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2008年4月28日 (月)

ロマネスクな人々。

 今回の旅行では、中世ロマネスクの教会をいくつか見た。素朴で、いい建物が多かった。そして内外に彫られた彫刻も、ほとんど漫画みたいで素晴らしい。この時代のキリスト教会は、宗教的な場所であると同時に、今の美術館、映画館、娯楽施設も兼ねてたんじゃないだろうか。

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 ちょっと、ブレてます。すみません。クレルモン・フェランから南に30kmほど行ったイソワール(Issoire)という町の大聖堂。ここは極彩色の内部が有名で、柱頭に描かれたキリストの人生も総天然色になっている。

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 大天使ミカエル?

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 そしてこれは、フランス南部の山深〜い村コンクの大聖堂の正面。「最後の審判」である。かなり大きい画像なので、拡大して細部を堪能してみて下さい。

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 この正面(タンパン)の向かって左が天国、右が地獄なんだけど、天国の退屈そうな聖人たちより、地獄の人々の方が、見ていてずっと面白い。

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 この閻魔さま、とかも。

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 そしてコンク大聖堂の彫刻の白眉は、この「覗く人」(?)だと思う。タンパンの外縁にひっそりと彫ってあって、注意してみないと気付かない。全部で10人ぐらいいるようだけど(上の方は高くて見えない)、みんな表情もしぐさも違う。秀逸です。

(嫁がサイトで調べたところ、正式名称は「好奇心の強い人」Le Curieuxというそうです。天国と地獄のさまを、そおーっと覗いている。こんな人間くさい、そして造形的にも優れた彫刻が、無名の職人によって造られていたんですね。)

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