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2007年12月 4日 (火)

儚いワイン

 カーヴ(地下蔵)の中をがさごそかき回していて、1988年のシャトー・マラルティック・ラグラヴィエールを「発見」する。いつ、いくらで買ったのかどころか、このワインがあったことすら、もはや遠い記憶の彼方に消えている。

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 2日ほど窓際のカーテンの陰に立て掛けて落ち着かせ、夕食の時に呑むことに。改めて明るいところで見ると、端正なラベルが美しい。帆船の絵は、どんな由来があるのやら。

 恐る恐る、開けていく。口金を外してコルクに鼻を近づけると、わずかにカビ臭い。でも表面はきれいだし、大丈夫そう。グラスに注いで光にかざすと、張りのあるガーネット色が反射する。口に含んでも、思った以上に若々しい。そして繊細な感じ。赤い果実やスパイスや下生えや皮や、いろんな複雑な香りが立ち上るけど、決して押しつけがましくない。楚々としたところが、好感が持てる。

 ところが1時間もしないうちに、みるみるやせ細っていってしまった。あまりに儚(はかな)かったが、それだけにいっそう、ほんの一瞬だけ見せてくれた美しさが印象に残った。要するに、あまりに長い間放っておきすぎたのである。せめてもう3,4年早く飲んでいたらと、今さら悔やんでも仕方がないけれど。

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 ところで口金を一皮むいたら、その下にもう1層巻かれていた。これって普通なことなのか、知ってる人がいたら教えて下さいますか。


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