本人たちが、毎年のように葡萄の収穫を手伝う、知る人ぞ知る農家である。

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 ヴォルネイ村の表通りからちょっと入った、こじんまりとした一軒家。シャンガルニエというのは、奥さんの旧姓だそうな。

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 当主のレジスさん。Mさんたちが、なぜこの人の元に熱心に通うのか。人懐こい笑顔に、僕もすぐにコロッと参ってしまった。レジスさんにとって、自分の手がけるワインすべてが、自慢の子供たちなのである。だから、「ほら、これ」「これは、どうだ」と、次から次へと披露せずにはいられない。(今回も、Mさんのブログをご覧下さい)。

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 だからガンガン、開けてくれる。これでもまだ、ホンの途中。

 レジスさんにとっては、グラン・クリュが一番偉いわけでもなければ、2005年が2004年より優れたワインとも限らない。すべてが、いとおしいのである。

 「『う〜ん、うまい』と感じること。それが一番、大事なことなんじゃないのかね」などというありきたりな言葉も、レジスおじさんが言うと、変に説得力がある。Mさんも書いてるけど、厳しかった2004年の出来が予想以上に良かったことが、本当にうれしそうだった。

 「決して偉大なビンテージじゃない。でもいかにも、ピノらしい。そしてそれぞれのテロワールを、忠実に再現できているじゃないか」。

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 セラーの中は、びっしりとフワフワのカビが繁殖している。「カビじゃない。キノコじゃヨ」と、訂正されてしまった。

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 最後の最後に、古いビンテージを振舞われる。「何だと思う?」。僕には、古いブルゴーニュとしかわからない。酸味もしっかりあって、十分に若々しい。きっとかなりいい畑のものに違いない。

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 ところが正解は、「サビニー・レ・ボーヌ」という、かなり格下のイメージのある産地の、1988年のものだった。

 たまたま同席していた、ブールジュでワイン屋を営んでいるというオジサンが、それを見事に言い当てる。それを当てたことにも驚いたが、レジスおじさんが、「この人はワインの買い付けに来ても、滅多に試飲をしない」という言葉にはもっと驚いた。かつて試飲した記憶が、その見事なお腹の中に、いや失礼、頭の中に、すべて蓄積されているようなのだ。

 しかもこの人、ブラインドで当てたことが、さも恥ずかしいことでもしてしまったかのような謙虚な態度なのだ。う〜ん、ワインの世界は、奥が深いゾ。


 

 

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2008年5月13日 (火)

星を失っても、頑張ってるレストランなのだ。

 1日目は、ボーヌ市内に泊まった。夕食はどこへ行こうかということになって、フランスの中ではこの町にもっとも足しげく通ったというMさんが、ホテルのすぐ近くのレストランを思い出した。

 Ecusson(エキューソン『紋章亭』)というお店。かつてはミシュランのひとつ星を得ていたのが、近年失ってしまったんだそうな。普通なら、そういう店にはあまり行きたがらないだろうが、Mさんも僕も、そういうことにはあまりこだわらない。評判が高いと逆に期待し過ぎて、失望することもあるしね。

 とはいえ、店内がガラ〜ンとしてたらいやだなと思ったが、適度に混んで、暖かい雰囲気だった。

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 ミシェル・ブラスの電話帳のような分厚さには及ばないが、それでもブルゴーニュのレストランならではの充実したワインリストを眺め、ニヤケたり、感嘆しているオジサン二人。結局、この2本を注文した。

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 「いやあ、こんなものまでありますヨ」とMさんが興奮していたのが、右のムルソー。コシュ・デュリCoche-Duryという「白ワインの神様」と奉られている造り手の、1998年「レ・ルージョLes Rougeots」。これを置いてあるというだけで、この店に対するMさんの好感度は一気にアップした。

