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2008年1月23日 (水)

つくづく偉大だった、1990年。

 ブルゴーニュにとって1990年という年は、実に偉大なヴィンテージであった。あれから20年近くが経ち、熟成を重ねてきたあれやこれやを味わうたびにそう思う。あの当時、それがちゃんとわかっていたら、もっといろいろ買い込んでいたのに。・・などと思っても、あとの祭りである。とはいえわが家のささやかな品揃えの中にも、幸いなことにまだ何本か残っている。

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 M師匠がパリに「里帰り」した折りには、シャブリ、シャルム・シャンベルタン、リシュブールの1990年そろい踏みをしたこともあった。シャブリは、ウィリアム・フェーヴルの「レ・クロ」。今ではシャブリを代表する作り手だが、当時はまだ確か、パリのワイン市でも買えたと思う。

 このワインの印象があまりによく、去年の夏あらためてシャブリ村まで買い付けに出かけた時のこと。「オステルリ・デ・クロ」というホテルを予約して行ってみると・・。

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 なんとラベルに描かれてるのと、同じ建物だった。この手前がウィリアム・フェーヴルの敷地で、その一部を買い取って、ホテルにしたということのようだ。われわれは右側の建物の2階の部屋に泊まった。雰囲気や調度の割りに、値段が良心的なので、シャブリ村訪問の折りには、ぜひオススメです(こちら)。

 偶然とはいえ浅からぬ因縁を感じ、翌朝さっそくフェーヴルへ。この10数年ですっかり値段も上がっていたので、最初は一級畑あたりを少々買うつもりでいた。でもシャブリAOCから一級、特級と次々と試飲させてくれるものだから、いやでもあとになるほど良くなって行くのがわかる。イスタンブールのじゅうたん屋のオヤジと、やり口は同じだなあと思いつつ、すっかり術中にはまって、またもレ・クロを買ってしまったのであった。

 やはり当たり年と言われる、2005年。「20年後も楽しめますヨ」と言われたけど、こちらがその前に熟成しきってしまいそう。(新しいラベルが、名前だけの素っ気ないものに変わってしまったのは残念)。


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コメント

90年のブルゴーニュは私の個人的な経験では百発百中です。アペラシオン・ブルゴーニュ赤ルイ・ジャドですら、本当に素晴らしかった。だめだったためしが本当にないんです。
飲ませていただいたワインも本当に感動でした。思い出すだけで、幸せな気分になれます。
ああ、また造り手訪問、ご一緒したいですね。シャンパーニュの2軒だけですもんね。

投稿: minmin | 2008年1月23日 (水) 20時46分

造り手訪問、いつでも駆けつけます。お戻りを、首を長くして待ってますヨ。

投稿: ムッシュ柴田 | 2008年1月23日 (水) 22時57分

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