またも、タパスにひたる。
これだけ見ると、どこかの日本料理店みたい。
でもこの料理、ヴァレンシアのタパス屋で注文したもの。Tempura de verduras(野菜の天ぷら)とメニューにあったので、注文した次第。ちょっと衣がべたついてるけど、まあ天ぷらだった。小さな器に入ってるのが、天つゆじゃなくて醤油だったのも、許容範囲内。人参とピーマンだけながら素材は新鮮で、人参がものすごく甘い。
戦国時代、キリスト教の宣教師たちによって伝えられた料理が、イベリア半島に里帰りしたことになる。すでに日本風のカステラ屋さんは、リスボンにあるし(こちら)。
調子に乗って、Tataki de Atun(マグロのたたき)というのを注文したら・・。
出てきた瞬間、明らかにハズレと確信する(涙)。このあたりが、スペインにおけるジャポニスムの限界なのかもしれない。
でもこれらの日本(風)料理が、こういう純粋タパス屋のメニューに載っているのである。しかもヴァレンシア郊外の、巨大ショッピングモールの中のごく普通の大衆的な店で。
先週滞在していたスペインの深南部ヘレスに比べると、ヴァレンシアはずっと外に向かって開いているのかもしれない。それにしてもほんの10年前のスペインでは考えられなかったことで、ちょっと感慨無量。
もちろんこんな、伝統的タパス料理もある。手前が「パタタ・ブラバス」というジャガイモを揚げたのに、パプリカ風味のマヨネーズをたっぷりかけたもの。奥のオリーブは、種をくりぬいてアンチョビが詰めてある。ヘレスで食べたのと違ってしっかり漬かってて、発酵したアンチョビがなれ鮨のような味わい。
グラスワインを注文すると、カウンターに並んでる中から、「どれにする?」と訊いてくれるのもうれしい。僕は右側のティント・クリアンサ2004年を1杯注文。安くて華やかで、楽しいワインだった。
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コメント
はじめまして
フランスに住んでいましたが昨年日本に帰国。ワインとはご無沙汰しています。昨日料理用にスペインの赤ワインを600円で買ったのですが、つい飲んでしまいました。お腹にはいれば同じですし(笑)。残りはホットワインにでもしようかと思いました。
投稿: Missa | 2008年1月27日 (日) 13時29分
三紗さん、こんにちは。コメントありがとうございます。スペインのワインだったら、600円でも十分おいしかったことでしょう。フランスのワインも、もうちょっとコストパフォーマンスが高いとうれしいんですけどね。
僕もブルターニュは、大好きです。この夏は、サンマロマラソンでもがんばってみようかと・・。
投稿: ムッシュ柴田 | 2008年1月27日 (日) 14時52分