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2008年1月14日 (月)

北京からの年賀状

 先日こんな年賀状が、わが家に配達されてきた。

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 ネズミの一家が、饅頭を食べようとしているかわいい図柄。差出人は、現在北京に住んでいるはずの宮本さんという料理人である。

 宮本さんは、浜松で「静華」という中華料理店を営んでいる。正確には、「営んでいた」と言った方がいいだろう。去年の3月にいったん店じまいして、北京に修業に行ってしまったからだ。

 僕はこの店には、2度しか行ったことがない。最初は、ヤマハ発動機のK氏に一昨年の10月に連れて行ってもらい、あまりの美味しさと群を抜く創造性が忘れられず、その2ヶ月後に再度一時帰国した折りに、一族郎党を連れて再訪したのだった。

 残念ながら最初も二度目も、食べるのに夢中でろくな写真を撮ってない。この店の内装も手がけた建築家の伊禮氏が料理の一端を紹介しているので、ぜひ見ていただきたい。(こちら)

 宮本さんはすでに、50を過ぎていると思われる。それでも自分の料理の腕に飽き足らず、そして中華料理の深淵を極める思い止みがたく、店を閉めて北京に向かった。これまでもすでに何度か、そんなふうに中国各地での滞在を繰り返しているという。

 たとえばフランスの有名レストランの多くは、実際の料理作りは弟子に任せ、シェフが店にいないことはしょっ中である。宮本さんもそうしていれば、店を閉めずに済んだと思う。でも彼は、その選択肢を取らなかった。

 宮本さんが、どんな進化を遂げているのか。この3月に再開されるはずの新生「静華」に行くことが、今から待ち遠しくてしょうがない。

 

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