地上最強のPHO(フォー)屋は、ここ。
以前住んでいたセーヌ右岸のマレ地区界隈には、こういう相当に古い建物があちこちに残っている。
確か13世紀末か、14世紀初めの建物と聞いている。19世紀のオスマン大改造からも生き延びて、700年以上こうしてたたずんでいるわけだ。
そしてその1階にヴェトナム料理屋ができるなんて、当時の人は想像もしなかっただろう。
ヴェトナムの本場のフォーを食べたことがないので、「地上最強」というのはあまりに大げさ。でもパリであちこち食べ歩いた限りでは、ここが一番おいしい。この界隈に住んでいた頃は週に一度は通っていたから、数百回は来たことになるかも。でも何度来ても、店の名前が覚えられない。というか、そもそもちゃんとした看板がない。
食べたことのない人のために説明すると、フォーというのはヴェトナムを代表する麺料理で、米粉の平打ち麺を使うのが特徴である(ウィキペディアの説明はこちら)。
20人も入れば、いっぱいになってしまう店内。席について注文が終わると、すぐにこの野菜が出てくる。生モヤシと、レモンの切ったの、ミント、バジル、レモンリーフがどっさり。右側の怪しげな粘性物体は、甘いソースと辛いソース。お好みで、肉や魚玉につけていただく。
熱々が運ばれてきて、湯気でレンズが曇ってしまった。1秒でも早く、上に載っている生牛肉をスープに沈めて、半生状態にする。それからおもむろに、さっきの野菜群をどっさり投入する。
モヤシも軽く湯通しするのを、忘れずに。箸立てにぎっしり詰まってるスプーンを1本取って、まずはスープをすする。このダシが、他の店のはいかにも既製品風の味がする。でもここのは十分にコクがあるのに、決してくどくなく、つい全部飲んでしまう。麺もウィキペディアによると「腰のない米麺」とあるが、しっかりした喉ごしが楽しめる。
こちらは汁なし、細麺のボブン。甘辛く煮た牛肉やヴェトナム春巻き、人参、もやし、レタスが入っている。これらを甘酸っぱいソースにからめて、十分に混ぜてからいただく。
久しぶりに来たこともあって、嫁と二人でフォー2杯、ボブン1杯を完食したのでした。
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