 一方、ミーハーの僕は、メオ・カミュゼのヴォーヌ・ロマネ2001年「レ・ショームLes Chaumes」がうれしかった。アンリ・ジャイエ筋のワインを飲むのは、これが初めてだったもので・・。

 さて、料理は、

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 まず、前菜の盛り合わせ。右がウフ・ムレットという卵料理。普通は天火で半熟ぐらいに火を通しているのだけど、ここのは生の黄身がそのままのってるのが珍しい。真ん中は、かりかりのベーコンのカナッペ。左はヴァン・ショー(赤ワインの熱燗)。この3つ目だけは、ちょっと意図不明だったかな。

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 こちらはminmin家が頼んだ前菜で、牛の骨髄とエスカルゴを合わせた、独創性あふれる一品。昼間、ミュニュレさん家でどっさりカタツムリを見たしろみさんが、どうしてもエスカルゴを食べたくなったのだった。でもあまりエスカルゴ本来の味はしなかったようで、翌日もカタツムリ症候群は癒えていなかった。

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 メインは確か、鶏を香ばしく焼いたものだったと思うのだけど、むむむ・・ほとんど記憶にない。もうずいぶん、いい気持ちになっていたのかも。

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 イチゴのシャーベット、イチゴのマカロン、イチゴのクレム・ブリュレ・・イチゴ尽くしのデザート。

 その前には、ブルゴーニュ産を中心にしたチーズワゴンも出てきて、思わず何種類も食べてしまった。

 料理の質、ワインの充実度、そしてサービスの感じの良さなど、これなら星がひとつぐらいあっても、全然不思議ではないと思った。当事者にとって、ミシュランから星を取り消されることは、ほとんど死活問題というくらい、さぞかし衝撃的なことだったろう。

 その当時、評価を下げられる理由がどこにあったのか、本当のところはわからない。でも今現在、すごく頑張って店を盛り立てていることは間違いない。それにしてもミシェル・ブラスの時にも思ったけれど、レストランで一定水準を維持するのは、つくづく大変な仕事である。



 

 


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2008年5月12日 (月)

ミュニュレさん家のカタツムリ。

 2泊3日の駆け足で、ブルゴーニュに行って来た。

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 フランスは今、どこもかしこも菜の花が満開である。このところ旅行中の天気に恵まれなくて、今回も初日から降ったり止んだり。でも、いいのだ。ブルゴーニュの有名無名の造り手を、ワインの師匠であるMさんたちと訪問できるのだから。

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 2家族7人の旅行だし、せっかくだから1台でワイワイ行こうと、9人乗りのレンタカーを借りる。シトロエン製のミニバスだけど、もともとは商用ワゴンに3列9席のシートをくっつけただけ。だから、すごく揺れる。でもみんないっしょだから、子供たちも退屈しない。Mさんが添乗員役で、造り手とのアポ取りとか、ホテルの予約を全部やってくれた。僕は、運転手をするだけだ。

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 まず訪ねたのは、ミュニュレ・ジブール(Mugneret-Gibourg)という造り手。ブルゴーニュの銘醸赤ワインの中でも、名だたる畑の広がる、ヴォーヌ・ロマネ村の中にある。先代のミュニュレ氏亡きあと、娘たちがワイン作りの遺志を継いだ。そして今では、父親以上の名声を博している、などという予備知識をMさんから聞く。

 Mさんは1992年から翌年までディジョンに留学していて、その時以来の再訪となる。さすがに場所はうろ覚えで、村に入ってから少し迷う。クルマを降りて探していたMさんは、ミュニュレ家を見つけるや、クルマに乗り込まずに駆け出す。ほとんど地上から30cmくらい、両足が浮いていた(!)。

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 迎えてくれた長女のマリ・クリスチーヌさんとMさんが、15年ぶりの再会を喜び合う。そして彼女は、われわれをまず葡萄畑へと案内してくれた。子供たちは葡萄そっちのけで、草の間にうごめく虫たちに、興味津々。

