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2008年1月15日 (火)

タパスをつまんで、ちょいと一杯。

 暮れに続いて、またヘレスに来た。セビリア空港への着陸直前、気温13℃という機内アナウンスが流れる。でも外に出ると強烈な日差しで、汗ばむくらいの陽気だった。

 とはいえ日が落ちると、急速に冷えてくる。そんな時に店から漏れるオレンジ色の暖かい灯が恋しくなるのは、世界中どこにいても同じだ。旧市街をあちこち歩き回ってから、一軒の居酒屋に入り、カウンターに腰掛ける。すでに9時を過ぎていたが、店は開いたばかりという感じで、客は僕だけだった。

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 まずはリオハを、一杯注文する。するとすかさず、大粒のオリーブを付き出しで供してくれた。漬物でいうと、かなり浅漬けの感じ。固くて青くてしょっぱいけど、ワインによく合う。

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 少し遅れて、パンが出てきた。何てことないと言うか、見た目はむしろまずそう。でも写真ではわからないけれど、これが熱々でものすごくオイシイのだ。かりっとした表皮と、ふうわりと柔らかい中味。このパンとオリーブとワインがあれば、あとはもう何もいらない。

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 などと言ってるそばから、さらに生ハムまで注文してしまう業の深い私。さっきの熱々のパンにトマトを擦り込んで、その上に生ハムを載せてある。あっという間に完食。

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 このポテトサラダは、これでもかというほど生ニンニクが入っている。でも妙に後を引くおいしさで、お代わりしてしまった・・。ただしこれらはみんな、直径10cmほどの小皿です。念のため。

 4皿とワイン一杯で、10ユーロちょっと(約1600円)。満ち足りました。(いや、あとで思い返したら、5皿だった。安ぅ〜)


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コメント

初めて投稿させていただきます。
先日は新年早々突然の連絡でムッシュを驚かせてしまい、失礼しました。

昔々、食の貧しい隣国に住み(白ワインは悪くなかったけど)、何度もスペインに出かけました。
セビリアは個人旅行で一度だけ行ったことがあります。
強烈な日差しの中で静寂の中にたたずむアルカサールが強い印象を持って記憶に残っています。

涼みに入ったカフェでアイスティーを理解してもらえず、作り方まで熱弁したら、熱々の紅茶に並んでカップいっぱいのアイスキューブとが出てきました。
顧客の望みを精一杯叶えようとする姿勢に感動さえ覚えました。ちょっと多目のチップを置きました。


ムッシュの独特の語り口が昔から大好きです。
これからも時々覗かせてもらいます。

ご帰国の折にはご連絡を。
悪ガキたちに声をかけてみます。

投稿: 寮生Y | 2008年1月16日 (水) 01時05分

寮生Yくん、こんにちは。見てくれて、ありがとう。
やっぱり昨晩も、同じ店に入っちゃいました。油と炭水化物が多いよな〜と思いつつ、つい食べてしまう・・。スペインは、なごむよね。

ぜひ夏には、みんなで会いましょう。

投稿: ムッシュ柴田 | 2008年1月16日 (水) 09時03分

ご出張、おつかれさまです。
ひとつ目の写真を見てPCの前でひとり、「天豆だあ〜〜!!!」と叫びそうになりました。
・・・ちがって一瞬がっかり。でも浅漬けのオリーブも、むっちゃ美味しそう〜。やさしい緑色ですね。
タパス、最高!日本の居酒屋にも通じる、おなかの具合に任せて頼めるあのスタイル、いいですよねぇ〜。
フランスの有名シェフ、クリスチャンコンスタンも、「スペインのタパスバーが好き。でもあのエスプリはフランス人にはないんだ」って、雑誌のインタビューで言ってましたね。ターブル・ド・ロビュションのお料理が、たとえば一皿3ユーロ均一になったとしたら、、、、って、あり得ないですもんね〜。

投稿: みらくるりん | 2008年1月16日 (水) 21時37分

いつも、ありがとう。
結局今回は、3夜連続してタパスと相成りました。なかなか飽きないものです。

投稿: ムッシュ柴田 | 2008年1月16日 (水) 21時39分

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