ビストロの昼食で、化けの皮がはがれる・・。
ちょっと早めのバーゲンに出かけた帰り、かねて目をつけておいたビストロに入ってみる。フランス中央銀行(Banque de France)の真向かい、ヴィクトワール広場からちょっと入った細い道沿いにあって、店の名前はそのまんま「ビストロ・ヴィクトワール」という。以前通りかかった時、超満員の店内の、いかにもおいしそうな料理が見えたのだったのだ。
時間はまだ11時半をちょっと回ったところだったけど、お腹がぺこぺこだったのでドアを押して中へ。店内をのぞくと、奥の方でギャルソンやコックさんたちが賄いを食べてる(拡大すると、食事風景がほの見えます)。
「中で待っててもいいですか?」と訊くと、主人らしき人が「そっちに座ってな」と窓際の二人席を示してくれ、そこに着席。賄いが終わるまで手持ちぶさたなので、写真を撮ったりしてヒマを潰す。
これは同じ席から、右方向を撮ったところ。右端が入り口。そうこうしてるうちに、主にサラリーマン風の人たちがぞろぞろと入ってきて、またたく間にほぼ満席になってしまう。
メニューがこんなふうに黒板に書かれているのが、いかにもビストロ風。でも前菜の代わりに、Salades Geantes(巨大サラダ)しかないのは、ビストロとしては珍しい。メイン(Plats)はステーキや鮭や牛のタルタルステーキの他に、じゃがいも入りのペンネとか、こちらもらしくない料理が並ぶ。
ランド地方風サラダと、鴨のコンフィを注文する。ランド地方というのは、フランス南西部のスペイン国境に近い辺り。普通は、フォワグラとか砂肝が入ってるボリュームたっぷりのサラダ。コンフィは、鴨の油に漬けたもも肉を焼いたもの。
サラダの上に載った砂肝も鴨のコンフィも、付け合わせのジャガイモも熱々で、香ばしい匂いを漂わせている。ワインは、これまた黒板に書いてあったリストから、モルゴン(Morgon)とシルーブル(Chirouble)をグラスで1杯ずつ注文する。
「モルゴンて、何か聞いたことあるよ。確か南西部のワインだっけ」「シルーブルは、初耳。どこのワインだろ」。ひとくち呑んでみると、「両方とも、こないだウチで開けたサン・タムールに似てるねえ」という感想で一致する。
何のことはない。両方とも、ボジョレーのAOCなのでした。家に帰ってから調べて、自分に呆れる。ボジョレーも偏見を持たないで、楽しく呑まなきゃ。
デザートはフォンダン・ショコラ(中がとろけるチョコレートケーキ)を一皿と、エスプレッソを2杯。これで二人で、 30ユーロ(約4800円)。料理は十分堪能したけど、やっぱり1ユーロ100円と割り切らないと、ユーロ高のこの世界で暮らしていけないかも。
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コメント
せっかく蛎殻町のビストロで気持ち良くなって帰ってきたと思ったら、本場のレポートじゃないですか。反則です。
……勉強させてもらいますね。
投稿: 世良耕太 | 2007年12月 3日 (月) 17時06分