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2008年2月15日 (金)

上品なビストロ。

 はるばるパリまで来てくれた知人を、ちょっと上品なビストロにお連れした。

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 外観はごく普通の、地味めな感じ。今回もネタ元は、ニュースダイジェストである。お世話になっております。

 店はシャンゼリゼ大通りからちょっと入った、閑静な一角にある。L'Arome「ラローム」というのは、香りという意味。食べ物屋としては、ちょっと変わったネーミングだ。

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 これでは何だか、よくわからない。でも店内がにぎわってる雰囲気は、何となく感じていただけるかと(広角のカメラが、欲しいな・・)。

 パリには東京のような明確なオフィス街のようなものはないが、シャンゼリゼ界隈は比較的ビジネスマンをよく見かける。この店も12時半を回る頃には、その類いの人たちでほぼ満席になってしまった。

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 店構えだけじゃなく、料理も上品だった。前菜は、アスパラガスとスモークサーモン。アスパラは、炭火で付けた焦げ目が香ばしい。でも、あっという間に完食してしまう。もう1,2本、アスパラとサーモンがあってもいいかな・・。右上のデミタスには、すごく甘いムースが入っている。ソースにしても、そのまま啜っても甘すぎる。ちょっと意図不明だった。

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 メインは、ホタテ。付け合わせは、ピーマンのマリネを主にしたサラダ。上に乗ってるのはタタミイワシ、だったらよかったけど、違った。これまたきわめて、量が少ない。でも味のメリハリは、実に効いている。見た目はそっけないほどシンプルでも、ひとつひとつの素材にかなり手を掛けてることも、よくわかる。これで量が、この倍あったらなあ・・。

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 知人は、オマール海老のリゾット。おいしそうだったな〜。はしたないので、味見はしなかった。あとで激しく後悔。ちなみに中央に屹立しているのは、殻です。中味は入ってません。

 と、今回は魚系だったので、モンタニーの2002年を注文した。ブルゴーニュの南の方はあまり馴染みがないのだが、この白はかなりどっしりして、後味も長い。色など、まるでヴァン・ジョーヌのよう。モンタニーはもっと軽い白かと思っていたので、うれしい驚きだった。

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 デザートは、こちら。この写真だとほとんど子供の落書きみたいだが、実物は上品なたたずまいだったのだヨ。リンゴのクランブルと、カシスのシャーベット。上の乾燥ワカメみたいなのは、はて何だったか・・。

 シェフはまだ20代らしいが、魚をメインにしたレパートリーが新鮮。量の少ないところも、食の細い日本人には好感が持てる。でも肉大食い人種のフランス人が、これで満足できるのだろうか・・。



 

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コメント

「上品なビストロ」とは、言いえて妙!もとは何のお店だったんだろう?と勘ぐりたくなるような天井のアーチ。
このお店、私も行ったことあります!といっても半年以上前。フィガロジャポンに載ってたので。
前菜のまぐろと鯛のカルパッチョが美味しかったです。フュージョン風の味付けに、甘みを加えたホースラディッシュのソースがソルベ仕立てで添えられていたのが驚きでした!その頃はデザートが超イマイチで、ココは社員食堂か?!って思ったほどでしたが、それなりのモノが提供できるようになったようで、ほっ。

投稿: みらくるりん | 2008年2月18日 (月) 14時25分

そうでしたか。さすが、ビストロの女王!ここはやっぱり魚がウリみたいね。でもコースメニューはともかく、ア・ラ・カルトはちと高いかと。

投稿: ムッシュ柴田 | 2008年2月18日 (月) 15時21分

えっ、誰が「ビストロの女王」だって? 喜んでいいのか悲しんでいいのか?!
まあ、星の数ではお宅のお嬢様にも及びませんし、、、
「星付きの女王」の座は、潔くヒメにおゆずりしましょう。

投稿: みらくるりん | 2008年2月19日 (火) 09時12分

今度は、女王オススメのビストロに連れて行ってチョ。

投稿: ムッシュ柴田 | 2008年2月19日 (火) 11時33分

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