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2008年3月 9日 (日)

ガリシアといえば、タコ。

 冬眠もそろそろ終わりに近づき、スペイン北部を旅行してきました。

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 巡礼地として有名なサンチャゴ・デ・コンポステーラを起点に、バスク地方まで逆にたどる旅。日にちがないので、道中は有名どころだけの駆け足になった。

 ヨーロッパは近年、ローコスト・エアライン(低価格航空会社)がどんどん誕生している。既存の航空会社よりはるかに安いし、路線も主要都市だけでなく、あちこちに飛んでいる。コストを削減しすぎて、機体がボロボロじゃないかとか、操縦が下手じゃないかとか思ったりしたが、むしろ機体はこちらの方が新しいぐらい(とりあえず、着陸に失敗したこともない)。航空券は基本的に片道ずつの購入なので、行きと帰りを違う空港に設定できるのも便利だ。

 今回のスペイン旅行は、行きはヴエリング航空でサンチャゴへ、帰りはクリック・エアでビルバオから。両方とも、スペインの航空会社だ。そしてその間は、レンタカーで移動という旅程だった。(行程は、こちらです。この地図だと722kmだけど、あちこち行ったり来たりで、最終的には1100kmほどでした。)

 サンチャゴは、キリスト教三大聖地のひとつだそうな(残りはエルサレムと・・、ローマか?)。九世紀の初めに聖ヤコブ(スペイン語でサンチャゴ)の骨がここで発見され、それ以来、巡礼者の押し寄せる地となった。当時のイベリア半島はイスラム教徒ムーア人の支配が続いており、キリスト教徒たちの奮起を促すために、聖ヤコブを引っ張ってきたのではないだろうか。

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 聖ヤコブは漁師だったため、帆立貝がシンボルである。だから巡礼路にはこんなふうに、ホタテがそこかしこに埋め込まれたり、彫り込まれている。

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 巡礼の最終目的地、カテドラルの内部は荘厳、重厚・・。

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 そして、キンキラキンである。

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 教会巡りに疲れ、夕方ちょっと早めの時間に、旧市街のバルをはしごする。

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 シシトウに岩塩をつけて、あぶったもの。チョリソという辛いソーセージ。パン・コン・トマテ。そしてリベラ・デル・デゥエロの赤をグラスで。

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 でもスペイン北西部ガリシア地方の名物といえば、なんといってもタコである。それにはこの地方の白ワイン、ルエーダを合わせた。ベルデホという葡萄から作られてるらしいが、シャルドネのようなエレガントな白だった。

 この店に入る直前、白人の老夫婦とすれ違った。ベレー帽を被った男性は、スウェーデンの名優マックス・フォン・シドーだった。トム・クルーズの「マイノリティ・リポート」とか、ハリウッド映画では癖のある悪役が多いけど、僕の世代ではベルイマン俳優である。声をかけたかったけど、北欧の人らしい疑い深そうな目で射すくめられ、ただ立ってるしかなかった。残念だ・・。




 

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