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 もう5月だし、青々と若葉の茂る葡萄畑を想像していたのだが、まだこんなふうに新芽が出たばかりという感じ。マリ・クリスチーヌさんも、「例年より、ちょっと遅い」と言っていた。でもだからと言って、今年が不作になるとは限らない。

 地面は粘土質で、ところどころに石灰石が混じっている。

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 子供たちを畑に放牧し、大人だけで地下のセラーに潜る。試飲の克明的確な記録は、Mさんのブログをご覧あれ(こちら)。

 造り手自身の言葉を聞きながら、作品を試飲する。たとえば画家本人に絵の説明をしてもらうような、ほんとうに贅沢な体験だった。

 しかもワインの試飲の場合は、見るだけでなく、嗅覚、味覚もフル動員される。ひとつひとつ味わううちに、鈍磨し切っていた感覚が少しずつ戻ってくるのがわかった。ごくかすかな香りが嗅ぎ取れたり、「乾いたタンニン」というマリ・クリスチーヌさんの表現が、実感を伴って理解できてくるのだ。

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 それにしても残念だったのは、試飲したワインのどれも、もはや購入することができなかったこと(涙)。ボルドーのように、年間何10万本も作ってないので、すぐに売り切れてしまうのである。今後販売予定のエシェゾー2006やリュショット・シャンベルタン2005も、ひとり1本しか譲れないとのことだった。

 畑での遊びに飽きた子供たちを、マリ・クリスチーヌさんは今度は庭に連れていってくれた。子供たちが木々を見上げて、「うわあ〜」と声にならない声を上げる。枝にびっしり、かなり大型のエスカルゴが張り付いているのだ。ブルゴーニュはエスカルゴ料理が名物だけれど、これは食用品種ではないとのこと。

 例年この時期には、エスカルゴが湧いてくるそうだけど、今年は特に多いと。それが2008年のワインにとって、吉兆だといいなあ。

 





 



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2008年5月11日 (日)

『神の雫』と『ソムリエ』

 ワインを題材にしたコミックは、一体いくつあるのか。僕はその中では、『神の雫』と『ソムリエ』を愛読している。どちらも、すごく面白い。中でも『神の雫』は読めば読むほど、「ワイン版『巨人の星』」だという感を強くする。(『巨人の星』を読んだことのない人は、ゴメンナサイ)

 主人公の二人は、目の中に星こそ輝かないけど、星飛雄馬と花形満みたい。宿命のライバルとして火花を散らしながら、人間的に成長し、きっと最後は無二の親友になるんだろう。極上のワインを味わった時の、あの「オオ〜」という昭和の劇画チックなのけ反りも、『巨人の星』だと思えば気にならない。

 『ソムリエ』も、非常に良くできている。でも『神の雫』との違いを一番感じるのは、『ソムリエ』を読んでも、ほとんどワインを呑みたいと思わないことだ。それに比べると『神の雫』は、もう矢も盾もたまらずに、セラーに直行、ということが何度もあった。

 これは思うに、原作者のワインへの思い入れの差ではなかろうか。『神の雫』では何度も繰り返し、ワインへの「渇き」という言葉が出て来る。読むたびに、まさにその渇きが喚起されるお話なのである。

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腰巻きキャッチコピーの、時代掛かり方もスゴイ・・。


 

 

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2008年5月 8日 (木)

ブロワの怪獣・その2。

といってもこちらは、動かない怪獣、というか怪物ですが。

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 前回の怪獣館の向かいにあるブロワ城。奥に見えるらせん階段だけで、有名なお城と思っていた。でも今回じっくり訪問してみたら、見どころ満載。不明を恥じたのであった。

