垂直庭園て、何?
入り口付近から見た、ケ・ブランリ博物館の外観です。
ものすごく写真に撮りにくい建物、というのが第一印象。前面に透明な塀がそびえていて、一歩入ると雑草茂り放題の庭。そしてその先にある建物は、色とりどりのコンテナのような四角い箱がくっついている。奇妙キテレツだけど、周囲の景観にしっかり溶け込んでいるところはさすがだ。あるいはパリの街並みの方に、異物を受け入れる許容度が大きいということなのかもしれないけど。
今回の昼食は日本人の建築家夫妻に付き合ってもらったおかげで、設計者のジャン・ヌーヴェルのこととか、他のフランスの建築家とか、いろいろ教えていただいた。
博物館の端っこにあるこの建物も気になっていたのだが、これまた有名なものなのだという。ジャン・ヌーヴェルの協力者のひとりであるパトリック・ブランという植物学者の「作品」(紹介ホームページはこちら)。
普通なら建物の壁を這うのはツタぐらいだけど、ここではシダとかコケが垂直に生えている。
「垂直庭園」と、いうのだそうな。世界中の植物の3割だか4割だかは、もともと崖とかの垂直な場所に生えている。だからこれも自然なこと、というのが彼の主張だとか。フランス人てほんとに、時々ユニークなことを考えつく人種です。
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コメント
建築中からコケ類、生やしていましたよね。ずーっと気になっていたので引っ越してからオープンだったのが悔しかったです。昨年3月ごろ初めて行ったのですがとても寒々しかったので、お天気のいい、緑のきれいな季節にまた行きたいです。シダ・コケフリークなもので。
投稿: しろみ | 2008年1月10日 (木) 16時41分
いやあ、勉強になります。
垂直庭園なんて聞いたこともありませんでした。建設中の時から不思議な壁だな、と思っていたんですよね。シダ、コケを維持するために壁に水遣りの管を網の目のように配管しているんでしょうか。維持管理が大変そうですよね。
投稿: minmin | 2008年1月10日 (木) 17時13分
お二人揃ってお出ましいただき、恐縮です。
しろみさんがシダ・コケフリークとは知らなかった。確かに日差しの中で輝いてると、さぞきれいなことでしょう。で、パパはブドウフリークで、ご子息は昆虫フリークで、多彩な一家だ。
投稿: ムッシュ柴田 | 2008年1月10日 (木) 21時48分
ほんと勉強になります、こちらのブログ。私はてっきり、あれもジャンヌーベル作だと思ってました。垂直面に植物を植えるなんて「不自然じゃ!」と思いましたが、世界中の植物の3割か4割は、崖とかの垂直な場所に生えているのなら、ヨシとしましょう。
シェルシュ・ミディの通りのブティック「フランソワ・ジルボー」の店内の壁も、おんなじヒトの作品だったんですね。ガッテン!!
投稿: みらくるりん | 2008年1月13日 (日) 08時34分
みらくるりんさん、
僕は垂直庭園の存在自体、ここに来てみるまで知りませんでした。しかも建築家夫妻といっしょに食事という偶然が重なって、いろいろ知ることができたわけです。人の出会いは、面白い・・。
投稿: ムッシュ柴田 | 2008年1月13日 (日) 09時34分