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2008年2月 4日 (月)

行列のできるスペイン料理店。

 金曜日の夜8時。グラノレスの目抜き通りは、歩行者天国になっていた。

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 ブレブレ写真で、恐縮です。杖をついてる老人から、よちよち歩きの幼児まで、けっこうな数の人々が、ぞろぞろと歩いてる。別に何をするでもなく、ただ通りのあっちまで行っては、またこっちまで戻ることを繰り返している。

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 目当ての店は、まだよろい戸が閉まっていた。8時半の開店まで、みんな辛抱強く立ったまま待っている。PA AMB TOMAQUETというのはカタルーニャ語で、スペイン語(カスティーリャ語)だとPAN CON TOMATE。トマトを塗ったパンという名前の店である。

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 その名の通り、席に着くとすぐにトマトをすり下ろしてオリーブ油で和えたものと、紙に包んだパンを持って来てくれる。これで各自、パン・コン・トマーテを作って、料理が来るのを待つという趣向。トマトが信じられないほど甘い。

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 ワインも最初から、500mlのボトルがテーブルの上に置いてある。これがほんとの、テーブルワイン。口の中でぱちぱちと細かく弾ける感触が、心地よい。子供たちが飛び跳ねてるような、楽しいワインだ。

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 この三角形の紙がメニューになってて、その中に布ナプキンが入ってる。これまたカタルーニャ語一辺倒。でも頼めば、英語メニューも持って来てくれる。

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 店内はカジュアルな雰囲気ながら、ゆっくり落ち着ける。この奥にも大きな部屋があるが、すでに満席。僕らが食べてる間も、外で待ってる人々は増えるばかりだった。

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 前菜は、ちびイカの揚げたのを3人で分けた。香ばしい。あっという間に完食。

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 僕のメインは、豚足。軟骨と脂肪がおいしいけど、2足はちょっと多かった。

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 同席者が注文したのは、カタルーニャ風の雑炊というのか、南仏でよく食べる海の幸のスープに、ご飯をぶち込んだもの。シェフが自ら出向いてきて、給仕してくれる。

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 デザートは、「マジョルカ島のタルト」というのを注文。中のアンコが、マーマレードになってるのが、マジョルカ風ということかも。他にエスプレッソを注文して、ひとり17ユーロ。十分満ち足りました。

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コメント

いいなあ、カタルーニャ。ワタクシとしては、ごはん入り海の幸スープに惹かれるものがあるんですが、お味はどうだったんでしょうか。豚足は4足に見えますが開きなのかな。こちらもおいしそうですね。もちろん、ちびイカ(ほたるいか?)も。みんな食べたい・・・・。

投稿: しろみ | 2008年2月 4日 (月) 23時43分

ご長男、無事お帰りになってよかったですね。
雑炊はまさに、スープ・ド・ポワソンにご飯を入れたものでした。日本人好みと言うか。豚足は、僕も最初は4足かと思ったんですが、上の2キレは、下の2キレの続きみたいです。スペインに滞在してると、圧倒的に野菜が不足しますね。

投稿: ムッシュ柴田 | 2008年2月 5日 (火) 11時18分

なんでそんなものを、と思われるかもしれませんが、以前訪れたときにメニューをもらってきて、部屋の壁に貼ってあります。たまに、イカとかイワシとかフィデワらしき文字を眺めてヨダレを垂らしています。そうか、パン・コン・トマテだったんですね。

投稿: 世良耕太 | 2008年2月 5日 (火) 13時36分

スペインのお惣菜っておいしいですよね~。
初めてバルセロナで食べた時は、期待以上の味にびっくりしました。
スペインはバルセロナとヘレスしか行ったことがありません。
その訳は・・・わかりますよね?(笑)

投稿: みなみ | 2008年2月 5日 (火) 13時40分

この店は隣の高級スペイン飯屋と、厨房が同じなんだそうです。隣は案の定と言うか、ガラガラでした。

みなみさん、スペインはバルセロナとヘレスしか行ったことないというのが、楽屋落ちで面白い。って、僕もあまり人のことが笑えませんが。

投稿: ムッシュ柴田 | 2008年2月 5日 (火) 19時19分

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