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 たとえば中庭に立って、周りを取り囲む建物を眺めると、建築様式の違いが一目瞭然にわかる。13世紀から17世紀まで、400年間も増築を繰り返したので、こんなふうにつぎはぎの建物群になっている。左がらせん階段から続く、16世紀の初期ルネサンス様式。真ん中の教会が一番古くて、13世紀のロマネスク様式。そして右端のレンガ造りが、14世紀の後期ゴシック・フランボワイヤン様式という具合。

 そしてそれ以上に面白かったのが、

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 ガルグイユと呼ばれる怪物たちの展示。ミシェル・ブラスの名物料理も片仮名で書くと同じガルグイユだけど、向こうはgargouillou。こっちはgargouille。まぎらわしい。

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 これは雨樋である(背中に溝が彫ってあって、口から雨水が流れ落ちるようになってる)と同時に、魔よけの役目もしていたと。だからみんな大口を開け、怖い顔をしている。

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基本的には怪獣、怪物で、こういう僧侶風は珍しい。

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林屋三平風(どうも、スイマセン)。


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 ・・・旅の終わりには、ようやく晴れて。

 3泊4日の旅行も、これでオシマイ。(全行程は、こちらです)

 

 




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2008年5月 6日 (火)

ブロワの怪獣。

 旅の最後は、お城巡りで有名なロワール地方へ。今回は、ブロワ城だけを探訪する。

 お城の真向かいに、何ということもない洋館が建っている。

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 ところが毎正時になると・・。

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 窓とバルコニーの手すりをぶち破って、怪獣たちが姿を現わすノダ。ばかばかしくも面白いので、You Tubeに動画を上げてみました。ぜひ、ご覧下さい(こちら)。

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 東宝怪獣映画風のBGMが、しばらく耳から離れない・・。



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2008年5月 5日 (月)

コンクを巡礼する人々。

 一夜明け、雨は止んだものの、山の上は完全に雲の中だった。

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 長屋みたいだけど、これがホテルの外観です。

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 朝食をいただいて、巡礼路をたどってコンク村へと向かう。自家製のヨーグルトが、おいしかったな〜。

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 ライオールからコンクまでは、狭く曲がりくねった山あいの道が70kmほど続く。けっこう疲れるが、それだけの甲斐はある。有名な大聖堂もさることながら、いっさいクルマの通らない石畳の道と、その両側に連なる家並みが素晴らしい。

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 石造りの木曽路、といった風情。

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 3月のスペイン旅行の際にも少し触れたけれど、聖地サンチャゴ・デ・コンポステーラを目的地とする巡礼路は、4つほどあるようだ(地図は、こちら)。それぞれフランスの、パリ、ヴェズレイ、ル・ピュイ、アルルを起点とする。コンクはそのうちの、ル・ピュイ巡礼路の重要な経由地である。

 10数年前に来た頃に比べると、巡礼者たちが増えている気がする。日本同様、巡礼ブームなのかもしれない。右奥に見えるのが、大聖堂正面。「ロマネスクな人々」で紹介した「好奇心の強いひと」は、このアーチの外縁に棲んでいる。

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 相変わらず小雨模様の天気だったけど、この村にはそんな空模様がよく似合っていたな・・。

(パリからコンク村までの旅程は、こちらです。)




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2008年5月 3日 (土)

ミシェル・ブラスを食す。

 夜になっても、風雨は止まず。むしろいっそう激しくなって、嵐の様相を呈している。

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 8時に、レストランへ。

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 内部はこんな感じ。サロン同様、シンプルな内装だ。奥のガラス戸の向こうが厨房で、食事を終えた客は内部に自由に入っていって、見学できるようになっている。ミシェル・ブラス本人が立ち働いているのも、遠くに見えた。

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 定番のつき出し。柄を短く切ったスプーンに、3種類6ヶが盛られている。野菜の煮こごり、牛肉のマリネ、もうひとつは真鯛だったかな・・。

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 「つき出しその2」の卵のムースを食べていたら、総給仕長といった風格のおじちゃんがニコニコと、「ほうら、これはいかがです」と出してくれたのが、右下の一切れ。お客にこれを出すのがうれしくてしょうがないという感じが、こちらにも伝わってくる。

