この蕎麦屋もなかなか・・。
実家のすぐ近くに、「バラの丘公園」なるものがある。1980年代終わりの竹下首相時代に、全国市町村に1億円ずつばらまいたバブルの象徴のような事業があって、わが町はそのお金でこの公園を造ったのだった。当時は、「あんなもの」と地元の評判はきわめて悪かったと記憶しているが、今はけっこうな名所になった。外からしか見たことはないけれど、いつもバラが咲き乱れ、人々がその間をゆったりと散策している。
で、そのすぐ脇にあるのが、このお蕎麦屋さん。
蕎麦から一字を取って、「蕎の字」。近所にあるからというだけで、さほど期待せずに行ったのだが、いい意味ですごく予想を裏切ってくれた。
店に入ると、広々とした白木のカウンター。目の前で天麩羅を揚げて、出してくれるようになっている。
天ざるを注文すると、まずは天麩羅を熱々で食する。
静岡名物桜エビのかき揚げも、実に軽やかに揚がっている。
十割蕎麦は、青森と北海道産をブレンドしたもの。十割なのにしっとりして、おつゆの中でも蕎麦の香りがしっかり存在を主張している。お店の人のサービスも、控えめかつ、気配りが効いている。子供たちをたくさん連れて来てしまったことを後悔したけれど、騒ぐような雰囲気でないことが彼らにもわかったのか、それ以上に蕎麦のうまさに心を奪われたのか、おとなしく無心に食べてくれてホッとする。
いや、堪能しました。この店については、蕎麦知らずの僕がとやかく書くよりも、こちらの夢八さんのブログを見てもらった方が、ずっといいと思う。
島田の蕎麦屋といえば「宮本」が全国的に有名だけど、こちらも決して負けてないのでは。しばらくご無沙汰している「宮本」は、「味はいいけど接客が・・」という評を散見するのが気になるところだ。
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コメント
ムッシュ柴田さん、コメントありがとうございます。
蕎の字さんのようなスタイルの店は
東京でも一店しかありません。
蕎の字さんの食材は質も高く、天ぷらは
かなりなものだと思います。
蕎麦は書いておられるように天ぷらだけの
店ではないと思います。
来年、もう一度行きたいと思っています。
投稿: 夢八 | 2007年12月28日 (金) 13時40分
夢八さん、コメントありがとうございました。
あらためて夢八さんのブログを少しずつ拝見してますが、さすがにすごい蓄積ですね。楽しみに読ませてもらいます。
投稿: ムッシュ柴田 | 2007年12月29日 (土) 00時47分