 フランスの松茸ともいうべき、セップ茸。それをタルトにしたものだ。この季節では生とは思えないのだが、強烈な香り。思わず娘の分まで、食べてしまった。

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 そしてコースメニューの一皿目が、これを味わうために人々がはるばるライオール村まで来るという「ガルグイユ」。近くの山野に育つ採れたての野菜や花、ハーブなど40種類(!)を、茹でたり、和えたり、あるいは生で、チーズベースのブイヨンをかけて食する。それぞれが、違った切り方をしてあるのが凄い。夏に来ると、種類はさらに60に増えると、ギャルソンが控えめに自慢していた(もっときれいな写真を見たい人は、こちらをどうぞ。洞爺湖バージョンは、やはりずいぶん食材が違う)。確かにこれは、また食べに来たい、というか即座にもうひと皿食べたかった。

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 コースメニューは全部で10皿近く出たので、ひときわ印象に残ったものをかいつまんで。これは生フォワグラのソテーに岩塩を振りかけただけのシンプルな料理。ライオールの、まるで外科用メスのような切れ味もあるのだろうが、ねっとりとした内部がまったく崩れない。ぱりっと焼け上がった表面とのコンビネーションが、ただただ素晴らしい。

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 乳のみ子羊のステーキ。赤ワインは、コント・ラフォンのヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリウの1996年にした。10年以上経ってるからいいかと思ったが、この繊細な料理群にはちょっとパワフルすぎた。

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 3皿出たデザートのうち、一番好きだったのがこれ。一種のライスケーキなのだが、レモンゼリーと混ぜて、薄い飴ではさんである。爽やかで、今まで経験のない食感だった。

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 総じて、ミシェル・ブラスを食したという満足感は得られた。特にガルグイユは、ぜひもう一度食べに来たい。でもホテル部門も入れれば総勢60人の従業員を数える規模になって、それを維持することの大変さが、客であるこちらの方にまで感じられてしまう。

 サービスは、たとえばパリのムーリスに比べるべくもない。料理の間隔が長すぎて、デザートが終了した時には午前0時半を回っていた。さすがに朦朧となった娘と二人で先に部屋に戻り、最後のカフェは嫁とおばあちゃんだけに味わってもらった。

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 ブラス家の嫁です。







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2008年5月 1日 (木)

ミシェル・ブラスに泊まったけど・・。

 これまでの旅行では幸い、悪天候に祟られて困ったということは、あまりなかったと思う。でも今回は一番晴れてほしい日に、大雨、嵐に見舞われてしまった。

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 ライオールというフランス中南部の村から、山道を登って行ったてっぺんにある、ミシェル・ブラス。「眼下の風景は、言葉に尽くせないほど美しい」などとガイドブックに書いてあるけど、残念ながらな〜んにも見えない。

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 「部屋に案内される。ゲスト到着までわざと閉じられていたカーテンが引かれると、窓いっぱいに息を呑む絶景が広がるという、心憎い演出」・・。その通りのことをしてくれたけど、外が真っ白では息を呑みようがない。ただし部屋自体は非常に快適で、おかげで読書がはかどった。

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 本を読むのにも疲れ、外を散歩することもかなわず、ホテル内を探索する。

 無機質な感じのサロン。きっと絶景を堪能できるよう、よけいな装飾を排したのだろう。でも外はあいかわらず、真っ白なのだ(しつこいね)。

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 磨き上げられた厨房。この右側にさらに、デザートとパン工房がある。

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 レストランの従業員が、テーブルクロスに無心にアイロンをかけている。ぼんやり眺めていたら、ホール担当の女性に「また夜、いらして下さいね」と、やんわり追い出されてしまった。天気はあいかわらず、どんよりしている。もうこうなったら、食い気に走るしかない・・。

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